「第56回全日本マスターズ体操競技選手権大会」が9月17日、東京都内で行われ、海上自衛隊海上システム開発隊(横須賀)の高橋元気1海尉が所属するチーム「ちくだいKIP」が団体総合第9位を獲得した。
マスターズ体操団体で成果
高橋1尉(海上シス開発隊)
同選手権は、全国から集結した18〜76歳までの男女選手が団体及び個人総合入賞を目指し競技する大会。今回は過去最多の484人、男子は46団体が出場した。
高橋1尉は平成18年に第16期一般曹候補士(現曹候補生)として入隊し、平成24年に部内幹部となり、現在は横須賀で勤務している。高校入学と同時に器械体操を始めた。
海自唯一の体操選手
入隊後、防衛大学校体操競技部の部外指導者として学生に体操を教えながら自身も競技を続け、昨年の横須賀市民大会で個人総合第2位を獲得するなど、積極的に活動を継続している海上自衛隊で唯一の現役体操選手である。
体操競技には「ゆか」、「あん馬」、「つり輪」、「跳馬」、「平行棒」、「鉄棒」がある。団体戦は最大5人の選手が演技。得点の高い上位3名の合計点がチーム得点となり、6種目の合計点で順位が決定する。
昨年まで個人として活動していた高橋1尉が北海道帯広地区を拠点する「ちくだいKIP」のメンバーとして団体戦に出場することになった経緯は、自身の体操への取り組みを配信するユーチューブチャンネルを通じて、同チームから声が掛けられた。
高橋1尉は「チームメイトをはじめ、応援に来ていただいた関係者の皆様、そして競技生活を支えてくれた家族には大変感謝しております。たとえうまくいかないときでもあきらめずに活動を継続、記録、発信し、それが誰かの目に留まったことで、新たな仲間との出会いにつながりました。常に感謝の気持ちを忘れず、前向きに進んでいくことで必ず目標は達成できると考えます。だからこそッ! ネバーギブアップ!」と、さらなる躍進に向けて強い意志を示している。 |