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連隊直轄小隊訓練検閲(第5次連隊野営訓練)
<中央即応連隊> |
中央即応連隊(連隊長・山田憲和1陸佐=宇都宮)は10月11日から20日までの間、関山演習場(新潟県)において、連隊直轄小隊訓練検閲(第5次連隊野営訓練)を実施した。
本検閲に臨むにあたり各小隊は、連隊長要望事項「状況の推移を見極め自ら考え行動せよ」を具現実行すべく、各小隊長の指揮の下、小隊一丸となってそれぞれ与えられた任務の完遂に邁進した。情報小隊はUAV及び斥候により敵情を解明、対戦車小隊及び重迫撃砲小隊は主戦闘地域守備部隊(第3中隊基幹)に対する火力支援、補給小隊及び整備小隊は後方段列を開設して連隊の作戦を支援する等、各小隊毎、与えられた任務を完遂し、あらゆる状況にいても対応できる能力を確認した。
各小隊は、本検閲において得られた成果・教訓事項を資として、今後の更なる任務遂行能力の向上へと繋げた。 |
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第2回師団訓練検閲
5個部隊を評価
<第6師団> |
第6師団(師団長・鬼頭健司陸将=神町)は、10月18日から26日までの間、王城寺原演習場において5個部隊に対して「令和3年度第2回師団訓練検閲」を実施した。本訓練検閲は、第20普通科連隊(連隊長・荒木貴志1陸佐)、第6高射特科大隊(大隊長・根間2陸佐)、第6通信大隊(大隊長・中臺2陸佐)、第6師団司令部付隊(隊長・仙波3陸佐)及び第6音楽隊(隊長・濱中2陸尉)に対して師団の防御における部隊の行動を評価してその進歩・向上を促した。
鬼頭師団長は訓練開始式において、「指揮の要訣の実践」「部隊の戦闘力の最大限発揮」「安全管理・健康管理の徹底」の3点を要望した。
各部隊は、計画に基づき車両行進により、第20普通科連隊は約40kmの徒歩行進により陣地地域に進入し、それぞれの陣地地域の安全化を図った後、約4日間にわたる防御準備に移行した。平均気温が10℃を下回り、断続的に降る秋雨の中、各部隊は不断の警戒をしつつ堅固な築城により頑強な防御陣地を完成させた。
防御戦闘間においては、各級指揮官は流動的な戦況を的確に把握して適時適切な命令を与えるとともに、隊員は仲間を信頼し一致団結して与えられた任務を完遂した。
鬼頭師団長は、講評において「強靭不屈な敢闘精神を目の当たりにし、大変心強く感じた。更に練成を積み重ね前進することを期待する」と述べた。 |
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方面総監訓練検閲
<東北方面後方支援隊> |
東北方面後方支援隊(隊長・村上章1陸佐=仙台)は、10月19日から25日まで、王城寺原演習場、岩手演習場等及び各駐屯地において、方面総監訓練検閲を受閲した。本訓練検閲は、「方面隊の防勢作戦における部隊の行動」を検閲課目として実施された。隊長は、訓練開始に先立ち「積極支援」「練磨した技の発揮」「一丸」を要望し、「これまで培ってきた訓練成果を遺憾なく発揮せよ」と隊員を鼓舞した。
隊は、東北方面直轄部隊唯一の野戦兵站部隊として第6、9師団含む東北方面隊隷下部隊に対し輸送、補給、整備、回収及び需品サービス支援を行い、部隊の物的戦闘力を最高度に維持するため、検閲においては、輸送隊、第108全般支援大隊、第102補給大隊、第301弾薬中隊をもって王城寺原演習場に前方支援地域(FSA)を開設・運営するとともに、各直接支援部隊は、所在する駐屯地等において方面直轄部隊を支援した。訓練検閲の終始を通じ後方支援隊隷下10個部隊、25名の即自含む約700名の隊員が一丸となり検閲で付与された支援任務を完遂した。
状況終了後、隊長は「ここが終わりではない。これからが始まりだ。本訓練で得た課題を是正し、今よりもさらに強靭な東北方面後方支援隊をみんなでつくっていこう」と訓示し、訓練検閲を締めくくった。 |
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師団総合戦闘射撃
<第12普通科連隊> |
