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   2002年5月1日号

中谷長官が訪韓
 中谷防衛庁長官は4月19日から21日までの3日間、守屋防衛局長、渡邊統幕事務局長はじめ高級幹部を伴い韓国を訪問、李漢東国防総理、金東信国防部長官らと会談し、今国会に提出している有事3法案について説明するとともに「防衛庁長官と国防部長官会談を定期化する」「両国政府の防衛担当幹部の相互訪問」「海上自衛隊と韓国海軍による捜索・救助共同訓練などの再開」や、東アジアの中長期滝な情勢を分析する両国の実務者レベルの会議を新設することで合意した。また、21日昼には北朝鮮との国境にあるDMZ(非武装地帯)の都羅監視所を、朝鮮戦争の英雄と呼ばれている白元合同参謀本部議長とともに視察した。(写真・内局広報課提供)

海自遠洋航海部隊、6カ国歴訪へ

航海の無事を祈り花束の激励を受ける乗組員

乗艦する隊員
141日間、総航程46,000kmの超途
 海上自衛隊では、4月22日、東京港晴海埠頭において、平成14年度遠洋練習航海に旅立つ練習艦隊(司令官・泉徹海海将)の出発式を萩山防衛庁副長官、石川海幕長をはじめとする防衛庁・自衛隊の高級幹部、訪問国及び各関係機関関係者、乗組員の家族など多数が出席するなか行われた。海自が実施している遠洋練習航海は、初級幹部に対し、遠洋航海を通して慣海性を涵養し、幹部自衛官として必要な知識及び技能を実地に習得させるとともに諸外国との友好親善の増進を目的として、昭和32年より毎年実施されている。
 今年度は第52期一般幹部候補生過程修了者等約17名を含む約720名の人員と、練習艦「かしま」「しまゆき」と護衛艦「まつゆき」の3艦で構成されている。訪問国はアメリカ、カナダ、メキシコ、パナマ、ドミニカ、グアテマラの6カ国。

練馬駐屯地第1師団 創立記念行事に9000人参加
陸自初の「政経中枢師団」としてスタート

 第1師団(師団長・青木勉陸将)改編および創立40周年・練馬駐屯地(司令・橋本和夫陸将補)創立51周年記念行事が4月14日練馬駐屯地で行われた。この日は好天の中、家族連れなど9000人を超える人が駐屯地を訪れた。青木師団長は訓示で、7都県の防衛・警護にあたる第1師団がこの春、第1科学防護隊と第1特科隊の新設など陸自として初めて「政経中枢師団」として改編されるとともに、即応予備自衛官制度が導入されたことに触れ、「それぞれの立場・役割を認識し、あらゆる任務を達成出きる体勢を日頃から常に確立させておくことが重要」と強調した。


青木師団長と石原東京都知事の前をパレードする第1師団部隊


南極から「しらせ」帰国

タグボートに曳航され着岸準備する「しらせ」

野外観測支援など任務多岐に

 4月13日、第43次南極地域観測協力で派遣された、海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」(艦長・石角義成1佐以下174名)の帰国式典が東京港晴海埠頭で行われた。同艦は昨年11月に出航して以来、約5ヶ月ぶりの帰国となる。
 今回の支援協力では63名の観測隊員を搬送(往復共)するとともに輸送された物資は、往路で1,100tに及ぶ。また、復路では、昭和基地で出た廃棄物などの持ち帰り物資、約275tが南極より日本に里帰りした。


現地で支援活動始まる
東チモール派遣施設群・海上輸送部隊
 5月に独立する東チモールを支援するため、国連平和維持活動(PKO)に参加している防衛庁・自衛隊では、約680名で構成される第1次東チモール派遣使節群の各部隊が続々と現地入りし展開活動を行っている。3月15日には北海道・室蘭港より「東チモール派遣海上輸送部隊」(輸送艦・おおすみ、護衛艦・みねゆき)が出航。同22日には北海道・千歳基地より、陸上自衛隊の主力部隊第1陣300名も現地に向けて出発。23日には東チモールの首都ディリに到着した。4月15日には女性隊員7名を含む第2陣、約230名も出発、11日には現地に到着して先発部隊と合流し支援体制を整えた。今後は部隊を入れ替えながら、約2年間に渡る長期的な活動によって主に道路や橋の補修など東チモールのインフラ整備を目的としたPKO活動が行われていく予定。

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