防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2007年4月15日号
1面 3面 6面 7面 8面 9面 10面 11面 12面

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
(株)山平屋 平岡 正巳
平岡氏は平成18年9月、八戸第2航空修理隊を准海尉で定年退職。54歳
 私が再就職した会社は精肉店で、東京墨田区にある本店とJR品川駅から徒歩5分の東京中央食肉卸売市場内にある問屋の2カ所を経営しています。
 私の仕事は、食肉卸売市場内で解体された牛を加工し、できあがった加工品を店に運ぶ物と仲買に渡す物に振り分ける作業です。毎朝6時頃から仕事を始め、早ければ午前中には終わることもあります。時間は短いものの、勤務内容となると、いわゆる3Kに属すような仕事で、一般に誰もが好んでできる仕事ではないかもしれません。私も最初にこの仕事を見たときは、全くやっていく自信はありませんでした。しかし、社長とこの仕事について話し合っている間に、とにかく一度この仕事をやってみようと思い、一週間研修してみることにしました。そして、この研修で何とかやっていけるのでは…と思い、入社させていただくことにしました。
 入社後は、この市場内に自衛隊のOB等が全くいないので、周囲の人は皆、自衛隊員は礼儀が正しくまじめ(堅物)で体力抜群という目で私を見ていたようです。そんな中、私の行動全てが自衛隊評価に繋がるようで、気が休まる間がありませんでした。
 再就職して5カ月が過ぎましたが、まだまだ身体の疲れやストレスを感じることも多いこの頃です。しかし、仕事にも慣れ、職場にもとけ込めた現在、決して悪いことばかりではありません。土曜日、祝日は原則として休み、残業もありません。また、定年も特になく80才近い人も働いているので、自分もしっかり健康管理をしていけば、長い間働くことができます。
 これから再就職をむかえる人は不安でいっぱいと思いますが、100%自分が満足する会社はありません。年金を貰えるまでとか、自衛隊の援護室で決めてくれるだろうという甘い考えは捨て、積極的に研修等に参加し、少しでも早く自分に合う職場を探してください。そして、入社後は「自分はこの会社では全くの新人である」という気持ちで、与えられた仕事に前向きに取り組んでいけば、意外と楽しい第二の人生になっていくのではないでしょうか。
 自衛隊は定年とはいえ、私たちはまだまだ若いということを忘れずに…。

11面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc