防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   969号 (2017年12月15日発行)
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よせ書き

第一線救護衛生員集合教育
東北方面衛生隊(仙台) 2陸曹 大和田 竜二
 私はこの度、三宿駐屯地衛生学校で行われた第2期第一線救護衛生員集合教育に参加し、第一線救護衛生員として認定を受けました。
 本教育は、准看護師及び救急救命士の資格を保有した隊員が参加し、気道閉塞に対する輪状甲状靭帯切開・穿刺等の緊急救命行為に関する知識・技術を学ぶ教育です。教育は約5週であり、最初の3週間は座学で残りの2週間で実技を学びました。座学では緊急救命行為を行うために必要な基礎知識を脳みそがとろけそうになるくらい叩きこまれました。残りの2週間で戦闘状況下のシミュレーション訓練により、定められた観察項目にそって実施する緊急救命行為の実技の練度を高めていきました。
 また、今回は陸上自衛官の救命士26名と海上・航空自衛隊から各1名が参加し、合計28名で教育を受けました。このため全国の陸上自衛隊部隊の話だけではなく、海上・航空自衛隊の話も聞けて自分の視野が広がったように感じました。
 本教育で学んだことを直ちに部隊において反映するのは難しいですが、少なくとも実践で一人でも多くの仲間を救うことができるよう今後も知識・技術を維持していきたいと思います。
※緊急救命行為とは、気道閉塞に対する輪状甲状靭帯切開・穿刺、緊張性気胸に対する胸腔穿刺、出血性ショックに対する静脈路又は骨髄路からの輸液、鎮痛剤投与、抗生剤投与のことをいう。
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初めての小隊検閲
第33普通科連隊(久居) 2陸士 松下 壮平
 後期教育終了の翌日から、初めての小隊検閲に参加しました。
 初日の夕方から徒歩行進が実施され、行進距離は約35km、12行程の訓練でした。徒歩行進は夜間で涼しい天候の中で行われたため、暑さや辛さはあまり感じませんでしたが、やはり夜中に歩いたため、睡魔に襲われました。そのため行程の合間にある休止がとても嬉しかったです。
 行進終了後は集結地の安全化を実施しました。敵方の監視及び警戒を行い、その地点が安全だと確認された後、自分は収容所班だったので連隊収容所開設のための掩体構築を命ぜられました。連隊収容所は業務用天幕を穴に埋めて収容所にするというものでした。収容所がすっぽり入る穴を掘るのは未知の世界でした。掩体構築は連隊収容所の他、自衛戦闘のための小銃掩体と歩哨用の小銃掩体を掘りました。夜中も交代しながら穴を掘り続け、その中でも歩哨による警戒を交代で実施しました。
 連隊収容所が完成した後は模擬患者を搬送し、処置の手技を補助しました。処置している姿を見て自分も早く先輩のようになりたいと思いました。その後も警戒を続け今回の小隊検閲、防御訓練は終了しました。
 今回の検閲によって感じたことは、率先して行動することです。自ら率先して行動することにより、多くのことを吸収でき、様々な技能、知識を身に付けることが出来るようになると思います。そのために様々な事に気付けるようにならなければならないと思いました。来年度の小隊検閲、そして連隊検閲に向けて、自分の今出来ることを精一杯行い、来年入って来る新隊員に対して私自身が指導し教えれるようになりたいと思います。
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予備自補招集教育訓練を初めて担当
第110教育大隊(善通寺) 1陸曹 福原 直樹
 今年の8月定期異動で、第110教育大隊第332共通教育中隊に配属になり初めて、区隊長として予備自衛官補招集教育訓練を担当しました。
 まず初めに、予備自衛官補の第一印象は、元気で何事にも積極的で、また何より志が高い事に驚き、教育する立場の人間として改めて、身が引き締まる思いになりました。
 本教育は、戦闘訓練が主体であり「各個動作」・「射撃と運動の連携」・「突撃要領」と戦闘の基礎となる訓練でした。
