防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   968号 (2017年12月1日発行)
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防衛省自衛隊地方協力本部だより


パイロットを質問攻めに
ヘリ体験搭乗
<岩手>
 岩手地本(本部長・森伊知朗事務官)は、秋晴れの10月14日、東北方面ヘリコプター隊の支援を受けて遠野市総合防災センターでヘリ体験搭乗を行った。
 今回搭乗したのは、自衛隊志願者をメインとした56名で、紅に染まる北上山地を上空から楽しみ、カッコいいパイロットの操縦を目の当りにし一同に感動をしていた。
 その中でも、花巻北高校1年の三田明也君と黒沢尻北高校1年の福井蓮君の2人が、搭乗後興奮冷めやまぬまま、フライトを終えたばかりの遠藤隊長を質問攻めにしていた。
 2人は、3・11震災当時、災害派遣に駆けつけたUH-1Jの勇姿を見て憧れて将来の夢は「UH-1Jのパイロット」「UH-1Jでないとダメ」と言っており、遠藤隊長に「パイロットには何が一番大切」「これからどんな準備をしていけばよいか」「勉強は?試験は?訓練は?」など質問していた。
 遠藤隊長は真剣な2人に丁寧に「やはり一番大切なのは強靭な体を作ること、後は夢を実現するためにコツコツ勉強をしていきなさい」「だけど目は大事にしなさい」と優しく答えていた。
 その後2人は、ヘリが離陸して見えなくなるまで見送っていた。
 岩手地本は、この様な青少年を応援していく。

地元小学校
泰山木まつりに参加

<茨城>

 茨城地本(本部長・山下慎一1陸佐)筑西地域事務所(所長・二階堂覚2陸尉)は、10月28日、隊員の子弟が多く通う「市立上辺見小学校」が開催した「泰山木(タイサンボク)まつり」に参加した。
 同小学校は以前から地域住民と共に文化祭を開催しており、今年度は「自衛隊をもっと身近に感じたい」との強い要望から茨城地本に参加依頼があった。文化祭は児童をはじめ、先生、PTA、更には地域住民も加わって皆で力を合わせて盛大に実施された。広報ブースのミニ制服試着コーナーが人気で、写真を撮る家族連れなどで賑わっていた。また、TVコーナーでは自衛隊音楽祭りの映像を流したところ、体でリズムを取る児童や一緒に歌を口ずさむ保護者などもおり、大勢の家族が自衛隊ブースで楽しんでいた。
 茨城地本筑西地域事務所はこれからも地域との交流を積極的に行い、募集基盤の拡充に全力を尽くしていく。


中部方面総監感謝状贈呈
<高知>
 高知地本本部長・南浩1陸佐は、10月23日中部方面総監感謝状を旭食品株式会社代表取締役会長竹内康雄氏へ南国市内の旭食品株式会社にて伝達した。
 本感謝状は、竹内康雄氏の退職自衛官の雇用や就職援護協力組織の拡大・育成等の功労を主とし、防衛基盤育成に尽力したことに対するもので、昨年の第14旅団長感謝状に引き続き贈呈された。
 竹内氏が会長を勤める旭食品株式会社は、昭和31年に創業した、高知県内に本社を置く加工食品の卸売事業を営む会社である。同社は、高知県発祥のよさこい祭りに旭食品チームとして毎年参加し、金賞等好成績を受賞しており、また、四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスのスポンサーである等、高知県には欠かせない地域に根ざした企業である。
 同氏は、平成23年から高知県自衛隊退職者雇用協議会の会長に就任し、会員数を現在200社超となる組織に拡大するとともに、会員企業への積極的な雇用の推進を要望して、退職予定隊員の職業選択肢拡大に尽力した。また、就職援助する隊員の半数以上を会員企業とし、年を重ねるごとに会員企業の割合を増加させた。更に当協議会の会長として他の自衛隊協力団体等と連携し、自衛隊に対する協賛を行うなど多大な貢献をした。
 感謝状及び賞状等を手渡したのち、高知地本本部長との和やかな懇談が行われ、竹内氏は今後も更なる自衛隊への協力を行う意欲を見せていた。

