平成14年度自衛隊記念日行事「航空観閲式」が10月20日、自衛隊の最高指揮官である小泉純一郎首相を観閲官に迎え、茨城県の航空自衛隊百里基地で行われた。中央の観閲式が三自衛隊の持回りとなった平成8年以来、空自としては3度目の実施となる。当日は、悪天候のため、ブルーインパルス展示飛行の中止等、大幅な予定変更が余儀なくされたものの、11機の航空機による観閲飛行、F-15戦闘機などによる地上滑走及び離陸が行われ、石破茂防衛庁長官、赤城徳彦副長官、小島敏男、佐藤昭郎両政務官、伊藤康成事務次官、竹河内捷次統幕議長ら高級幹部、衆参国会議員、諸外国からの大公使はじめ多数の来賓、5千人を越える一般来場者が上空の勇姿を見守った。観閲部隊としては、二宮修中部航空方面隊司令官を指揮官に人員1200名、陸海空航空機計27種50機が参加した。会場では、全国各地の警備員1200人を動員して、今年は特に厳重な警備態勢も敷かれた。また、エプロン地区には20種34機の航空機を披露。兵装展示、F-15、F-4EJ、F-2のコックピット公開等の地上展示も訪れる人の注目を浴びていた。
防衛弘済会(夏目晴雄会長)は10月15日、大臣室で平成14年度殉職隊員の肖像画を石破茂防衛庁長官に贈呈した。この肖像画は例年、防衛庁長官を通じて新遺族に贈呈されるもので、防衛弘済会では平成14年度を含めて、これまでに1644柱の肖像画を遺族に贈呈している。 また、平成14年度追悼式での遺族助成金として320万円を陸幕を通じて遺族会に贈った。この助成金は、追悼式に出席した遺族の旅費、宿泊費などにあてられている。