 私は、区隊長として「士気を高く」を要望して教育に臨みました。教育する側が彼らより士気が高かったか?私自信が本当に状況下の人となり実戦的な態度をもって指導出来たか?と自問する場面もあり、まだまだ十分だとは言えません。
 もっと「情熱」を持って教育しなければ、ならなかったと気付かされ、深く反省しています。
 また、助教との連携・予行、現地の偵察、資材の準備等、教育準備の大切さも痛感しました。
 これらの教訓事項を今後の教育に活かせるよう日々精進し、「愛情と熱意」をもって隊員と接し、人間形成が出来た真に「強い戦士」を育てていきたいと思います。
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連隊初の漕舟競技会で優勝
第31普通科連隊(武山) 3陸曹 鈴木 友樹
 自分は、今年8月、第44普通科連隊から第31普通科連隊に転入しました。初めての異動であり、期待とともに不安を感じていました。
 着隊後、中隊長との面接で、連隊で初めての漕舟競技会が行われる事を聞きました。未経験の私は、「練成要員にならないだろう」と楽観視していましたが、練成要員に選ばれ、不安を抱きつつ、訓練に参加しました。
 練成を重ねるうちに、漕舟は一人一人が一生懸命漕いでも思うように進まず、選手全員が心を一つにし、漕ぐ動作を合せることで推進力が得られる事を学びました。タイムも日を増すごとに短縮し、中隊の士気も高まり、私も中隊に貢献している事を実感しながら競技会に臨みました。
 競技会は5個の普通科中隊が参加し、予選を経て、本選及び決勝が行われました。私は本戦から出場し、決勝戦へ進みました。
 決勝戦が始まると、互いに抜きつ抜かれつ、一進一退の戦いが続きましたが、選手と応援する中隊の隊員が一致団結し、2秒差で競り勝ち見事「連隊漕舟競技会」初代チャンピオンに輝きました。
 今回の漕舟競技会を通じ、中隊が選手と応援の区別なく一丸となり、「優勝」という目標に向けて団結する事の大切さと素晴らしさを実感しました。この経験を活かし、各種訓練に励み、中隊、連隊に貢献できる様に、更に精進します。
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新隊員として・・・
第364会計隊(国分) 1陸士 齊藤 正人
 約2ヵ月間の後期教育を終了し、9月11日付で第364会計隊に配属されました。
 私は、前期教育をここ国分駐屯地で受けており、直ぐに環境に馴染むことができました。係は債権係を任されました。業務を行うようになり約2ヵ月経過しましたが、まだまだ分からないことばかりで、前任者や周りの方々の丁寧な指導の下日々精進しています。
 現在頑張っていることは持続走練成です。残念ながら12月に予定されていた競技会は中止となりましたが、今は体力検定での高記録を目指して日々練成に励んでいます。皆足が速い人ばかりですが、その方々に負けないよう頑張っていきます。
 毎日が新しい業務を覚えねばならず大変ですが、充実した毎日を送っています。当面の目標は、陸曹を目指すことです。来年の今頃には試験を受ける予定です。私は自衛隊に入隊した年齢が26歳と遅く、早く陸曹になりたいと考えています。1選抜で陸曹教育課程へと進めるように、今のうちから勉強をしていきます。そして、ゆくゆくは幹部を目指していきたいと思います。
最後に、これからの自衛隊人生において、困難に直面することが有り、辞めてしまいたいと思うことがあるかもしれません。それでも最後まで諦めず定年まで勤め上げたいと思います。未熟者ではありますが、精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします。
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中隊訓練検閲に参加
第6施設大隊(神町) 3陸曹 石井 達也
 私は、8月31日から9月6日までの間、王城寺原演習場において、異動後初めての中隊訓練検閲に参加しました。私にとってこれまでに無い程、特に印象に残る検閲だったと思います。
 当初、作戦準備期間に学科試験及び実技の練度判定を行いましたが、試験という形で検閲が始まる事は初めてであり、とても戸惑いを感じましたが、忘れられない経験になりました。
