陸自西部方面隊は、12月1日に発令された防衛大臣の「弾道ミサイル等に対する破壊措置等の準備に関する自衛隊一般命令」等に基づき、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島及び多良間島に部隊等を配置して不測の事態に備えていたが、12月12日に発令された防衛大臣の「弾道ミサイル等に対する破壊措置等の終結に関する自衛隊行動命令」等により、展開していた部隊等を撤収した。
健軍駐屯地からは、北朝鮮の「人工衛星」と称するミサイルが万が一我が国に落下した場合の情報収集及び被害局限のため、西部方面総監部、西部方面通信群、西部方面衛生隊、西部方面警務隊、西部方面会計隊、西部方面後方支援隊等が派遣された。駐屯地からの派遣部隊は、必要な指揮・連絡・調整業務、通信の構成・維持・運営、負傷者発生時における救護準備、警務業務、会計業務及び装備品の整備業務等を実施した。
派遣期間は部隊毎に異なるが、約2週間であり、西部方面会計隊が最終の部隊として12月18日、健軍駐屯地に異常なく帰隊したことにより、西部方面隊はすべての任務を完遂した。
健軍駐屯地では、駐屯地司令・保松秀次郎陸将補以下約1200名の隊員が、派遣隊員の出迎え行事を実施し、派遣隊員の任務完遂及び無事の帰隊を歓迎した。 |