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   2006年9月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
秋こそ本領発揮!
「元気ハツラツ」
大関・白鵬への期待
 「やることは全部やった。名古屋のことは忘れて、改めて出直し。秋に全てをかけます」と大関・白鵬(21)=宮城野=が胸を張る。9月10日に迫った秋場所(東京・両国国技館)に向けて「心身ともに万全」宣言だ。
 名古屋場所では、横綱・朝青龍の全勝を阻止したものの初日(対朝赤龍)9日目(対雅山)の2つの黒星がたたって横綱昇進が見送られたが、本人はサバサバしたもの。「秋場所を見てて…」と、いたって強気の発言。顔色もよく「体調十分。モンゴルの旅も国内巡業も楽しかった」と笑顔だ。
 名古屋場所を終えた直後、母国・モンゴルへ帰国したとき、パスポートを忘れ、成田空港で20分近く離陸を遅れさせるという“大物"ぶりを発揮したが、モンゴルではユニセフ(国連児童基金)の同国大使に任命されるなど、充実した旅行を楽しんできた。
 今季、初場所からの白鵬の白星を列記してみる。13、13、14(夏V)、13勝と、文句のない勝ち星が続いている。名古屋での13勝は1横綱、4大関を倒しての星だから、横綱昇進間違いなしと、ファンのだれもが確信していたのではないか。
 横綱審議委員会でも、夏の14勝Vの後「名古屋で13勝すれば、準Vでも昇進の可能性はある」(石橋義夫委員長)と約束しているし、北の湖理事長も「12勝の優勝なら13勝の同点Vの方が評価できる。ともかく13勝以上が目安」と話していた。
 いずれにしても帰国、全国巡業の旅と、充実した2カ月を過してきた白鵬は、表情も明るく、体もまたひと回り大きくなった感じだ。この白鵬を企業が見逃すはずがなく、オロナミンCの大塚製薬が名乗りをあげ、人気女優・上戸彩(20)との共演で「元気ハツラツゥ」とCMに登場する。
 実は、それ以前にも多くのCM出演オファーがあり、春場所後に発泡酒のCMに出るはずだったが、熊ヶ谷親方(元幕内・竹葉山)から「大関昇進のときの口上で“全身全霊で…"と約束しているのに、酒を飲んでるわけにはいかんだろう」とクギを刺され、出演を見送ったいきさつがある。しかし、今度は優勝も経験したし、横綱の座も見えてきたことから、ゴー・サインが出たもの。
 日本相撲協会では、いま来年度のモンゴル巡業開催を「前向きの姿勢で」(大島巡業部長。元大関・旭国)検討している。ことし8月には北海道巡業が2年ぶりに復活、戦後初の台湾巡業も大人気だった。朝青龍のひとり横綱は秋で17場所目。ここは何としても白鵬に踏ん張ってもらって場所を盛り上げ朝・鵬揃い踏みで母国へ凱せんしてもらいたい。
 「夏巡業でのけいこを無駄にすることなく、しっかり秋場所の土俵に出していきたい」という白鵬は夏、名古屋で負けた雅山戦に対しては、いまでも「あそこまで攻め込んでおいて…」と悔やしさをむき出しにしながらも「でも、ああいうことがあったからこそ、気持ちを引き締めて1戦、1戦慎重に戦えるようになれるのではないか」と、改めて秋場所での綱取りに闘志を燃やす気慨を見せている。
 「元気ハツラツ」大関・白鵬の秋場所15日間に注目してみたい。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
THE BATTERY IS DIED
(ザ バテリー イズ ダイド)
電池切れだね
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。関東地方では朝晩涼しくなってきました。これから台風のシーズンにはいります。各地で防災訓練が実施されると思いますが、防災の備えを点検しておく良い機会ですね。

 今回の表現は“The battery is died"「電池切れだね。」です。Dieは、「死ぬ、枯れる、消滅する」という意味以外に、「消える、かすかになる、とまる」という意味もあります。batteryは、「バッテリー、電池」と言う意味ですね。身近なことは、英語を考えても出てきません。使われている表現を覚えていくしかありません。逆に、英語で言われたときに、電池は死んでいますでは意味が通じなくなりますね。

 残暑もまだまだ続くと思います。台風も上陸するかも知れません。秋の夜長を楽しめるのももう少しです。夏の間無理を重ねた疲れがでてくるのもこれからです。健康に留意してお過ごし下さい。
 それでは、みなさん。See ya!
〈スワタケル〉

防衛ホーム 俳句コーナー
濁れるは濁れるままに水の秋  小川 淑子
水に身を任すほかなし水中花  北島 美保
燈下親し百姓読みといふ言葉  紺野 透光
那須山に挨拶申す帰省の子   大平 光枝
名月にもてあそばれし句帳かな 榎  利美
天空に身を踊らせて滝落つる  有馬 澄廣
日の恵み分けへだてなき稲の秋 神部 しげ
大時計の文字盤ブルー霧の街  小熊 和子
耳傾け聞こえる虫を聞いてゐる 島田 基三
山の日に野菊を咲かせ岩畳   並木 桂子
近づけば喜びくれし曼珠沙華  畠山 征宇
何か意図あるかに虫の声の止み 内井紀代子
火の山の火口に望む島の秋   辰己 一郎
聴きながら蝉の世界の人となり 本田すみ子
顔立の変りやうなく秋袷    若林佐喜子
虫の音に般若心経読んでみる  栗原  勝
嫁ぐ娘に目で声かけし萩の朝  駒野 英明
声ころし鳴くこと知らず虫の秋 西田真由美
鷺草の羽根を休めてゐる社務所 亀井 桂泉
虫の音に包まれ浸る出湯かな  津田 啓子
   選 者 吟
一掬の風それとなく秋を告ぐ  保坂 伸秋  (「栃の芽」誌提供)
 
 「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=畠中草史氏電話042・796・0961〉へご連絡下さい。

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