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自衛隊ニュース   999号 (2019年3月15日発行)
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英海軍フリーゲート「モントローズ」来日
晴海ふ頭に初入港 海自と共同訓練も
 3月8日、英海軍フリーゲート「モントローズ」(艦長‥コナー・オニール海軍中佐)が来日し、東京晴海ふ頭で歓迎行事が実施された。また、ホストシップとして護衛艦「むらさめ」(艦長・岡田周作2海佐)が、14日までの滞在期間中に各種支援を行った。
 レインボーブリッジの下をくぐり、午前10時頃に晴海ふ頭に初入港した「モントローズ」を、横須賀音楽隊の歓迎演奏が出迎えた。歓迎行事では、東京都東京港管理事務所長、横須賀地方総監部管理部長、在日英国大使館国防武官が挨拶を行った。松浦正裕横須賀地方総監部管理部長は「今回の寄港は、単なる親善訪問ではなく、この地域における安全保障上のパートナー国との協調、ハーモニーの深化・具現化をするための戦略的チャレンジの一環だ」と述べた。花束贈呈後、オニール艦長は謝意を述べるとともに「日英の首相が『両国は必然のパートナー』と発言したことは、まさに英国海軍と海上自衛隊にも言えることだ」と友好関係を強調した。
 フリーゲート「モントローズ」は、1月の日英首脳会談で発表された、北朝鮮によるいわゆる「瀬取り」の監視活動を晴海ふ頭入港の前後で実施した。晴海出港後は、14日と15日に本州南方海空域で日米英共同訓練を実施し(海自からは「むらさめ」とP-1哨戒機及び潜水艦、米海軍からはP-8A哨戒機)、対潜戦訓練、通信訓練、航空機相互発着艦訓練等を行う。すでにこの1年間で英海軍艦艇が3隻来日し海自艦艇と共同訓練を実施している。

クラシックの殿堂で初の定期演奏会
<東京音楽隊>
 2月10日、海上自衛隊東京音楽隊(隊長・樋口好雄2海佐=用賀)の第58回定期演奏会がサントリーホールで開催された。
 サントリーホールでの定期演奏会は陸・海・空音楽隊としては初の試みであり「クラシック音楽の殿堂」での名演を目当てに多くのファンが訪れた。いつにも増して意欲的であったプログラムを見事なバトンさばきでまとめあげた樋口2海佐と、高度な演奏技術で好演を繰り広げた奏者達に、サントリーホールでのコンサートを楽しみにしていた音楽関係者や吹奏学ファンだけでなく、東京音楽隊の定期演奏会を楽しみにしていた聴衆からも「納得」といわんばかりの拍手と「ブラボー」の声援が惜しみなく送られた。
 「シンフォニーコンサート」と題された今回の演奏の目玉は選曲にあると東京音楽隊コンサートマスターの横野和寿2海曹は話す。「演奏会というと、作曲者の国や曲の背景をテーマにプログラミングされることが多いですが、第1部は今年がアニヴァーサリーである作曲家の作品を取り上げ、結果的にさまざまな国、さまざまな時代の曲を演奏することとなりました。国、時代が違うということは演奏表現も大きく変わるということ。いろいろなシチュエーションで演奏を重ねている東京音楽隊だからこそ、1曲ごとに違った表現を追及することができ、納得していただける演奏ができました。また、第2部では樋口2海佐が得意とする、現代アメリカの吹奏楽作品を取り上げました。吹奏楽の難曲揃いで演者のテクニックを試す箇所も多い中、樋口2海佐の緻密な音楽づくりと、東京音楽隊の持ち味である明るい力強い響きが作風とマッチしたことにより、吹奏楽の真髄を表現できたのでは」。コンサートマスターとは指揮者からの指示を演奏者に伝え、リードする役割。フランス国立ヴェルサイユ地方音楽院卒業の逸材である横野2海曹は、数多くある曲中でのソロで聴衆を魅了しつつ、メンバーをまとめあげた。
 コンサートをより格調高く際立たせてくれたのは、前回の定期演奏会に引き続き司会を務めた人気俳優の村上新悟氏。「西郷どん」に山縣有朋役で出演していた村上氏に敬意を表し「西郷どん」のテーマをアンコールで演奏。東京音楽隊の力演に熱を帯びた会場の空気が一転した。和やかな雰囲気の中、拍手に促されるように演奏された海上自衛隊制式行進曲「軍艦」の調べがサントリーホールに刻み込まれると、再びいくつもの「ブラボー!」の声に包まれ幕を閉じた。

