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自衛隊ニュース   2013年1月15日号
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北朝鮮ミサイル対処部隊の任務完遂及び帰隊を歓迎
健軍

 陸自西部方面隊は、12月1日に発令された防衛大臣の「弾道ミサイル等に対する破壊措置等の準備に関する自衛隊一般命令」等に基づき、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島及び多良間島に部隊等を配置して不測の事態に備えていたが、12月12日に発令された防衛大臣の「弾道ミサイル等に対する破壊措置等の終結に関する自衛隊行動命令」等により、展開していた部隊等を撤収した。
 健軍駐屯地からは、北朝鮮の「人工衛星」と称するミサイルが万が一我が国に落下した場合の情報収集及び被害局限のため、西部方面総監部、西部方面通信群、西部方面衛生隊、西部方面警務隊、西部方面会計隊、西部方面後方支援隊等が派遣された。駐屯地からの派遣部隊は、必要な指揮・連絡・調整業務、通信の構成・維持・運営、負傷者発生時における救護準備、警務業務、会計業務及び装備品の整備業務等を実施した。
 派遣期間は部隊毎に異なるが、約2週間であり、西部方面会計隊が最終の部隊として12月18日、健軍駐屯地に異常なく帰隊したことにより、西部方面隊はすべての任務を完遂した。
 健軍駐屯地では、駐屯地司令・保松秀次郎陸将補以下約1200名の隊員が、派遣隊員の出迎え行事を実施し、派遣隊員の任務完遂及び無事の帰隊を歓迎した。


正月気分を一掃!
中隊対抗綱引きで訓練始め
5普連(青森)

 第5普通科連隊(連隊長・青木広治1陸佐=青森)は1月7日、駐屯地内野球場において平成25年訓練始めを実施した。
 氷点下3度、時折雪がちらつく中、連隊長のホイッスルにより中隊対抗綱引きが開始され、応援する隊員の熱気と歓声につつまれた。「わっしょい、わっしょい」の掛け声に合わせ、選手隊員らは力一杯綱を引き雪にまみれながら正月気分を一掃していた。結果は重迫撃砲中隊が優勝し、同中隊にとって平成25年は最先の良いスタートとなった。
 表彰式の後、幹部候補生7名による音頭で勝鬨を上げ、師団冬季戦技競技会の2連覇と、連隊の更なる飛躍の年となるように、全隊員が一丸となって邁進することを誓い合った。


自衛隊初の役職を全う
UNMISS派遣部隊
前・現地支援調整所長が帰国

 12月26日、防衛省儀じょう広場で前・南スーダン現地支援調整所長、生田目徹1陸佐の帰国行事が行われた。岩崎茂統幕長以下、統合幕僚監部の高級幹部らが整列する中、生田目1佐が帰国報告。岩崎統幕長は約1年間に渡る現地での活動へ労いの言葉をかけた。
 スーダン内戦を経て分離独立した新興国・南スーダンの国づくり支援のため、同国南部の首都ジュバ及び周辺地域に派遣されている南スーダンPKO(UNMISS)自衛隊は、現地支援調整所と派遣施設隊から構成され、現地支援調整所は2012年1月から派遣施設隊の活動に関する調整などを担当している。こうした調整所の設置は自衛隊PKO活動初の試みであり、生田目1佐は、「フロンティア」としての任務、また、自衛隊UNMISS派遣部隊全体のトップ=我が国代表としての任務など多くを託され日本を立ち、現地でこれらを見事に完遂し帰国を果たした。(奥田壮太郎)
※UNMISS派遣部隊は、約半年の派遣期間で要員を交代するが、現地支援調整所長など、枢要な立場にある要員に限り約1年間、現地での活動を続けていた。現在の現地支援調整所長は土屋稔彦1陸佐。


雪月花

 新年明けましておめでとうございます。ことしも皆様がご健勝でありますことを心からお祈りいたします。
 昨年末に嬉しいニュースがあった。京都府在住の木村次郎右衛門さんが世界最高齢者となったのだ。1897年4月19日生まれだから115歳になる。さらに女性でも神奈川県の大久保琴さんが同じ115歳で健在だ。高齢化社会と言われはじめて随分になる、何十年先を心配する声もあちらこちらで聞かされる。木村さんの記事が出た前後には曽野綾子さんが全国紙に「2040年という地獄」と題して中年の男が老人施設を襲う小説を考えていると書いていた。長寿を可能にしたのだから科学者と政治家は責任を取れと言いたいようだが、生産性がなくなれば消されることは小説でもちょっと怖い。人はだれでも長寿願望をもっている。昭和50年ごろだっただろうか、当時日本船舶振興会の会長だった笹川良一さんが中心になり「3世紀を生きる会」を立ち上げた。笹川さんが1899年生(没1995年)、岸信介元首相が1896年生、賀屋興宣元蔵相が1889年生などで大活躍されていたがやはり天命には勝てなかった。木村さんと大久保さんはまぎれもなく3世紀にわたって歴史を刻んでいる、これからも日本人が最高齢の記録を維持していくことは十分考えられる、なにしろ日本には百歳以上の人が昨年9月現在で5万人以上もいるのだから。


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