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自衛隊ニュース   1065号 (2021年12月15日発行)
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各地で記念行事等を開催


第14旅団
 第14旅団(旅団長・遠藤充陸将補=善通寺)及び善通寺駐屯地(司令・下本昭司1陸佐)は、11月21日、善通寺駐屯地(香川県)において「第14旅団創隊15周年及び善通寺駐屯地開設71周年記念行事」を挙行した。
 本行事は、新型コロナウイルス感染症のため、2年ぶりの開催となった。本来であれば、駐屯地を一般開放して地域住民等の方々に自衛隊の活動に対する理解と信頼を深めてもらっていたが、新型コロナウイルス感染症対策に最大限考慮し、一般開放を中止し大幅に規模を縮小して行った。当日は天候にも恵まれ、地元、善通寺市長をはじめ、各地方自治体、各協力団体の会長等が臨席した。
 観閲式には、下本副旅団長以下隊員約800名が参加、式典において遠藤旅団長は、「第14旅団は、平時にあっては、我々の高い任務遂行能力が抑止力の一部となって、戦争の災禍から国民の皆様を遠ざけることができるよう訓練に励み、有事には、四国四県をはじめ全国各地の事態に即時に駆けつけ、与えられた任務を必ず達成できるように、プロフェッショナリズムを磨き、国民の皆様から信頼される旅団、駐屯地として、今後益々努力して参る所存であります」と述べた。
 観閲式終了後、グラウンドにおいて第14音楽隊による音楽演奏、その後、装備品展示を実施し、記念行事を終了した。

大阪地本
 大阪地方協力本部(本部長・柳裕樹陸将補)は、11月14日、姫路駐屯地において入隊希望者等26名を引率し、姫路駐屯地創立70周年「募集広報の日」部隊見学に参加した。
 本部隊見学は、姫路駐屯地及び兵庫地本の協力を得て、参加者の自衛隊に対する理解促進及び入隊意欲向上を図るために実施された。本見学においては、観閲式、観閲行進、模擬戦闘訓練展示、音楽隊演奏、和太鼓演奏及び姫路駐屯地の主要装備品展示(155mm榴弾砲FH70、82式指揮通信車、93式近距離地対空誘導弾、81式短距離地対空誘導弾等)が実施された。特に模擬戦闘訓練展示における155mm榴弾砲による空砲射撃では客席から大きな歓声が沸いた。また、装備品展示では同榴弾砲に駆け寄り説明する隊員の話を熱心に聴く様子が見られた。参加者からは、「来てよかった、入隊を決意できた」「空砲射撃の迫力があって感動した」などの声を聞くことができた。
 大阪地方協力本部は、「これからも自衛隊に対する理解促進を図るため、積極的に広報活動を実施していきたい」としている。

高田駐屯地
 高田駐屯地(司令・比嘉隼人1陸佐)は、11月25日「高田駐屯地創設71周年記念行事」を挙行した。
 例年であれば4月に行う記念行事は、新型コロナウイルス感染症の流行により延期となり、小規模ながらも記念行事の実施を模索していたところ、10月に入り緊急事態宣言等が解除、ワクチン接種の効果も表れ感染者数が減少した状況を踏まえ駐屯地が創設された11月25日に記念式典を実施するに至った。
 記念式典に先立ち、駐屯地司令感謝状贈呈式が実施され、合わせて第12旅団長、第1施設団長からの感謝状受賞者への贈呈も行われた。
 記念式典は、新型コロナウイルス感染症対策のため、駐屯地が所在する上越市と関山演習場が所在する妙高市の関係官公庁、協力団体等と感謝状受賞者が招待され、選抜された駐屯各部隊の隊員が駐屯地体育館に整列し厳粛に行われた。
 駐屯地司令の比嘉1陸佐は式辞で「高田駐屯地は、何時如何なる任務も事態に即応して任務を完遂する精強な部隊・隊員を育成し、引き続き上越地域における郷土部隊としての使命を自覚し、良き伝統を継承するとともに、一層地域から信頼される駐屯地を目指して隊員一同、全力を尽くして取り組んでいく所存です(要旨)」と決意を述べた。
 その後、中川幹太上越市長、高橋信雄上越市自衛隊協力会長から祝辞が述べられた。
 最後に駐屯地音楽クラブによる演奏が行われ、行進曲「大空」や「錨を上げて」などの4曲を披露し、創設記念行事は和やかに終了した。

