防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1043号 (2021年1月15日発行)
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トウチとさくら
(トウチ君とさくらちゃんは東京都の鳥「ゆりかもめ」がモチーフの東京地本のマスコットです)

本部長がオンラインで講義
 自衛隊東京地方協力本部長牧野雄三陸将補は12月3日、東京大学法学部在籍の学生が主催する「官公庁等講演会」に参加した。
 この講演会は例年、東京大学構内で実施しているが、今回は新型コロナウイルス感染症対策のためオンラインでの開催となり、牧野本部長は市ヶ谷の本部庁舎から「幹部自衛官の仕事」と題して「国防を担う防衛省自衛隊とは」「幹部自衛官のキャリアパス・幹部自衛官の魅力」「幹部自衛官になるためには」等について自身の経歴や経験を踏まえて説明するとともに、現在自衛隊で勤務している東京大学の卒業生を紹介し、参加者は皆、興味深く聴講していた。
 参加者からは「防衛大学校卒業者と一般大学卒業者の違いはあるのか」「経歴の中での海外勤務中、各国は自衛隊をどのように見ているのか、どのように感じたか」「キャリアパスの中で派遣先・留学の希望は叶うのか」などの質問があがるなど、学生の幹部自衛官への関心の高さがうかがわれた。
 東京大学を担当する台東出張所では今後も対象者、学校関係者等と積極的に連携して各種イベントを実施し、自衛隊の任務の重要性を広報するとともに、防衛省・自衛隊の活動に対する理解と関心を高め、自衛官募集業務に繋げるとしている。

合同企業説明会で自衛隊をPR
 自衛隊東京地方協力本部は11月14日、東京ビッグサイトで開催された「マイナビ仕事研究&インターンシップEXPO」に募集広報ブースを出展した。
 これは就職活動前の大学生等に対して自衛隊を職業選択の1つとして認識してもらうため、自衛隊の概要、職域、活動内容等を説明するもので、部隊や基地見学を行う「オフィスツアー」についても案内した。当日は人数や時間に制限を設けて10回の説明会を実施したが、予想を上回る約400名がブースを訪れた。
 参加者からは「自衛隊は厳しいと思っていましたが、後方職種やデスクワークがあることもわかりイメージが変わりました」「過去に防大を受験しましたが、今後も自衛隊を諦めず目指します」など様々な声が聞かれ、「今後は自衛隊も選択肢の1つとしたい」「オフィスツアーに参加したい」「制服がかっこいい」といった感想も寄せられた。
 東京地本は今後もコロナ禍での制約を克服し、就職フェアやオフィスツアー等を実施して、自衛隊への入隊・入校者を獲得すべく任務に邁進するとしている。

働き方改革施策「CWIP」
〜中央即応連隊〜
 中央即応連隊(連隊長 岩上1佐)は、働き方改革施策を「CWIP」と銘打って、推進中である。「CWIP」とは、「CRR(中央即応連隊)Work Innovation Plan」のそれぞれの頭文字をとり、「CWIP」とし、施策の周知効果を期待して名称を付けている。
 現在の安全保障環境の特徴については、「国家間の相互依存関係が一層拡大・深刻化する一方、国家間のパワーバランスの変化が加速化・複雑化し、既存の秩序をめぐる不確実性が増している。こうした中、自ら有利な国際秩序・地域秩序の形成や影響力の拡大を目指した、政治・経済・軍事にわたる国家間の競争が顕在化している。(「令和2年度防衛白書」抜粋)」このことからも、今後も、隊員個人及び部隊に求められるものは、より一層高くなっていくものと考えられる。
 「CWIP」は、新型コロナウイルス感染症対策を実施しつつ、あらゆる任務に対応すべく、業務を継続しながら、日本政府、防衛省が推進している「働き方改革」についても、推し進め、より効率的・効果的な業務遂行要領の改善・実践をしていくものである。日本の社会全体の問題として、深刻な労働人口の減少が懸念され、働き方改革関連法に基づいて法的整備も進んでいる中、防衛省・自衛隊においても、平成27年に「防衛省における女性職員活躍とワークライフバランス推進のための取組計画」が策定され、様々な制度整備や取組がなされているところであり、中央即応連隊においても、より強靭な隊員及び部隊づくりのためには、働き方改革は必要不可欠なものである。
 本施策は、「新型コロナウイルス対策」「業務の効率化」「ワークライフバランス」「女性活躍」「テレワークの推進」の5本の柱で構成されている。「CWIP」を推進するにあたり、まずは、意識改革を行い、業務の見直しから効率化等を探究し、個人の充実を図ることで、自己啓発等を促して、仕事に対するモチベーションを向上させることが重要であり、また、仕事と生活の調和を図り、それらの相乗効果及び好循環を生み出すことで、より良い働き方を実践していく。この際、身体的及び精神的な健康の保持についても、非常に大切な要素である。より良い職場環境を構築することで、そこから得られる活発なコミュニケーション、愛情のある後輩育成、休暇の取得し易い環境(多様化する働き方に柔軟に対応)など、働きやすい雰囲気・職場づくりをすることで、より質の高い業務を目指すことが可能になる。
 今後も、隊員及び部隊の特性に応じ、ただ単純な業務の合理化・効率化に陥ることなく目的を確実に捉え、唯一無二の部隊としてその存在意義を堅持しながら、まずは、小さなことから着手して、柔軟な姿勢で取り組んでいく。中央即応連隊での日々の訓練等の中で追求している「勝ち方」と相まって、「働き方」も同様に、「質」及び「瞬発性」の向上を図り、隊員及び部隊の「力」をさらに向上させ、引き続き、あらゆる任務に対応すべく態勢を創っていく。

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