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   2006年10月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
“祐ちゃん"を見習え
王者・亀田興毅に苦言
 “ハンカチ王子"こと斎藤祐樹投手(早実3年)の人気は、いまや沸点に達した感じ。甲子園V以後も米国遠征、国体出場と“祐ちゃん"行くところ黄色い声援が渦巻き、人並整理のガードマンまで出現するありさまだ。
 プロか進学かで多少、心がゆれた時期もあったようだが、発表の記者会見で見せた理路整然とした話しぶり、退場のとき何げなく先輩、関係者の座っていた椅子を元に戻した仕草など、それでまた祐ちゃんファンは心酔してしまい「いまどきまれに見る好青年」「高校生であそこまでの気配りは…」となってしまう。
 その記者会見での発言、普段の言動などで見い出したが、8月2日に行われたWBC世界ライトフライ級王座決定戦でファン・ランダエタ(27)=ベネズエラ同級1位=を破りチャンピオンの座についた亀田興毅(19)=協栄、当時同級2位=の言動の悪さが、いまだに話題になっているのだ。
 「とにかくひどい。言うこと成すこと常識はずれ」「ヤクザのせりふだ」「親はどんな教育をしてきたのか」「今後が思いやられる」…といったあんばい。ある世界チャンピオンの言った「実るほど頭をたれる稲穂かな、という格言を、オヤジに教えてやりたい」という発言が、やけに心に残る。
 試合は僅少差で勝ったものの、あれから2カ月、亀田の話になると巻き返される評判は悪くこそなれ、いいウワサはまったく出て来ない。僅少差勝ちの判定からして、疑問符を投げかける関係者、ファンは多かった。実況を中継したTBSには約5万通の抗議電話が殺到したというのだから驚きだ。あるスポーツ紙が読者アンケートをつのったところ、95%が「亀田負け」と答えたとか。
 一時は減量を理由にランダエタとの再選に腰が引けていたが10月18日(東京・有明コロシアム)改めて対決も決まり、ボクシングファンもほっとしたところだが、亀田一家の毒舌は一向に納まらない。「(決定戦の)1ラウンドダウンは亀田流サプライズやった」。そして「あいつだけは許さん。作戦がうまくいけば、あいつは死ぬ」と言いたい放題だ。
 それにしても「顔見知りでない記者にはメンチを切ったり、ハナもひっかけない態度」というのだから「最低限の常識ぐらい教えておかないと日本の恥」(ボクシング関係者)ということになってしまう。
 「斎藤と比較しては、どうころんでも勝ち目はない。その半分でいいから、相手の気持ちをおもんばかる言動をとることを、本人がダメなら関係者、親が教えてやるべきだ」という声が、日増しに高まってきた。次男・大興(17)は、リングでカラオケを歌いまくり、三男・和毅(15)は義務教育も受けていないとか。「3人の世界チャンピオンを育てるのが夢」という父親・史郎氏に「一考をうながしたい」(関係者)ところだ。
 一方、斎藤祐樹投手は、早大に進学して「人間的にも、もっともっと成長したい。世界は広いです」とどこまでも謙虚。世界チャンピオン・亀田興毅に「祐ちゃんのツメのアカでも飲ませてやりたい」ところだ。

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(防衛ホーム英語教室)
BE REASONABLE!
道理をわきまえろよ
ビー リーズナブル
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。関東地方は秋晴れのいい天気が続いています。ひんやりとした空気に、キンモクセイの甘い香りが漂ってきます。風も心地よく、今は少し散歩するのも最高の季節ですね。秋はアッいう間に過ぎてしまいます。一日5分でも、「秋探し」をしてみてはどうですか。今年の秋は充実の秋になるかも知れません。
 さて、今回の表現は、“Be reasonable!"「道理をわきまえろよ」です。最近見た映画の中で、恋人同士が喧嘩をする場面で使われていました。これだけ説明しているのになぜわからないんだ。もっと道理をわきまえてくれよという感じの会話でした。そのほかに、「合理的にとかしっかり考えてくれよ」といった意味にもなります。それから、以前取り上げましたが、商品の値段が高くないときにも“It's reasonable"「高くないよね。」と使います。値段が高いは、expensiveをご存じだと思いますが、その反意語はcheap「安い」ですが、実際には、「安かろう悪かろう」という感じがしますので、reasonableを使うとすっきりとします。このフレーズを聞いたのは、「マッチポイント」という映画です。おすすめですよ。

 皆さんも秋を思い切り愉しんでください。春ほど咲く花は多くはありませんが、ひっそりと可愛く咲いている花がたくさんありますよ。雑踏の中でそんな時間を見つけられると最高ですね。朝晩は急に冷え込んできます。夏の疲れもでてくるところです。疲れたと感じたら、ゆっくりと睡眠をとって身体をいたわってください。
 それでは、みなさん。See ya!
〈スワタケル〉

