船田和志 私は、初めて江田島第1術科学校を見学させて頂きました。初めに広大な敷地にもかかわらず、隅々まで清掃・手入れが行き届いていることに身が引き締まる思いがしました。また、古い建造物が現在でも大切に補修され残っていることに、海軍兵学校から続いている同施設の歴史の重み、あるいは、合理性を追求する現代の日本人が忘れかけている大切な何かを感じました。 国防という崇高な任務を果たすために、この学校で日々厳正な規律の下に、勉学や訓練に励まれている方々を拝見して、非常に逞しく感じ、私も今以上に頑張らなければと痛感しました。 同施設内の資料館で、貴重な資料や特攻隊の隊員の方々の遺書等を拝見させて頂きました。資料が現代に伝える先人達の教えは、人として学ぶべき点が数多くあるように思えました。 また、特攻隊員の遺書は読んでいて、涙がこぼれそうになりました。国家のために、若くして命を捧げた方々の存在を我々は決して忘れてはいけないと思いました。 私は戦争には反対です。狭い地球上で人間同士が殺しおう戦争は、人間の愚行の最たるものだと思います。人間の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではありませんし、日本も例外ではありません。現在は、日本は一応平和な国になっています。しかし、歴史というものは過去の積み重ねだと思います。今ある平和は、資料館で見た、日本のために命を懸けて戦った先人達、その他多勢の方々の犠牲の上に成り立っていることを肝に銘じ、この日本の治安を守るために、粉骨砕身の思いで職務に励まなければならないと感じました。