豊川駐屯地
 豊川駐屯地(司令・矢野秀樹1陸佐)は、10月17日、駐屯地記念日ファミリーフェスタ2021in豊川を実施開催した。
 本行事は、募集対象者を招き、受験者数の拡大を目的とした午前の部と、隊員家族を招き、隊員と駐屯地の活動に関する理解の促進を図ることを目的とした午後の部に区分して行った。
 最も盛り上がりを見せたのは、第10戦車大隊及び第10飛行隊の支援を受け駐屯地内の訓練場において実施した訓練展示である。当初UH-1Jの進入から始まり、駐屯地所在部隊の主要装備品等が次々と展開し、終盤では74式戦車及びFH70の空包射撃と圧巻のパフォーマンスで締めくくった。
 そのほか、戦車等の体験試乗や装備品展示、自衛隊体験コーナーや音楽演奏など様々なイベントコーナーも大盛況で来場者を楽しませた。またファミリーフェスタの名のとおり、隊員が家族を案内し親睦を深め、より一層自衛隊への親近感・連帯感の深まりを肌身で感じられた場となり、笑顔に包まれながら本行事の幕を閉じた。

福島駐屯地
 福島駐屯地(司令・湯舟道彦1陸佐)は11月27日、駐屯地創立68周年記念行事を実施した。今回は、新型コロナウィルス感染予防のため一般公開は行わず、招待者及び隊員家族を入れ規模を縮小して行った。
 式典で湯舟司令は、「如何なる任務も完遂し得る強靭な部隊を目指し、全隊員が一丸となり強い絆をもって、より一層精進する所存である」と式辞を述べた。また、来賓から温かい祝辞が贈られた。
 引き続き、観閲行進では来場者の前で堂々と行進を行うとともに、迫力ある訓練展示等で観客を魅了した。各ブースでは装備品展示、体験搭乗及びちびっこ広場など、多くの催し物で来場者をもてなした。
 来場者からは、「迫力ある訓練展示を見て興奮しました」「3年ぶりの開催でとても楽しみだったので、開催していただいて本当によかったです」など自衛隊を身近に触れ満喫する家族連れなどで賑わった。

第15旅団
 第15旅団(旅団長・佐藤真陸将補=那覇)は、11月20日及び11月21日、那覇駐屯地において、第15旅団創隊11周年及び那覇駐屯地創立49周年記念行事を行った。
 今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、一般公開を中止し、追悼式及び感謝状贈呈行事を行った。
 20日に追悼式を行い、旅団の前身である第1混成団創隊以来の殉職隊員の御霊に対して哀悼の誠を捧げ、21日は、日頃から旅団及び駐屯地にご協力頂いている方々に、感謝状を贈呈して感謝の意を表す感謝状贈呈行事を行った。また、受賞された方々に装備品展示、体験搭乗等を行い、旅団への理解を深めてもらった。
 今後も第15旅団は、様々な活動を通じ、県民の皆様の安心・安全のために努めて参りたい。

小倉駐屯地

 小倉駐屯地(司令・中村雄三1陸佐)は、11月20日、小倉駐屯地創立65周年記念行事を執り行った。
 本行事は、新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえつつ、自衛隊協力諸団体の来賓、感謝状贈呈者等昨年よりは多くの方々を迎えて、感謝状贈呈式及び式典を執り行った。
 感謝状贈呈式では、日頃から小倉駐屯地に対し、力強いご支援とご協力を頂いている方々や退職隊員への雇用協力企業等に対して、駐屯地司令から感謝状を贈呈した。
 式典では、初めに駐屯地65年の歴史において、職務遂行中に殉職された7名の御霊に対して黙祷を行い、哀悼の意を捧げた。続いて駐屯地司令から式辞において、日頃協力を頂いている地域の方々に感謝の気持ちを述べるとともに、参列隊員に対し「『地域のために、地域と共に』を合言葉に、常に物心両面の準備を整え、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努める覚悟を決め、日夜勤務・訓練に励み、任務を遂行する」ことを要望した。
 式典終了後は、駐屯地太鼓部「小倉ひびき太鼓」による勇壮な太鼓演舞が行われ、久々の演奏となる隊員のバチにも力がこもり、澄みきった秋晴れの空に力強い太鼓の音が響き渡っていた。
 記念行事の締めくくりには、駐屯地音楽部の軽快な演奏にあわせて参列部隊が観閲行進を行った。
 行進の先頭には、小倉駐屯地の基幹部隊である第40普通科連隊の各中隊が作戦で使用する装備を装着し、徒歩及び車両行進を行い、業務隊、第304基地通信中隊小倉派遣隊、第366会計隊小倉派遣隊、第134地区警務隊小倉派遣隊合同の業務諸隊が車両行進を行い、それぞれの部隊が精悍な顔つきで行進して、駐屯地創立65周年行事を終了した。


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