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自衛隊ニュース   997号 (2019年2月15日発行)
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在日米軍司令官が統幕長に着任挨拶
 2月8日、在日米軍司令官兼第5空軍司令官のケヴィン・B・シュナイダー中将が防衛省を訪れ、河野克俊統合幕僚長に就任の挨拶を行った。シュナイダー中将は、2月5日に米軍横田基地で交代式に臨み現職に着任したばかり。(2面に関連記事)

国際装甲車会議で初講演
<防衛装備庁>
日本の装甲車開発の実績と将来への取り組みを世界に発信

 1月21日から24日、イギリスロンドン郊外で開かれた「第19回国際装甲車会議」に、防衛装備庁装備官(陸上担当)柴田昭市陸将が出席し、「我が国の装甲車開発の実績と将来への取り組み」をテーマに講演を行なった。この国際装甲車会議は、装甲車の運用、研究開発、調達、製造に係る軍及び防衛産業の関係者が一堂に会し、装甲車分野を専門テーマとして発表・議論するとともに、人的ネットワークを構築することを目的として開催される唯一の国際会議である。19回目となった今年は、欧州を中心として50カ国以上から、陸軍将官を始めとする650名以上の出席者と55社以上が参加、日本からの参加は2回目となる。


 柴田陸将の講演が行われた23日朝は、7時45分に元欧州連合軍最高司令部副司令官で本会議議長のエイドリアン・ブラッドショー卿による開会挨拶から始まった。55個行われる軍人講演の最初は、米陸軍フューチャーコマンド司令官のジョン・W・マレー大将、次は米陸軍の中核機動センター司令官のゲイリー・M・ブリト少将、そして3番目が柴田陸将で日本は初講演となった。柴田陸将は我が国の装甲車の技術開発などの他、防衛装備庁の概要、10式戦車や16式機動戦闘車の開発実績及び現在研究を行なっている将来水陸両用技術の概要について講演。「地域の安全と国際平和及び繁栄のために同盟国である米国や会議に参加する関係諸国との研究開発ネットワークを強固にしていきたい」と強調した。質疑応答では「16式機動戦闘車の搭載装備」や「将来水陸両用技術の研究における機動速度やエンジンの仕様」などの質問が寄せられ、多いに盛り上がった。最後に「トゥイッケナム・スタジアムはラグビーの聖地と言われているが、富士山は日本の装甲車の聖地である。日本では今年ラグビーW杯が、来年は東京オリンピックもある。来日の際には私が同行案内する『富士登山プレミアムチケット』を差し上げたい」とジョークを飛ばすと会場内が笑いに包まれた。
 今回の会場であるトゥイッケナム・スタジアムの周りには各国の装甲車両が展示されたり、軍人の講演と講演の間には企業のプレゼンが挟まれるという大掛かりな国際会議は、途中休憩を挟み夕方6時15分まで続いた。
 会議に参加した柴田陸将は「装甲車の運用、研究開発、調達・維持等について幅広く見識を広めることができた。特に各国は将来の脅威を的確に予測し、アップグレード(能力向上)や将来開発ビジョンをしっかりと検討しており、今後の自衛隊の研究開発を進めていく上で大変有意義であった。また、10式戦車や16式機動戦闘車の高度な開発実績や将来水陸両用技術の研究の重点技術について、我が国の優れた技術を積極的に発信することができ、人的ネットワークも構築することができた。今後も引き続き国内外の情報収集を継続し、我が国の陸上防衛力の近代化に尽力したい」と語った。

英国防省を訪問、戦闘車両の研究開発について懇談

 柴田陸将は会議の合間に英国防省を訪問。機甲科職種出身の柴田陸将と英国陸軍本部のガント少将が日本の戦車開発や英国の主力戦車「チャレンジャー2」のアップグレード事業等に関して2時間にわたる熱心な意見交換を行った。そして、日英間の研究開発の協力等について軍種間の議論を加速させることで意見が一致した。
 防衛装備庁は、装備品の研究開発とともに国内の防衛生産・技術基盤の維持・強化に取り組んでおり、国際会議への参加や、国内外の装備品展示会などへの出展もこの一環で実施しているが、今回の英国出張の成果は、今後の業務の推進に大きく反映されることが期待される、としている。

防衛装備庁とは

 人員約1800名。装備品取得・プロジェクト管理、防衛生産基盤の維持・強化、研究開発、海外移転支援などを行う。陸・海・空各幕に分散されていた業務を一元化する、装備品の構想から廃棄までを一貫管理するなどによってコスト圧縮や有効的な調達を行うことを目的に2015年設立された。また、「防衛装備移転三原則」に基づき、装備品等の国際共同開発や輸出等も実施している。


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