雪中特別救難隊総合訓練
<大湊>
 大湊所在部隊(大湊警備隊、大湊基地業務隊、大湊衛生隊、大湊システム通信隊及び第25航空隊)で編成される雪中特別救難隊の総合訓練が、2月13日〜15日の3日間、大湊航空基地隊長・種市正貴2海佐を雪中特別救難隊長として、雪深い下北半島の国営薬研野営場周辺で行われた。
 本訓練は、積雪山岳地等において遭難した航空機乗員の捜索救助要領を演練するものであり、下北半島奥薬研の山中にヘリコプターが不時着し、搭乗員2名の捜索救助を想定して実施された。当日は、積雪120cm、外気温マイナス4度の山中で、遭難した搭乗員を救助するため捜索現場までスキーを履き進出し、その後、かんじきに履き替え、声を出し捜索する捜索訓練、発見した遭難者に応急処置を施す救急訓練、救難用ボートにより心配蘇生を実施しながら移送する搬送訓練等を実施した。
 また、夜には38名の隊員が、雪原にテントを設営し宿営訓練を実施した。マイナス8度まで気温が低下する厳しい環境条件であり、東北以南の出身者からは寒さで眠れないとの声も聞かれたが、総員寒さを耐え抜き、積雪山岳地帯における継続的な捜索救助活動が可能であることを示した。
 本訓練は、航空救難という最悪の事態を想定したものであるが、培われた技能や経験は積雪期の災害派遣等にも活用しうるものであり、今後とも大湊所在部隊が連携して訓練を行い、過酷な冬期環境下における救難能力の維持に努めていくものである。

5時間全力絆リレー!
<大村航空基地隊>
 大村航空基地隊は2月11日、長崎県立総合運動公園陸上競技場(トランスコスモススタジアム)で開催された第5回5時間リレーマラソンに参加した。
 この大会は、4〜10名までで構成するチームでタスキをつなぎ、1周約1kmの特設コースを5時間でどれだけ周回できるかを競うリレーマラソンである。参加チームにはチームワークはもちろん、参加者個々の5時間を走り切る気力、体力が求められるため、隊員は日々の強化に努めた。
 参加チームは、「航空警備隊警備班」、「気象班」、「基地隊司令と愉快な仲間達」の3チーム30名で、大会当日は強い寒気の影響で時折小雨が降る厳しい寒さとなったが、各チームが持ち前のチームワークと事前練習の成果を遺憾なく発揮し、見事5時間、仲間とともにタスキを繋いだ。中でも「航空警備隊警備班」チームは、参加全344チーム中、9位、及び職場対抗の部、全186チーム中、3位と好成績で上位入賞を果たした。
 大会終了後、参加した隊員は達成感を分かち合うとともに、互いのチームワークの強さを改めて認識し、来年行われる同大会への挑戦を誓った。

海自警備犬と警察犬が合同訓練
<呉造修補給所貯油所>
 2月12日〜13日の間、呉造修補給所貯油所(以下「貯油所」)(所長・澤田和広1海佐)において、貯油所警備犬と各府県警察犬との合同訓練が行われた。
 今年で7回目となるこの訓練は、大阪、京都、和歌山、岡山、愛媛、山口、福岡の2府6県警察犬係との合同となり、顔なじみの人や初めて参加する警察犬ハンドラーがいた。また、前回は人のみの参加であったが貯油所の訓練施設の充実ぶりをみて、今回は犬と共に参加した警察犬係もあった。自衛隊と警察の枠を超え、警察13名・警察犬9頭、貯油所ハンドラー4名・警備県7頭は、相互に犬の運用方法の違いや、問題点の現状を知る良い機会となり、活気あふれる訓練の場となった。
 今後も継続して交流を深め、スキルアップを図りたい。

海上自衛隊先任伍長が第15代MCPONと初顔合わせ

 海上自衛隊先任伍長(関秀之海曹長)は来日した第15代MCPON(Master Chief Petty Officer of the Navy=海軍最先任上等兵曹)Russell L.Smithと1月18日、在日米海軍司令部にて意見交換を実施した。
 昨年8月に任命された第15代MCPONとは初顔合わせとなったが、日頃の日米下士官におけるパートナーシップへの感謝を互いに伝え終わると、現況の情報交換に始まり、下士官交流や今後の上級下士官に対するリーダーシップ教育等について様々な提案が飛び出す、濃密な対話が続いた。
 この日、陪席した日米数名の先任伍長をはじめとし、先任伍長制度発足時より築き上げられた日米下士官の協力体制を象徴するように、日頃から両組織内において、下士官の最先任者まで円滑な情報共有がなされている、その成果を垣間見た45分間だった。

【先任伍長制度】
 海上自衛隊先任伍長制度は平成15年に発足し、15年目。現在の海上自衛隊先任伍長は第5代。米海軍がCPO(Chief Petty Officer=上等兵曹)という階級を採用したのは1893年、現在126年目。初代MCPON Delbert Blackは1967年、CNO(Chief of Naval Operations=米海軍作戦本部長)により指定された。

【英語表記について】
 米海軍最先任上等兵曹=MCPONは「ミクポン」と発音される。海上自衛隊先任伍長はMCPOM(Master Chief Petty Officer of the MSDF)で「ミクポム」と発音する。准尉(WO)が最先任を務める英国海軍ではWONS(Warrant Officer of Naval Service)と表記される。


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