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   2007年4月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
齋藤裕樹投手、頑張れ!
東京六大学開幕戦に初登板も
注目の「ハンカチ王子」
 早春の一夜、久々に昔の仲間N・T君と一杯やった。彼は大学時代、応援団の副団長だった。実は、団長のY・Y君とも“同期の桜"で、卒業後も親交があったのだが、若くして交通事故にあい、帰らぬ人となってしまった。
 飲みながらの話は、当時の東京六大学野球になり「あの頃は楽しかったなあ」ということで、話が盛り上がった。早慶戦の夜、勝っても負けても新宿(東京)に出て、徹夜で飲み明かした。一杯飲み屋で、OBを名乗る社会人の先輩達に「まあ飲め」「もっと食え」と大変な歓待を受けた。帰りのタクシー代“供与"を受けた仲間さえいた。
 話はさらにエスカレートして、最後にはプロ野球の裏金問題にまで行きつく。「それにしてもひどすぎる」ということで、話はいっそう盛り上がった。早大の選手(清水勝仁選手)が関係していたことでさらに酒量が重なり、悪酔いする原因となってしまった。
 そして出た結論が「とにかく取り巻き、大人が悪い」「供与を受けた選手が可哀そうだ。関係者は親身になって選手の将来を考えてやってほしい」ということだった。
 「オレはまた神宮へ行く」とN。かつて超満員の一塁側スタンド最前列に立ち、Wのマークのセーターで学生を指揮した男は「とりあえず斎藤佑樹投手と応武監督を応援する」と言い切った。
 今春の東京六大学野球は14日(土)早・東戦で開幕する。“佑ちゃん"斎藤佑樹投手は、沖縄・浦添キャンプを終え、いまオープン戦の真っ最中。須田(土浦湖北)松下(明徳義塾)福井(済美)大前(社)尾藤(岐阜城北)投手らと、ローテーション入りを狙って力投している。「もしかすると開幕の東大戦に先発するかも…」というのが、担当記者の見る目だ。
 「何しろすごい人気。われわれも取材章が必要になりました。六大学史上初のことだそうです。早大戦のチケットがほしいという知人が急に増えて困っています」と、くだんの担当記者は“嬉しい悲鳴"をあげている。
 かつて“怪物"といわれた江川卓(法大―巨人)が、神宮のスタンドを満員にした時代(70年中盤)があった。1試合平均観客数が2万人を超えたそうだ。いま低迷気味の六大学人気を盛り上げるには、やはり“佑ちゃん"“ハンカチ王子"斎藤が必要なのだ。
 現役時代、名捕手の名をほしいままにした応武篤良監督が「制球力も球速も文句ない。伝家の宝刀・スライダーが効果的に使えれば、いうことなし」と絶賛するのだから、楽しみだ。
 N元副団長と神宮スタンドの片すみで斎藤にエールを送り「Y団長をしのびながら、新宿で勝利の美酒を酌み交わそう。そして“早稲田の栄光"を心から熱唱しようではないか」と約束した一夜だった。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
LET'S CLEAR THE DECK!
レッツ クリアー ザ デックス
準備をしよう!
 Hi!皆さん。 春めいてまいりました。桜も開花宣言から1週間以上経ちましたね。関東では、ちらほらと桜の花が咲いて来ています。しかしまだお花見とはいかないようですが、この一週間でどうなりますか。花冷えとも言いますから、お花見の宴会には、暖かい格好で風邪などを引かないように注意してくださいね。

 さて、今回の表現は、“Let's clear the deck"「準備をしよう。」です。元々は、船の甲板を片づけて戦闘準備を整えるという意味だったのが、活動の準備をする意味で使われるようになりました。いろいろな場面で使うことができます。Hit the deckも同じ意味で使います。さらに、起床するという意味もあります。海軍からの口語表現ですね。この表現は、準備してすぐに行動出来る状態にするニュアンスがあります。即応体制にもっていこうという感じです。やる気が出そうな表現です。

 桜前線が北上していき、しばらくは桜の話題がニュースになりますね。1月に咲き始める沖縄の真っ赤な避寒桜から連休後も北上していく桜前線を北海道で楽しんでみたいものですね。日本列島縦断桜まつりっていうテレビの企画もありそうですね。
 まだまだ、天候も不順です。寒さ暑さをうまく調整しながら、春を楽しんでください。少し体を動かし始めるのもいいのではないでしょうか。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉

