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   2006年9月1日号
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全国で「地方協力本部」スタート
連絡調整官新設など業務拡大へ
 防衛庁内の組織改編が7月31日に行われ、地方連絡部は「地方協力本部」に名称を変更、それに伴い全国で編成行事が実施された。従来の地方連絡部が担っていた隊員募集、退職自衛官の就職援護、予備自衛官等の管理などの業務のほか、国民保護・災害対策連絡調整官の設置、地方公共団体等との各種窓口業務などが新たに加わった。

新潟地本
新潟地本(本部長・深津孔1陸佐)では、名称変更に伴う表札の除幕式、のぼりの作成、電光看板の更新などが行われた。
 除幕式では、本部長、副本部長、各課長、本部員の代表らが「1、2の3」の掛け声で幕に繋がった紅白のロープを引っ張り除幕した。続いて本部長から、「新潟地方連絡部創立50年の節目の年に、役割が拡大し組織名称が変更になったことは、記念すべき出来事である。これを契機に、また気持ちを引き締め、新潟地本の任務・目標達成のため一丸となって頑張ろう」との訓示があり、新たなスタートを切った。
 また、名称変更を広く県民に周知させるためにのぼりを作成した。地本では、これは今まで50年間の「新潟地方連絡部」の伝統を継承しながら、更に一層任務・目標達成のためにまい進していく「決意ののぼり」であるとしている。なお、8月4日に行われた艦艇広報で、こののぼりが初披露された。
 今回の名称変更について新潟地本では、「自衛隊新潟地方協力本部」を広く県民にPRするとともに、受験者の獲得に繋がればと期待を寄せている。

函館地本
 函館地本(本部長・遠藤靖宏1空佐)では、本部長から全本部員に対し、「過去50年の歴史を継承するとともに、組織改編による新たな任務の付加による、より密接な地域との絆を築いていかなければならない」と訓示した。
 引き続いて、乃木神社の神主による地本の表札の入魂式とお払いが行われ、全部員は心を新たに函館地本として第一歩を踏み出し、それぞれの任務に就いた。
 また、8月3日には、名称変更に伴い協力諸団体が作成した「本部旗」と「歴代部長顕彰板」の披露式に協力諸団体各会長らを招待し実施した。

徳島地本
 徳島地本(本部長・神宮万和1海佐)は地本本部で名称変更行事を行い、来賓に自衛隊協力団体の会長と事務局長ら6名の参加を得て新しい門出を祝った。
 式典で本部長は、「新たな任務の追加により地方公共団体及び国民等とより緊密に連携することが重要となってきており、新組織が実効をあげるために、諸官の地道な頑張りと旺盛なチャレンジ精神に期待する」との訓示を行った。
 来賓を代表して、隊友会の石原幸吉会長と地連OB会の勝占衛会長から、「慣れ親しんだ地連の名称が変わるのは寂しい気持ちです。新たな業務の加わった地方協力本部を引き続きサポートします」との祝辞が送られた。
 その後、正面玄関で来賓、地本部員が見守る中、「自衛隊徳島地方協力本部」の看板に付け替えられ、記念すべき新たな一ページがここに開かれた。

京都地本
 京都地本(本部長・小森一生1陸佐)では、まず合同庁舎前にある看板の「付け替え式」を行った後、小森本部長の執行による「編成完結式」が行われた。
 完結式は本部長による「編成完結宣言」に引き続き、部員に対する訓示が行われた。訓辞では、「本日より新たな名称、そして任務が付与された。京都地方連絡部として50周年を迎えた記念すべき年に、また防衛庁・自衛隊の新たな体制がスタートするこの時期に、その組織の中に部員一同とともに任務を遂行できることを光栄に思う。今後、地方協力本部として、真に国民との架け橋となるべく本部長以下一丸となり任務を遂行していきたい」と今後の抱負を語った。


