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自衛隊ニュース   967号 (2017年11月15日発行)
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第1空挺団で企業研修
<陸幕人教部募集・援護課>
 10月16日、千葉県習志野市習志野駐屯地(司令・兒玉恭幸陸将補)で、日本生命と三井生命の上席法人部長等64名が田中敏明・日本生命上席特別営業顧問(元東北方面総監)の引率の下、第1空挺団研修を行った。
 これは「部下育成・マネジメント手法及びリーダーシップについて学ぶ」ことを目的に陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課が支援を行ったもの。
 研修内容は、小部隊指揮訓練、部隊長との意見交換会、落下傘整備状況・生存自活訓練・基本降下課程等の見学など。最後に兒玉第1空挺団長による統率方針及び要望事項に関する講話が行われた。統率方針は「全ては任務が基準」で、要望事項は「(1)考えて前へ(2)迷ったら報告せよ(3)家族を大切にせよ(4)謙虚であれ」の4点で、自身の体験を交えて語られる内容に皆熱心に聞き入った。
 6時間近くにわたる研修を終え、「訓練を通じて、曖昧な指示は逆に部下を迷わせることを学んだ」「講話から、組織を動かすうえで部下との信頼関係が不可欠であることを認識した」「意見交換会で、民間企業にも通じるマネジメント手法を教えて頂き大変参考になった」などと参加者は感想を述べていた。

防衛大臣感謝状贈呈式
58個人・72団体が受賞
 10月28日、自衛隊記念日行事の一環として、「平成29年度防衛大臣感謝状贈呈式」がホテルグランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)「瑠璃の間」で行われた。これは隊員の教育訓練、防衛施設の安定使用、自衛官募集や就職援護、予備自衛官雇用等で功績があった個人・団体に対し表彰をするもので、今年度は58個人、72団体が受賞した。
 小野寺五典防衛大臣は受賞者席を周り、受賞者や代理人ひとりひとりに「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」とひとことを添えて感謝状を手渡した。小野寺大臣は挨拶で「自衛隊が誇りを持って日々の任務に邁進できるのは、皆様方の支えがあってのことと深く感謝を申し上げます」とあらためて感謝の意を述べた。
 受賞者を代表して一般功労賞の宇波喜久男氏が「今後とも我が国の防衛に協力できるよう微力を尽くします」と力強く挨拶を行った。
 受賞者は以下の通り
(敬称略)
 <防衛協力功労(一般功労・個人)>▽朝倉浩平(大分県)▽安次富幸勝(沖縄県)▽新垣邦男(沖縄県)▽宇波喜久男(富山県)▽大石敦朗(埼玉県)▽柏經學(福岡県)▽加藤拓(兵庫県)▽上出雅彦(石川県)▽川島達郎(滋賀県)▽サルバドール・H・グレイ(Eas)▽椎木巧(山口県)▽竹内三生(北海道)▽夛田斡美(神奈川県)▽田中正博(東京都)▽田中保彦(東京都)▽附田省三(青森県)▽土田正剛(山形県)▽土屋きみ子(神奈川県)▽新渡戸満男(青森県)▽原田孝志(鹿児島県)▽廣江正明(岐阜県)▽福井省三(神奈川県)▽増田信之(東京都)▽松井充(神奈川県)▽三浦喜代治(神奈川県)▽三品貞夫(宮城県)▽水野邦弘(北海道)▽井上俊彌(北海道)▽岡本比呂志(東京都)▽下地浩之(沖縄県)▽近藤宏章(徳島県)▽向徹男(東京都)▽山崎昌平(埼玉県)▽清家豊雄(東京都)▽清水志摩子(埼玉県)▽西勇一(鹿児島県)▽前鼻多喜美(北海道)▽太田一也(長崎県)▽大宮哲夫(東京都)▽竹間宗麿(福岡県)▽田篭勝彦(福岡県)▽島田卓爾(群馬県)▽冨田博司(山口県)▽木賀義晴(北海道)▽野川勝弘(山形県)▽脇田重雄(千葉県)
 <同(一般功労・団体)>▽大島郡喜界町(鹿児島県)▽株式会社エフエムむつ(青森県)▽日本通運株式会社(東京都)
 <同(就職援護・団体)>▽株式会社日立製作所(東京都)▽鹿児島綜合警備保障株式会社(鹿児島県)▽株式会社サトー商会(宮城県)▽株式会社常陽銀行(茨城県)▽東京海上日動火災保険株式会社神戸損害サービス部(兵庫県)▽株式会社北海道銀行(北海道)▽医療法人清仁会(京都府)▽あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(東京都)▽株式会社大分銀行(大分県)▽宮坂建設工業株式会社(北海道)▽東京海上日動火災保険株式会社山形支店(山形県)▽セントラル警備保障株式会社(東京都)▽トヨタ自動車株式会社(愛知県)▽肥銀ビジネスサポート株式会社(熊本県)▽東京海上日動火災保険株式会社盛岡支店(岩手県)▽スバルリビングサービス株式会社宇都宮事業所(栃木県)▽ライジング厚生サービス株式会社(大阪府)▽株式会社セノン(東京都)▽荏原環境プラント株式会社遠軽管理事務所(北海道)▽株式会社大東銀行(福島県)▽株式会社セノン南九州支社(鹿児島)▽日本連合警備株式会社(大分県)▽米原商事株式会社(富山県)▽株式会社アスビック函館支店(北海道)▽三波工業株式会社(神奈川県)▽アズビル株式会社(東京都)▽株式会社JALエンジニアリング(東京都)▽川崎重工業株式会社(東京都)▽株式会社ケイ・イー・エス(福岡県)
 <同(予備自衛官等雇用・団体)>▽株式会社ミヨシ・ロジスティックス(神奈川県)▽セコムジャスティック株式会社東京本部(東京都)▽大洋ビル管理株式会社(秋田県)▽日本安全警備株式会社(兵庫県)▽アイアイ引越センター株式会社(北海道)▽有限会社チクザン(愛媛県)▽有限会社太田運送(栃木県)▽第一相互警備保障株式会社(鹿児島県)▽株式会社クリエイト江川(宮城県)▽有限会社阿部板金工業(北海道)▽株式会社シグマックス弘前技術センタ(青森県)▽平清警備株式会社(北海道)▽株式会社ベイリーフ(香川県)▽株式会社日圧機販(岡山県)▽須佐チップ工業有限会社(島根県)▽スバルリビングサービス株式会社群馬事業所(群馬県)▽株式会社セノン羽田支社(東京都)▽琴葉株式会社(愛知県)
 <自衛官募集功労(地方自治体・団体)>
▽恵庭市(北海道)▽日光市(栃木県)▽三沢市(青森県)▽千歳市(北海道)▽郡山市(福島県)▽真岡市(栃木県)▽新富町(宮崎県)▽滝川市(北海道)▽西都市(宮崎県)▽都城市(宮崎県)
 <同(高等学校等・団体)>▽東京法律専門学校名古屋校(愛知県)▽東海大付属熊本星翔高等学校(熊本県)▽学校法人名古屋大原学園(愛知県)▽旭川龍谷高等学校(北海道)▽熊本県立鹿本高等学校(熊本県)▽学校法人豊栄学園都城東高等学校(宮崎県)▽熊本県立熊本西高等学校(熊本県)
 <同(募集相談員等・個人)>▽大橋靜雄(福島県)▽田村洋三(東京都)▽石井一也(神奈川県)▽石垣幾朗(奈良県)▽高橋潤一(大阪府)▽松永信夫(大阪府)▽小礒明(東京都)▽吉田常佳(大阪府)▽石田健(東京都)▽兼子賢一(東京都)▽小川祐司(神奈川県)
  