働く車コーナーで自衛隊をPR
<佐賀>
 自衛隊佐賀地本(本部長・大塚陽一1陸佐)は、11月2日、佐賀市の嘉瀬川河川敷で行われた2017佐賀インターナショナルバルーンフェスタキッズデーの「働く車」コーナーにおいて、自衛隊のPR活動を行った。
 キッズデーは、子供たちがバルーンに親しむイベントとして行われており、当日は、快晴に恵まれ、絶好のバルーン日和となった。
 ユニークな形をしたバルーンが河川敷に並ぶ中、働く車コーナーには、パトカーや消防車等が展示され、会場内は、多くの県内外の園児で賑わった。
 佐賀地本が展示したパジェロ(ジープ)にも多くの園児たちが並び、ようやく自分の乗る番になって、運転席に座らせてもらうと、嬉しそうな表情で、ハンドルに触ったり、敬礼のポーズをしたりして、思い思いに楽しんでいた。
 パジェロの運転席に座った幼稚園児からは、「かっこいい」との声や、大人からは、「初めてパジェロの中を見ました」「珍しかったです」との声が聞かれた。
 佐賀地本は、今後も県民に、自衛隊に対する理解や親近感を深めてもらえるよう、各種イベントでのPR活動を行っていく。

29年度岐阜市総合防災訓練に参加
<岐阜>
 岐阜地本(本部長・佐藤正哉1空佐)は、10月15日、岐阜市内で行われた平成29年度岐阜市総合防災訓練にオブザーバーとして参加した。
 当日は「宮崎県日向灘沖を震源とするM9・0の南海トラフ巨大地震が発生し、岐阜市で震度6強を観測、市内各地で多数の建物倒壊により甚大な人的・物的被害が生じた」との想定で訓練が開始された。訓練は、情報収集訓練、現地本部設置訓練、人命救助訓練、応急救護訓練、消火訓練、避難所開設訓練、水防工法訓練、炊き出しなど多岐にわたった。地本部員も加わり、災害派遣時の即応態勢強化につなげた。
 第35普通科連隊から訓練に参加した本年4月に入隊した岐阜市出身隊員は、「岐阜市に何かあれば駆けつけます」と話していた。

航空学生「先輩隊員」よりアドバイス
 <愛知>
 愛知地本(本部長・石丸威司1陸佐)は、11月12日、本部庁舎において、航空学生第2次試験合格者に対する説明会を実施した。本説明会には8名が参加し、航空学生の「先輩隊員」として、愛知県名古屋市出身の航空自衛隊第1輸送航空隊早瀬岳秀3空佐が第3次試験の概要説明及び航空学生の魅力等について説明を行った。
 「試験は寒い時期に行われるが、飛行中は緊張して大汗をかくので、着替えはしっかりと持参すること!」「体調管理はとても大事なので、健康には気を付けてください!私も、空を飛び続けるために今でも健康に留意しています」など、大空に思いを馳せるパイロットの「後輩」に対し、熱心且つ親身な説明を行うと、参加者は目を輝かせ説明に聞き入り、質疑応答では、「輸送機に搭乗したいが、部隊配備の希望はどのくらい通るか?」「航空学生で入隊し、体の問題でパイロットを断念する割合は?」「ジェットコースターが苦手だが、大丈夫か?」など、活発な質問が数多くなされた。
 凛々しい顔付きで終始真剣に説明を聞いてくれた参加者8名に対し、早瀬3空佐は「30年前、自ら愛知地本に足を運び、航空学生を志願した日の事を思い出します。皆さん、頑張って夢を実現させて下さい!」と、夢を追う若者にエールを送ると、参加者は「説明会に来て、本当に良かった!」「今日参加した8名全員で合格したい!」と笑顔で説明会場を後にした。
 本説明会は2次試験合格発表直後に行われたが、高い参加率からも最終試験に対する意欲の高さがうかがえ、また、パイロットを目指そうとする熱い想いが伝わった。
 愛知地本は、今後も参加者の立場に立った親身で効果的な説明会を行い、厳しい募集環境を克服し、一丸となって優秀な人材を確保していくとしている。

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