防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年11月15日号
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法令遵守の組織風土を醸成
陸上幕僚監部
「より良い勤務環境」へ
防衛監察業務 担当者集合訓練を開催
担当者35名が参加
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 10月23日、市ヶ谷駐屯地(中央業務支援隊教場)で陸上幕僚監部監理部総務課担任による「平成21年度防衛監察業務担当担当者集合訓練」が開催された。
 この集合訓練は、法令遵守の組織風土の醸成には陸上自衛隊内の各級部隊自らが自発的に取り組む必要があることから、各部隊の防衛監察業務担当者に対して、防衛監察業務に係る訓練により各部隊の法令遵守の意識について普及・徹底を図るために本年度より実施されたもの。
 当日は、方面総監部、中央即応集団司令部及び大臣直轄部隊並びに機関の担当者約35名に対し、訓練担当官である陸上幕僚監部監理部総務課長の河本1佐から「我々は、防衛監察を創隊以来のゆがみを是正する好機と捉えるべき。本訓練参加者は、訓練成果を踏まえて各部隊長等の法令遵守の補佐者として合規・適正な隊務遂行に寄与されることを期待する」と、この集合訓練を企画した趣旨及び要望事項について説示の後、陸上幕僚監部監理部総務課及び会計課から、それぞれ陸上自衛隊が受察した防衛監察結果並びに陸上自衛隊としての法令遵守の取り組みについて説明があった。
 また、防衛監察本部から情報分析専門官が出席し「コンプライアンスに係る防衛省の取り組み」と題し、現在の社会環境(「コンプライアンス」概念の出現)、防衛行政・武力集団の特異性等についての説明後、「コンプライアンス・ガイダンスや地方コンプライアンス講習会等の場を積極的に活用して、より良い組織・より良い勤務環境を作るため各部隊等に『コンプライアンス』意識を浸透させていただきたい」と強調して集合訓練を終了した。

ヘリ体験搭乗実施
《鹿追駐屯地》
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 10月17日、鹿追駐屯地(司令・鴻上1佐)では、周辺住民を対象とした航空機体験搭乗を、第5飛行隊(隊長・西田2佐)の支援を受け実施した=写真。
 当日は、雲が低くフライトが心配されたが、集まった搭乗者は「ヘリに乗せてもらえるなんて、想像もしてなかった」「楽しみにしてました」など、搭乗前から期待に胸を膨らませているようだった。当初、飛行隊隊員による「安全教育」を実施し、待ちに待った空へ!
 1フライト約15分の「空からの紅葉狩り」を楽しんだ。

「自衛隊の多様な役割」
岩城科学学校校長が講演
《大宮》
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 「さいたま新都心連合大学」の講義が9月16日、さいたま新都心合同庁舎1号館講堂で行われ、化学学校長の岩城征昭陸将補が「自衛隊の多様な役割について〜CBRNテロ対策を一例として」と題して講演を行った。
 「さいたま新都心連合大学」とは、平成15年度に開講、埼玉県内の自らを研鑚しようとする社会人を対象とし、毎回各界から幅広い講師を招き年間8回の講義を行っている。主催は、埼玉新都心連合大学実行委員会(関東財務局、埼玉県、さいたま市、埼玉新聞社)。
 今回は平成21年度の第1回目の講義であり、400名以上の受講者が約90分の講演を熱心に聞き入っていた。
 岩城学校長は、はじめに「自衛隊の多様な役割(海外任務〜災害派遣)と国民の関わり」について説明、次いで「最近の訓練及び災害派遣の状況(中越地震、洞爺湖サミット、北朝鮮ミサイル発射対応等)」「国民保護の枠組みと自治体等との関係」「CBRNテロ対応と関係機関の連携」「今後の関係機関との連携の在り方」を説明、「時間差事態、複合事態処理」「テロリストの存在を考慮した訓練」の検討の必要性、などの今後の課題を述べ、最後に受講者との質疑応答を実施し、講演は盛況のうちに終了した。

最高倍率は43.3倍
音楽まつり抽選会開く
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 平成21年度自衛隊音楽まつり一般公募の抽選会が10月14日、防衛省E1棟で警務隊員立会いのもと、厳正に実施された。抽選したのは、末富理栄内局広報課先任部員、小野塚貴之陸、岡浩海、渡邊博史空の各幕広報室長で、応募往復はがきを公演回数(計4回)及び券の種類別(一般券・青少年券)に区分して抽選した=写真。
 今回の応募状況は、はがき応募総数が77032通、メール応募総数が17834通の計94866通で、このうち、はがきの当選を6000通、メールの当選を6400通に設定(1通につき2名入場可)、一般公募24800人を当選とした。抽選の結果は、はがきが平均倍率12・8倍、メールが2・8倍で、最高倍率(はがき)は、43・3倍(11月21日第1回公演の一般券)だった。はがき応募者には10月末までに返信はがきに当落等を記載したものが送付され、また、インターネット応募者には当選者のみに手続き要領等が通知された。
 自衛隊音楽まつりは11月20、21の両日、日本武道館で開催され、「翔ぬける躍動、響きあう志」をテーマに、防衛省陸・海・空自衛隊音楽隊、第302保安警務中隊、自衛太鼓、防大儀仗隊、在日米陸軍軍楽隊、米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊など約1000名が出演し、華麗な音楽演奏やドリルなどを繰り広げる。

防衛ホーム 俳句コーナー
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    荒川の源流の碑に小鳥来る  藤井功風
    一番太鼓鳴り声上る熊手売  岡野アイコ
    藏窓の開いて柘榴の実の弾け    大谷弥栄
    蟷螂横死の腹の太かりき    大谷水田
    夫婦には一灯で足る夜長かな    塩田昌恒
    船降りてより半世紀鰯雲    鈴木余汐
    医務室の医師も加はり落葉掃く    平田 文
    山頂のベンチの前の秋薊    福島初五郎
    にほどりの空見上げしは水を飲む    木通佳子
    秋霖やテレビに映る巴里も雨    田中雅巳
    小春日の赤子が夢を見て笑ふ    黒木 豊
    コップ酒手放さず見る村芝居    都築由佳
    昔観し映画を想ふ夜の霧    水島孝雄
    秋深しいよいよ小さき姉の影    内井紀代子
    水仙の蕾の固き島の宿    宮崎 薫
    口利かず夫婦喧嘩の落葉焚  東 秀文
    振り向けば一人となりし芒原    棚橋活明
    山裾の日差しを集め石蕗の花    制野和子
       選 者 吟
    立冬の鳶の高舞ふ神の庭    成川雅夫
    (「栃の芽」誌提供)


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