 ※個人1件、団体5件は受賞者の希望により非公表

「自衛隊LIFE HACK CHANNEL【秋編】」
動画公開をスタート
<陸幕人教部募集・援護課>
 陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課は、10月25日からホームページ(http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu)上で「自衛隊LIFE HACK CHANNEL【秋編】」の動画公開をスタートした。
 この動画は、自衛隊に伝わる、いざというとき知っておくと役立つ知識やノウハウの数々をわかりやすく紹介するもので、好評を博した【夏編】に続く第2弾となる。
 【秋編】ではレジャーや運動会等できっと役立つ12のライフハック術を紹介。自衛隊式!正しいロープの結び方、運動会で勝ち抜く方法(ほふく・綱の登り方)、持っておきたい保存食、静電気を防ぐ方法、ベッドメイクの仕方などを陸海空の自衛官が披露する。ひとつが1分程度で簡潔にまとめられ、見やすくて分りやすい。
 今後も【冬編】【春編】を随時公開し、全編で「48のワザ」を紹介する予定。陸幕人事教育部募集・援護課は「動画を通して、自衛官の存在をもっと身近に感じてもらい、応募者の拡大に繋げていきたい」としている。
 また、「成長」をテーマにした平成29年度自衛官募集新CM「あなたも、きっと。」編の「冬服バージョン」も10月25日から公開中だ。

沖縄においてアクティブラーニングを支援
<東京地本>
 東京地本(本部長・楠見晋一陸将補)北地域事務所(所長・所長・高橋潤1陸尉)は、9月3日から5日までの間、大東文化大学と中京大学の教諭、学生26名が参加する合同の沖縄研修に同行し、自衛隊関係施設の研修を支援した。
 大東文化大学と中京大学の沖縄研修は、アクティブラーニングの一環として昨年も実施しており、2、3年生を対象としている。
 学生たちは国際情勢及び現在の安全保障環境について学ぶ目的で、沖縄県民への聞き取り調査を行い、合同ゼミにおける発表や討議を行ってレポートを作成するもので、今年は東京地本が部隊見学等の計画及び調整を担任した。
 研修支援の内容は、那覇駐屯地部隊見学と沖縄本島における史跡研修であり、那覇駐屯地見学において、自衛隊及び那覇駐屯地の概要説明、沖縄戦史の講義、装備品展示、体験搭乗及び体験喫食を行った。特に、沖縄戦史の講義には熱心に耳を傾け、活発な質疑応答が行われるなど、学生及び教授も満足するものであった。その後、東京地本北地域事務所長が案内役となり、首里城公園内の第32軍司令部跡、嘉数台公園において、展望台から地形を概観し、現地の戦術的価値等を説明した。また、旧日本軍のトーチカ(コンクリート等で構築した拠点)やガマ(塹壕跡)を見学し、説明及び質疑応答を行った。
 学生たちは、現在の沖縄県民の生の声を聴き、沖縄戦史を学習して追体験したことを現在の情勢を鑑みてレポートにまとめ、合同ゼミに臨んだ。
 研修中、自衛隊の抑止力としての重要性と今後の方向性について熱く語る学生もあり、来年度も合同研修の実施を望む声が目立った。
 なお、今回の研修参加を機に3名の学生が自衛隊を志願したことは、所長にとって一番の労いの出来事となった。
 東京地本北地域事務所は、今後も積極的に学生の部隊見学を計画して、募集対象者等に自衛隊の重要性や魅力を積極的に伝えていくとしている

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