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966号 (2017年11月1日発行) |
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防衛ホーム 俳句コーナー |
満席の馬車坂のぼる紅葉狩 工藤 青樹
花野なすビルの谷間に佇めり 石田 孝子
神の留守とて参詣の賑へる 生嶋千代女
通る度気になりにけり木守柿 古賀 芳川
神前へ独りで進む七五三 中村徳次郎
悉く風に委ねて木の葉散る 渡辺 成典
秩父嶺の遥かに高く雁の棹 明田 眞雅
老いてなほ戦の語り秋灯下 勝又 哲子
公園に将棋差しゐる小春かな 桑野 英毅
句心を懐に秘め落葉踏む 岩田 芳秀
命綱付けて要の松手入 田中あやめ
靖國の御霊に薫る菊花展 福本 祥子
いつも来て孫の喜ぶ炬燵出す 牧 浩子
晩学に灯す夜長を楽しめり 米田ふさゑ
供華にして日の匂ひけり小六月 尾野千惠子
八犬伝ゆかりの祠草紅葉 斎藤 一向
白く凍つ黒四ダムを機窓より 大島 愛子
強き北風に対峙するごと麻痺の吾 加川 師亨
選 者 吟
髪置の子に爺二人婆二人 成川 雅夫 |
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