 今回、私は第1小隊第2分隊施設陸曹として参加し、主任務である「障害構成」を実施しました。この任務を遂行するにあたって「積極的に行動すること及び積極的に分隊長の指揮下に入るとともに、分隊長及び副分隊長の補佐を行う事」を第一の目標として設定し臨みました。
 また、第二の目標は「後輩隊員の模範となる」を掲げました。今年8月に異動して不慣れな環境ではありましたが、中隊訓練検閲に参加させて頂く事により中隊の方々と親睦を深めるとともに活動内容についての認識の統一が図れたと思います。今回の経験を活かし、少しでも早く中隊及び大隊に貢献出来る隊員となれる様「万里一空」の境地を求めて日々努力、精進いたします。

海自部隊で男女共同参画の推進状況を研修
<飛行点検隊>
 航空支援集団飛行点検隊(司令・吉廣敏幸1空佐=入間)は、11月17日、海上自衛隊厚木基地第4航空群第4整備補給隊に本橋准曹士先任と女性隊員の空曹士3名を派遣し、海上自衛隊における女性隊員の活躍及び関係業務推進状況を研修した。
 妊婦を含む海自の女性自衛官10名と「妊娠、子育て中の女性隊員の勤務状況について(勤務時間、特別勤務等)」、「女性特有の問題に対する相談体制等」、「若年隊員に対する教育状況等」等について活発な意見交換が行われた。
 海自における男女共同参画の推進状況を研修した飛行点検隊の隊員は、取組に対する意識や制度の利用状況の違いに驚きを覚える等、新たな発見や課題を確認することができた。
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隊本部総務班 2空曹 渡邉 理恵
 今回の研修で印象深かったことは、厚木基地の隊員は仕事と家庭の両立についての意識が高いということでした。
 女性が自衛官として生涯勤務するためには、出産・子育てという困難を乗り越えなければなりませんが、海自の女性隊員からは空自の女性隊員ほど困難さを感じませんでした。これはずっと以前から、先輩が後輩に積極的にアドバイス(出産の時期など)を行う等の職場全体によるサポート体制が自然な状況で確立されている成果だと思いました。航空自衛隊は、まだこの域に達していないのではないかと思う私にとって、非常に学ぶことは多かった研修でした。
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整備隊 航空機整備班 空士長 田井 夏美
 今回の研修で興味深かったことは、「若年隊員に対する教育状況」についてです。
 先輩方が入隊した頃と私が入隊した時との意識(ビジョン)の違いが、海空の自衛隊を問わずあるようで、先輩方が若年隊員に対する教育方法に悩んでいる現状があることを知りました。
 意見交換した際のメンバーは、私以外は全員が3曹以上の先輩の方々だったので、今後このような意見交換等の機会があった時は、私と同世代の女性自衛官にも参加していただき、先輩方の考えや、自分が士長の頃に描いていた未来予想図(ライフプラン等)を聞いてみたいと強く思いました。
 今回の研修は、大変貴重な経験となり本当に有意義でした。この経験を今後の自分の「未来予想図」に活かしていきたいと思います。
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隊本部人事班 2空曹 頼本 典子

 私達が若い頃の時代は、育児休業や授乳時間の1時間でさえ取得しにくい時代でしたが、現在は組織的に男女共同参画の強い推進がされていることを羨ましく思います。
 特に超過勤務の制限や早出・遅出勤務、フレックスタイム制の活用については、航空自衛隊においては制度があるにもかかわらず、活用については稀にしか聞こえてきません。ところが、今回研修した海上自衛隊では当然のことのように取得できる組織風土になっているなあと、とても驚きを感じました。海上自衛隊と航空自衛隊では任務や習慣に違いはありますが、学ぶところはたくさんあると思います。今後も他部隊・他自衛隊との交流を積極的に行って、情報や意見の交換をして有意義な制度にしていかなければならないと強く感じました。


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