第12普通科連隊(連隊長・今井健太1陸佐=国分)は、11月23日、日出生台演習場において総合戦闘射撃を実施した。本訓練は、諸職種協同での総合火力発揮能力の向上を図ることを目的として実施され、島嶼に侵攻する敵に対する対着上陸戦闘の状況下において12普連、西特連3大及び西戦隊1中が連携した火力発揮により敵を撃破すべく、諸職種一丸となって訓練に臨んだ。
連隊指揮所には火力調整所が併設され、敵情に応じ火力運用に関する幕僚活動及び各級指揮官による射撃指揮が実施され、情報と火力の連携についての能力向上が図られた。
また、状況は、敵の着上陸時の火力戦闘、機動打撃、機動打撃部隊の離脱掩護、敵の攻撃前進の阻止、敵の突撃の破砕、敵の小迂回・浸透攻撃の阻止、別方向からの敵の攻撃の阻止、複数方向からの敵の浸透攻撃の阻止といった流れでの実弾射撃が実施できるよう付与され、目標情報に対し、155H、120HM及び81Mといった砲迫火力、10TK、中多、01ATM及びLAMにといった対機甲火力、MG及び89Rといった対徒歩兵火力が、連隊長、大隊長、中隊長、小隊長及び分隊長の射撃指揮の下、総合的に発揮された。
連隊は、鎮西機動師団第8師団の基幹連隊として諸職種協同による総合火力発揮能力を更に向上させていく。 |
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精強!第397施設中隊訓練検閲 <第14施設群> |
第14施設群(群長・上林勝敏1陸佐=上富良野)は、10月14日から17日までの間、釧路駐屯地、帯広訓練場、北大演恵庭地区、東千歳地区、来馬演習場において第397施設中隊に対し訓練検閲を実施した。統裁官の上林1陸佐は受閲部隊の第397施設中隊に対し「施設力の最大限発揮及び被害の極限による任務の完遂」「各種管理の徹底」の2点を要望した。また、統裁部に対し「職責の全う」「上下左右の連携」「人間力の強化」の3点を要望した。
13日、釧路駐屯地において中隊での隊容検査を実施、中隊長である中野1陸尉を核心として53名が旺盛な士気で検査に臨んだ。
本訓練検閲は方面の全般支援に任ずる施設中隊として帯広地区での通信群支援(通信シェルター掘開支援)、東千歳地区での方面航空隊への機械力支援(機道路整備)付加任務として来馬演習場での対ヘリボン構築、VLTB構築、機道路整備を実施した。
隊員は悪天候の訓練環境であったが強い責任感と執念をもって士気旺盛に任務に邁進し、あらゆる状況においても施設支援を実施し、全ての任務を完遂した。
今後も、いかなる任務にも即応し得る、さらなる精強な第14施設群を育成していく。 |
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第2回師団訓練検閲
3個部隊を評価 <第1師団> |
第1師団(師団長・大庭秀昭陸将=練馬)は10月21日から30日の間、東富士演習場において第1飛行隊、第1師団司令部付隊及び第1音楽隊の訓練検閲を実施した。
本検閲は約30kmの徒歩行進と師団の陣地防御を検閲課目として行われ、師団は9日間にわたって各部隊の練成訓練の成果を評価した。
訓練検閲に当たり統裁官(師団長)は「創意を尽くして積極的に師団の作戦に寄与せよ」の1点を要望、戦闘支援職種であっても、待ちの態勢に陥ることなく、自ら考えて行動する意識を受閲部隊隊員に植え付けた。
本検閲において師団は、受閲部隊全隊員のバトラ装着による敵を意識した行動の習性化、現地、現物、現実の「3現」による設想を排除した実戦的かつ厳しい訓練を追求した。飛行隊には、生地の場外着陸場も活用しつつ、敵の集結地である浜松から我の方面兵站基地である関山までの間で、航空偵察や緊急患者空輸等の任務を付与した。
また音楽隊には、司令部付隊に配属された警備部隊として師団司令部の警備を実施する傍ら、指定充足要員の士気高揚のための音楽演奏の任務を与え、音楽隊の本職での実力発揮の機会を付与した。
加えて師団司令部付隊は、演習師団司令部及び統裁部で勤務する司令部勤務班の要員も受閲対象とし、全隊員が戦術行動前の徒歩行進に参加するとともに、統裁部要員も個人装具を常に装着して統裁に参加することで、平素から勤務場所等が異なる隊員の一体感を醸成する機会とした。
長期に及ぶ訓練検閲であったが、各受閲部隊は今までの練成訓練の成果を遺憾なく発揮し、その任務を完遂した。 |
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