ゲッキー)宇都隆史(うとたかし)外務副大臣に質問します!平成19年、自衛隊を退官されたようですが、どうして政治家を志したの?
宇都)冷戦崩壊後、世界の平和維持のために軍事力の役割は益々重要となっていたのだけど、日本の安全保障政策は遅々として進まなかったんです。日本の政治家には安全保障の専門家が極端に少ないんだよ。
ゲッキー)それで自ら、「安全保障の現場のわかる政治家」として転身したんですね。まったく違う世界に飛び込んで、苦労やギャップは在りませんでしたか?
宇都)実は全く違う世界ではないんだよ。軍事というのは大局から見れば政治の一部だし、世界の国々では、軍人出身の政治家は珍しくはないんだよ。また、外交と軍事は表裏一体なので、外務副大臣として仕事をしていても、何ら違和感やギャップを感じたことはありません。選挙の大変さとか苦労もあるけど、とても充実しているよ。
ゲッキー)外務副大臣として、諸外国との連携についても聞いてみようと思います。まずは日米同盟について教えてください。
宇都)日米同盟は、日本の安全保障政策の根底を支える柱です。前トランプ政権から引き続きバイデン政権においても、強固な同盟関係が維持できています。約3〜4万人の米軍人がアジア防衛のために在日米軍基地で働いていると言われているんだよ。(詳細は米軍非公表)
ゲッキー)ニュースに在日米軍駐留経費負担の話題が出ていたけど、どういうこと?
宇都)米軍は、世界全体の平和維持のため、世界中に軍隊を駐留させているんだけど、そのための経費の一部を同盟国にも支援してもらっているんだ。ホストネーション・サポート(HNS)と呼んでいるよ。日本は年間約2,000億円の協力をして、米軍基地で働く日本人の賃金や、米軍の訓練移動経費の一部を負担しているんだ。
ゲッキー)いざという時に、同盟国である米軍にも助けてもらわないといけないから必要経費だね。先日は米国から、オースティン国防長官とブリンケン国務長官が来日して、岸防衛大臣・茂木外務大臣と「2+2」閣僚会議を実施したよね。会議の様子はどうでしたか?
宇都)非常に熱のこもった会議で、米国からみて同盟国日本に対する信頼や期待を強く感じました。日本側も米国を同盟国として頼りにするのはいいけれど、自分達の国は自分達で守れるようにしっかりと体制整備していかなくてはなりませんね。
ゲッキー)本日もありがとうございました。次回は、中国のことを聞いてみたいです。
宇都隆史(自由民主党参議院議員、現外務副大臣、元航空自衛官)昭和49年生まれ、鹿児島県出身。平成10年に防衛大学校卒業(第42期)、航空自衛隊入隊。平成19年に政治の道を志して退官。平成22年自民党比例区で参議院議員に初当選。
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