空自で思い出作り
《茨城》
受験者獲得に大きな期待
 茨城地本(部長・安藤正一1陸佐)は8月5日、空自百里基地で学生の夏休み期間を活用し、「平成18年度サマーメモリーin茨城」を実施した。
 この行事は、主に県内の学生を対象として空自の概要、体験搭乗を通じて自衛隊に対する理解と認識を深めさせるとともに、受験・入隊希望者の増大を図ることを目的として毎年行われている。
 午前は、茨城地本要員による空自と百里基地の概要、活動内容などの紹介に続き、百里基地所属のパイロットによる講話が行われた。隊員食堂での体験喫食(=写真)のあと、午後からは航空救難団入間ヘリコプター空輸隊の支援を受け、CH―47による体験搭乗が行われ、学生らは約20分間のフライトを楽しんだ。地上では装備品や施設見学も行われ、夏休みの楽しい思い出作りは盛況のうちに終了した。
 終了後、学生からは「イベントに参加して入隊の意欲が更に強まった」「かっこいい自衛官(パイロット)を間近に見て、私も自衛官になりたいと思った」などの感想が寄せられ、受験意欲の高揚が感じられた。
 地本では、毎年サマーメモリー参加者のほとんどが受験していることから、今回の参加者についても十分な手応えが感じられ、昨年以上の受験、入隊者を期待するとしている。

真夏のクルージング述べ2000人が楽しむ
《静岡地本》
 静岡地本(部長・池川昭司1空佐)は8月4日から6日の間、静岡市が主催する清水みなと祭りで、海上自衛隊第61護衛隊(司令・天川勝昭1海佐)所属護衛艦「はたかぜ」の体験航海と一般公開を行った。
 体験航海には、天川司令から任命された大学生らの一日艦長が華を添え、約2000人の乗艦者が駿河湾のクルージングを満喫した。一般公開では3日間で約3000人の見学者が訪れ、乗員に対して質問をしたり、普段見ることの出来ない護衛艦の迫力に驚きの声が上がるなど、夏空の炎天下にもかかわらず終始賑わいを見せた。
 静岡地本では、今後も各種イベントの場を活用して募集広報活動を積極的に推進し、自衛隊に対する理解と認識の向上に努めるとしている。

航空学生説明会を実施
《愛媛地本》
 愛媛地本(本部長・児嶋幹司1陸佐)は8月1日、松山空港で海自哨戒ヘリSH―60Jの体験飛行を実施するとともに、募集対象者に対しての航空学生説明会等を実施した。
 愛媛県内には自衛隊の飛行場がないため、毎年民間飛行場である松山空港で体験飛行を行っている。今回は待機所として借用した空港事務所の会議室では、搭乗待ちの募集対象者に航空学生出身パイロットによる航空学生説明会と各種自衛官採用コースの紹介DVDを上映した。説明会では、海自の現役パイロットから海自回転翼操縦士の魅力を強調するとともに、海空航空学生以外でも陸自の操縦士となる道として可能性のある曹候補学生・曹候補士などの採用コースについても紹介し、広く18年度の自衛官採用試験受験者の獲得を視野に入れた広報を行った。
 体験搭乗では松山市内を20分間飛行し、参加者たちは空の旅を楽しんだ。行事終了後、参加した是賀文秀君から地本に次の感想を残した。「今回の体験搭乗は、20分ほど飛行するものでしたが、その時間は本当にあっという間でした。操縦席には2名のパイロットの方が、真剣に作業をされていました。たとえ体験搭乗という行事であっても少しも油断することなく、任務を完璧に遂行しようというその姿を純粋にかっこいいと感じました。私のようにパイロットを目指している人は、この体験搭乗が少なからずその励みとなると思いますので、是非このような数少ない機会を大切にしていただきたいと思います」。
 愛媛地本では、この時期に体験飛行を計画し、初めて見る海自の哨戒ヘリ、初めて飛ぶ体験飛行、初めて聞く航空学生などの説明をきっかけに自衛官の魅力を知り、今年度の自衛官採用試験に挑んでくれることを期待しているとしている。

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