イラク派遣を終えて シリーズ
空自第1航空団 基地業務群施設隊 3空曹 藤本欣之
TCNとの連携に一苦労
 9期後段要員設備機械班要員として、派遣に参加しました。内容としては、原隊と同じ作業内容ですが、ただ違うところは、環境が異なることとTCN(第3国者による技術支援者)との連携を取りながらの業務を行うこと、主に以上の2点です。今まで体験したことのないままで、ぶっつけ本番で業務を行いました。
 作業内容としては、空調機・給排水設備の維持補修ですが、給水設備に関しては課業時間内外を問わず補修に当たりました。庁舎・隊舎・食堂などでの業務や生活に影響を及ぼす事になりますので、いかなる時も班員が一致団結して維持補修に携わりました。
 派遣期間は4月から8月の間ですが最も暑い時期で、平均気温は50度超の酷暑でした。体調管理には特に気を遣いました。具体的には、水ボトルの常時携行、帽子の常時着用、充分な休息を取り、体がだるい時ほど多めの食事をとることなどで、健康管理の徹底を行いました。何故なら班員は総員4名なので人員に限りがあり、一人の脱落者も出せない状態でした。
 TCNとの連携ですが、全く英会話ができませんでしたので、知っている単語を並べ、身振り手振り、気長に理解できるまで意志を伝えました。言葉の壁の厚さという言葉は聞いたことはありましたが、自分自身が行う難しさを目の当たりにして、最初はものすごい戸惑いの連続でした。任務を遂行したいの一心で必死に訴え続けると、ようやく理解してもらえるようになり、共同作業での無事任務完遂後は非常に気持ちが良く、嬉しかった事が思い出の一つになりました。また、良き理解者となってもらい以後の業務もスムーズに進み早期的に解決出来るまでになりましたので、仕事に対して大きな自信を持つことができました。
 まだまだ技量・知識については一人前ではありませんが、上司・先輩・同僚に支えてもらいながら派遣期間を完遂出来たことは大変貴重な思い出となりました。また、今後、部隊運営に携わる上での大きな糧も得ることができ、大変有意義な任務を経験させてもらいました。今後も派遣任務が継続されるということで、派遣を控えている同僚等には参考となる経験・知識等を伝え、これからの派遣任務に微力ながら力添えしたいと思います。
 自分の任務遂行の陰で忘れてはならないのは、家族等の支援・声援があってこそだと思います。心残りを置いてきては一大行事を行うことは出来ません。全面的な応援があってこそ、事に臨める大切さを今回の任務で改めて認識しました。
 まだまだ継続される任務でありますので、自分も含め皆さんの支援・声援を精一杯送ってあげたいと思います。また、このような機会があればまた挑戦したいと思います。

防衛ホーム俳句コーナー
夕暮れて眼鏡にありし春ほこり 天本宏太郎
生きること怖くなりし花の下 越後 小吹
さびしさの追ひかけて来る啄木忌 小長谷敦子
明るさをやさしく隔て春障子 藤原 あい
春嵐傘さしかける夫ありて 松村久美子
お洒落して花冷にうちふるへをり 御手洗敬子
おばしまに夕日の射せる声の角 安福 箭子
雀の子遊ぶ銀座の裏通り 畠中 草史
言ひたきを心にたたみ白牡丹 細野 清子
多佳子忌や妻ある人の妬ましく 渡辺 刀雲
リラの花街に瀟洒な家のふえ 岩崎 悦子
夜桜に雨の灯りの届かざる 窪田 正子
天守より見下ろす花の母校かな 平田  文
春雲の影谷底にある日和 山地 里水
嶮岨越え郵便届き山笑ふ 渡辺 成典
揚雲雀遠く漁舟の動かざる 吉松 紅市
海展く島の桜の見えてゐて 山口 實子
列乱す二三もありて葱坊主 宮崎  薫
はなびらを付けし春雨傘通る 松岡 魚清
春田打つ水車の軋む音聞きつ 井戸田盛男
   選 者 吟
宙を行く落花の情を汲まんとす 保坂 伸秋
(「栃の芽」誌提供)

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