防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1048号 (2021年4月1日発行)
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1面 2-4面 5面 7面 8面 9面 10面 11面 12面

雪月花
 数年前からクロスワードパズルがちょっとしたブームになっているそうだ。人生百年時代を迎え健康志向の高まりで脳トレーニングのために始めた人も目立つらしい。加えて遊びながら知識も高められることでも人気が続いている。他にも脳トレに向いていると思われるものに30年ほど前に開発された「数独」がある。これに向かう人たちは誠に熱心で問題集を何冊も抱えて勉強している。理数系に強くない筆者とは残念ながら距離がある。4文字熟語を完成させるものや漢字分解など文科系向きもあるがやっぱり慣れ親しんだクロスワードが好みだ。クロスワードクイズが出来たのは最近のように思っていたがネットで検索してみると20世紀初頭にニューヨークの新聞に掲載されたのが始まりで日本ではそれから間もなく1925年にサンデー毎日が掲載を始めて人気が集まったそうだ。20年くらい前にはクロスワードパズル専門の隔月刊誌も何誌か発行され結構な発行部数のようだ。今では週刊誌、日刊紙にほぼ例外なく掲載されている。本紙にも月に一回これを掲載しており熱心な読者に盛り上げていただいているが作者の益田久寿さんには17年も出題をお願いしている。益田さんは現在、本紙のほかに4紙を抱えているが地元の高知新聞には30年以上執筆しておりローカルな問題も親しまれて同紙の人気コラムになっている。これらの紙・誌から益田さんに問題作成を依頼される数は年間360本に上るそうだが、それぞれの媒体の読者向きに内容を考えたりレベルを上げたり下げたりして楽しんでもらうように作っているので評判は良好だ。1本作るのに大変な準備と資料が要るのではと聞いてみたが、日ごろの生活の中で蓄積した知識と広辞苑などの辞典ものやインターネットを利用すれば無理なく作れると益田さんはさらりと受け流した。反対に問題を解く秘訣は?「まず1番先に縦と横のヒントを全部読んでしまい短いやさしいマスから始める、何にでも共通する事だが日ごろの読書と新聞の隅から隅まで読むことです」。ゲームも紙からデジタルに移っているがクロスワードで全部のマスが埋まった時の達成感はスマホのゲームでは得られないものがある。筆者も老妻と二人でアタマストレッチに楽しく活用している。

海上自衛隊 JMSDF
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人命救助で善行褒賞
<八戸航空基地隊>
 八戸航空基地隊(司令・芳賀良哉2海佐)は、3月2日に八戸航空基地隊運航隊所属の山田剛憲2海曹に対し、人命救助による善行褒賞を授与した。
 山田2海曹は、2月19日、八戸市江陽の歩道を通行中に、路上に倒れている女性を発見し、状況を確認したところ意識及び脈がなかったため、付近にいたタクシー乗務員に協力を求め、救急車を要請するとともに、心臓マッサージ等の応急処置を実施した。約10分後に到着した救急隊員に発見時の状況、処置の概要を伝え、女性の救護を引き継いだ。女性は、救急搬送の途中で意識を回復したという。
 褒賞状の授与後、山田2海曹は「自衛官として、そして人間としてとっさに行動した。助かってほしいという一心で心臓マッサージを実施したので、回復したと聞いたときは安心しました。今後も全力で職務に邁進していく」と語った。
 なお、八戸航空基地隊においては昨年11月30日にも、八戸航空基地隊航空警備隊所属の中村元輝海士長が人命救助による善行褒賞を授与されており、地域社会へ貢献している。
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歴史資料館「舞鶴館」研修
<護衛艦「せんだい」>
 護衛艦「せんだい」(艦長・五十嵐晋太郎2海佐)は2月24日から26日までの間、訓育の一環としてジャパンマリンユナイテッド(株)舞鶴事業所(旧海軍舞鶴工廠)構内にある歴史資料館「舞鶴館」を研修した。
 「舞鶴館」は明治34年に舞鶴鎮守府の開庁とともに、舞鶴造船廠(後の舞鶴海軍工廠)が発足し、最初に建造された建物であり、工廠開設後は工廠長室をはじめ、艦艇建造の中枢を担い各部門が置かれた。戦後、同工廠は民間に移管され、建物は「舞鶴館」と命名、現在は玄関及びその一部を記念資料館として保存し、社内外から数多くの見学者が訪れている。
 乗組員一同、この機会を利用し、舞鶴における造船の歴史と明治以来の激動する社会の中で、造船に関わった多くの方々の努力とその功績を学ぶことができ、有意義な研修となった。
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二葉保育園の園児を迎えて
<下関基地隊>
 下関基地隊(司令・川久保正彦1海佐)は3月4日、下関基地隊近隣に所在する二葉保育園の園児(年長20名、職員3名)に対し遠足の支援を行った。二葉保育園は毎年この時期に遠足を計画しているが、今年は以前から希望していた下関基地隊への遠足を実現するため園長先生から依頼があったもの。
 当日は肌寒さを感じたが、日差しは徐々に回復。園児達は元気よく隊内を歩いた。普段、自衛隊車両を見ることのない園児は、重厚感ある車両を間近に見て興奮気味だった。また、災害派遣用機材体験では、体よりも大きな災害派遣用リュック及びベスト装備を試着し、はしゃぎまわっていた。
 更にヘルメットを装着した園児は、お互いを見合わせポーズをとっていた。下関基地隊恒例となりつつある「その場写真で缶バッチ」を試着状態で作成し、帰りにプレゼントした。
 お弁当を心待ちにしていた園児は、目の前に広がる海を見ながら食べるお弁当に満足なようだった。後日、園から「自衛隊に入る!」と発言する子が複数名いたと聞き、その心を持ち続けてもらい、今日の遠足が心に刻まれ、その中の一人でも、自衛隊を志す若者となる事を期待している。

第10期海曹予定者課程
持久走競技
<佐世保教育隊>
 佐世保教育隊(司令・柳信男1海佐)は3月8日、第10期海曹予定者課程の持久走競技を開催した。
 競技は、第11分隊と第12分隊の2個分隊を3グループに分け、運動能力測定を兼ねて実施した。
 学生は、一人一人が分隊優勝を目標に掲げ、「一秒でも速く、一歩でも前へ」、滴る汗に闘志を燃やし、鍛錬してきた粘り強い心身と敢闘精神を存分に発揮することにより、ゴールテープを目指した。結果は、第11分隊が、第12分隊の平均タイムを10秒以上上回り僅差で優勝した。
 今回の競技は、教育入隊後、初めての分隊対抗競技であった。意気揚々と1勝を勝ち取り誇らしげな学生と負けじ魂を鼓舞する学生の相対する姿、残りの競技に向ける闘志を直に感じ、教育期間中の彼らの確かな成長を感じることができた。

SH-60K定期修理初号機完工
<第1航空修理隊>

 第1航空修理隊(司令・森真規1海佐=鹿屋)は、SH-60K型航空機の同部隊で初めてとなる8450号機(22空 機長・松元3海佐)の定期修理を完工した(搬入‥令和2年3月10日、搬出‥令和3年2月25日)。
 第1航空修理隊は、昭和34年にS2F型航空機の定期修理を開始して以来、これで延べ10機種、398機の定期修理を完工した。
 隊員は、これまで各種研修等を実施し、知識の拡充と修理手順書の改正など同機種の修理態勢の基盤構築に努めてきた。飛び立つ航空機を見て完工したことに安堵するとともに、改めて自己の職責を再認識し、更なる自己研さんに努めることを強く誓った。


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