久しぶりに韓国ソウルに行った。日本の新聞が書くほどには反日の雰囲気はなかった、むしろ親しみが感じられた。しかし韓国一の繁華街ミョンドン(明洞)のムードは一変していた、日本人が劇的に減っているのだ。「冬ソナ」の頃はすれ違う人は韓国人よりも日本人の方が多かったのではなかっただろうか、元気な関西弁のおばちゃんグループが「ここは日本?」と思うほどに目立っていた。店員さんは昔のように日本人にいっぱい来て欲しい、中国人の国民性に付いていけないからとも言っていたが商売上背に腹は変えられない、街の看板も日本語から中国語優先に書き換えられていたところも結構目に付いた。韓国の人からも聞かされたように筆者のわずかな滞在中に目撃した中国人の素行に驚かされたことがいくつもあった。路上で平気で痰を吐くところは中国で見慣れていたが、ヒルトンホテルの高級絨毯にガムや痰を吐くのにはさすがにびっくりした。思わず筆者が彼を睨み付けたが逆に睨み返された。もう一つ、店員さんにショウケースの前で品物の説明を受けているとその狭い間に若い女性がぶつかって割り込み通り過ぎた。店員さんと顔を見合わせたがみんなこんなんですよと彼女は苦笑していた。通路、廊下で突き当たっても向こうからは絶対に避けない、大声で傍若無人なわめき……。サッカーの試合に敗れてもスタンドのごみを片付ける日本人にはチョット考えられないマナーの違いだ。 |