シリーズ イラク派遣を終えて
空自北警団北部防空管制群
警戒通信隊(三沢基地) 3空尉 熊野 賢太
 私は、第8期イラク復興支援派遣輸送航空隊通信小隊長としての昨年の11月中旬から3月中旬までの4ヶ月間、クエートのアリ・アル・サレム飛行場において勤務させて頂きました。
 急遽、派遣が決まり、家族や友人には強がって見せていたものの、不安いっぱいでクエートの地に到着した日のことを今でも鮮明に覚えています。不安を抱えつつスタートしたクエートでの勤務は、毎日が新鮮で、良くも悪くも驚きと発見の毎日であり、「不安」という言葉はいつの間にか頭の中から消え去っていました。
 我が通信小隊は、「やります、やれます、やらして下さい」と、「ハイ、喜んで」を基本として各種障害、各種依頼に対処してきました。通信小隊の勤務内容は、本国とクエートの通信回線の維持、C―130の運行のために対空無線機を主とした各種通信機材の保守、整備を柱として衛星装置の移設や、発々からの給電方法の強化、撤収を視野に入れた管路調査、派遣輸空隊が使用する米軍器材の保守、クエート軍との通信手段の改善、サーバーやネットワークの維持、管理からパソコンの修理等、その他様々な事があり、四苦八苦しながら、みんなで力を合わせて実施しました。
 私は、米軍とクエート軍と通信関係の調整を主に実施させて頂いたおかげで、他国の考え方に触れる事ができました。米軍は、器材に故障が発生した際には、少し調べた後にすぐ部品を交換します。日本のように何時間あるいは何日間もかけて障害復旧に時間を費やすことはありません。そして、重要なポイントには民間のスペシャリストを配置しています。資本力の違いといってしまえばそれまでかもしれませんが、軍隊としては急速錬成を実施すれば、ある程度の戦力として計算できるようになるのは強いなあと感じると共に、民間力を利用した国としての「防衛力」を素晴らしいシステムで構築しているとも感じました。
 海外での任務を派遣という形でスタートしたよちよち歩きの日本の自衛隊に所属している私にとっては、間近でこのシステムを垣間見ることができ非常に有意義でありました。
 クエート軍については、いろんな人から「時間、約束を守らない」、「仕事が雑だ」など聞かされていましたが、決してそんなことはありません。自分の国に他国の知らない者が来て、急に頼み事をする。その他国の者はトラブルがある時にしか来ない。どうでしょうか?他に何か仕事があれば、その者からの依頼の優先順位が下がってしまうのは当然ではないでしょうか?私は努めて何も無いときもチャイ(お茶)をしにクエート軍に通うことにしました。その後、驚くほど業務が円滑に進むようになりました。これは、米軍についても同様であり、任務を遂行するのは血の通った人間であるということを改めて認識するいい機会となりました。
 私は、いろんな人に恵まれ、支えられてなんとか任務を終えることができました。どんどん突っ走る私をうまく手綱を引き、適切な助言を与えて下さり、通信幹部としての道を示してくれた通電班長、各小隊長に全幅の信頼を置き、我々が動きやすい環境を作って下さった業務隊長、私の相談に乗ってくれると共にいろんな事に挑戦し、常に私に刺激を与え続けた施設小隊長、この3人には特にお世話になり、一緒に勤務できたことに本当に感謝しています。そして、この3人以上に感謝しているのが、通信小隊のみんなです。彼らがいたから、多忙な日々の中も楽しく勤務ができ、明日への新たな活力を生むことができました。通信小隊のみんなに一番「ありがとう」をいいたいと思います。
 クエートで勤務した4ヶ月は私にとっては宝物です。この宝物の4ヶ月をより輝かせるようにこれからの勤務に精進していきたいと思います。
 たいした戦力ではありませんでしたが、忙しい中快く私を送り出してくれた原隊の方々を始め、支援して下さった全ての方々とクエートの地に感謝するとともに、今後の派遣輸送航空隊の益々の活躍を祈念して終わりたいと思います。

大和駐で少年野球大会開催
 大和駐屯地(司令・森博史2佐)では、7月23日・8月12日の両日、第30回駐屯地司令杯少年軟式野球大会を、大和駐屯部隊協力会会長、浅野元、大和町長はじめ各協力団体の部外関係者を招き盛大に開催した。黒川郡内や色麻町から18個チームが参加、熱戦が繰り広げられた。
 1日目は梅雨真っ盛りのグランド状況が悪い中、選手達は日頃の練習の成果を遺憾なく発揮し「投げる」「打つ」「走る」などで真剣なプレーを繰り広げ、チーム一丸となって勝利をつかもうとする姿勢は、見る者をも感動させた。悪天候のため2日目は順延で8月12日に行われた。
 優勝は大和町の城内東スポーツ少年団が昨年準優勝から今年は見事に優勝に輝いた。夏休みの熱き2日間が終了し、子供達は元気よく「ありがとうございました。来年もまた来ます」と声をかけ駐屯地を後にした。

防衛ホーム俳句コーナー
島の灯と紛ふ烏賊り火びの瞬まばたかず 中村 かよ
はればれと野菊の墓地となりてゐし 小川 淑子
眉目よき尼さまにして十夜僧 中野たか江
わが窓に嵌めたるごとし望月 御手洗敬子
銀座にも片隅のあり残る虫 畠中 草史
それぞれの空を持ちをり赤とんぼ 小向 青穂
虫を聴き穏やかならぬ日もありて 杉田 淹
湖の声聞こゆる風の花芒 棚橋 活用
ちちろ鳴く妻の寡黙な夜なりけり 今井 文和
心いまいつも秋晴とはゆかず 小野 道子
今此処に一つの命木の実落つ 桑野 英毅
独り来て独り愉しむ人の秋 中條 弘道
秋蝶の遠ざかりゆく千曲川 藤原 あい
老僧の足を止めをる菊花展 山崎 明子
山頂に立ちてなほさら天高し 西村 榮治
眠られぬ夜々の続きて虫の声 山口千鶴子
大空を愉しむ如く小鳥来る 塩田 昌恒
影絵めく落しょの中へ秋遍路 渡辺 成典
畦道を収穫急ぐコンバイン 土谷 貞坊
萩の花今朝の白露こぼしけり 晴山 雅之
選 者 吟
稲雀島を追はるることもなく 保坂 伸秋
(「栃の芽」誌提供)
「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏042・796・0961〉へご連絡下さい。

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