防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   962号 (2017年9月1日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
五稜郭タワー株式会社 湊 賢治
湊氏は、平成27年陸上自衛隊第28普通科連隊第3中隊を准陸尉(特別昇任)で定年退官。55歳(記事作成時)
 私は、平成27年4月の定年退職後、「五稜郭タワー株式会社」に入社し、主に総務業務全般を担当し、勤務しております。
 最初に五稜郭タワーの説明をさせていただきます。五稜郭タワーは、五稜郭築城100年を記念して、昭和39年12月に初代タワー(60メートル)が建造されました。旧タワーは、市民や観光客の皆様により、約41年間に渡り親しまれてきましたが、平成18年4月に新たに2代目タワー(107メートル)が完成したことにより、同年6月解体されました。展望台からは、函館山や津軽海峡、そして特別史跡五稜郭の大地に輝く星形の眺望がご覧いただけます。
 私が入社した経緯については、自衛隊勤務時の広報業務において、仕事上でお世話になっていたOBの方が、再就職により勤務し、日々、生き生きと仕事をしている姿を見て憧れて入社いたしました。勤務内容につきましては、五稜郭タワー施設内の環境整備をメインとして担当させていただいております。
 私が感じた自衛隊勤務との違いは、お客様に対するサービスが業務であるということであり、お客様対応は、待ったなしであるため、スピーディーかつ順応性を持った対応が必要であると感じたことです。
 勤務する上で特に気を付けていることは、五稜郭タワーは、函館市において大変人気のある主要な観光名所で、毎日多くの観光客が国内外から訪れており、訪れるお客様に笑顔で気持ちよく、観光を楽しんで貰い、また五稜郭タワーへ観光に来たいと思っていただけるよう、施設内の入念な環境整備に心掛け日々勤務することです。この際、自衛隊勤務を経て特に生かされていることは「ホウ・レン・ソウ」です。特に報告は、何かあったら即座に報告し、困ったり悩んだりした場合は、速やかに相談して、速やかに対応・処置します。その様にすることによって、五稜郭タワー施設内の故障・汚れ・破損などは出来るだけ早く、正常な現場の維持・復帰に努めています。
 今後、定年退職を迎える皆様におかれましては、いろいろな業種及び職種に再就職されることと思います。特にサービス業においては、自衛官らしい明るく元気な態度や笑顔をモットーにおもてなしの心でお客様に接することが重要であると思います。今後、再就職を迎える退職隊員の皆様の御健闘を祈念申し上げます。

HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
This roller coaster really freaked me out!
 ジス ロウラー コウスター リリ フリークト ミ アウト
このジェットコースターは、マジで怖かったよ!
 暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。秋の気配がしてきました。蝉時雨も静まってきて、夜には秋の虫の声が聞こえてきました。関東では、夏祭りも終わり、街も静かになってきました。この夏は、いろいろな異常気象が各地を襲い、多方面に影響が出ていました。被災地の皆様には、一刻も早い復旧を願っております。
 今回のフレーズは"This roller coaster really freaked me out!"「このジェットコースターは、マジで怖かったよ!」です。ジェットコースターは、英語でroller coaster(ロウラー・コウスター)といいます。freak outは、「パニックになる、異常な反応をする、頭が混乱するような状況」を意味します。米国の若者は「やばい!」という感じでよく使います。なにがやばい?のかは、その時の状況で判断することになります。発言した人が、何がしかのパニック状態になっていることを言っていますので、優しく声をかけてあげてください。 秋の気配が都会でも感じられます。さっと吹き抜ける一陣の風にも、真夏の熱風とは違った、涼感があります。日の入りも早くなり、帰宅時の夜道から虫の声が聞こえてきたりします。涼しくなるとともに、夏の疲労が出てくることもあります。適度な運動を生活に取り入れて、体調を整えると秋の楽しみが倍増します。それでは陽気に楽しい、ストレスの少ない生活をお楽しみください。
<スワタケル>

防衛ホーム 俳句コーナー
深呼吸して踏み出せり秋遍路    渡辺 成典
雲を脱ぐ伊吹山巓鳥渡る      高木 智念
朝採れと幟の古りし茸売り     辰巳 一郎
献血を待つ営庭の秋日和      平田  文
軽トラックに呼び止められて栗貰ふ 福島初五郎
湧水に寄り添ふ生活松手入     折口 桂子
良き本に出会ふて耽る秋灯下    小和田一男
雨上がりすとんと秋に入りにけり  古賀 芳川
 のぞく直哉の旧居法師蝉     塩見 惇子
風涼し景徳鎮の青絵柄       田中 雅巳
稲掛けて秩父連山茜色       細野 綾子
蟷螂の斧上ぐ刹那撮りにけり    斎藤 一向
宵闇の昔を今にビル明り      森  謙二
鰯雲今日は佳きことあるやうな   生嶋千代女
朝の日の細枝に綴る露しづく    榎  利風
虫集く鉢の間の土掃かず置く    石田 孝子
蝉時雨なかにひときは法師蝉    一ノ瀬恵昭
秋雨や昼の灯滲む池畔茶屋     佐藤 邦子
選 者 吟
池に映ゆ色を尽して初紅葉     成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)

雪月花
 ご指導をいただいている日本棋院のK先生の八段への昇段祝いがあった。先生は昭和30年のお生まれだからそんなに早い八段とは言えないが七段までは若手のホープとして注目の快走だった。昭和50年入段 同年二段 平成3年には七段に到達しており当時の小林3兄弟と競い合ったことは有名である。それから八段になるのに26年を要したことになる、忍々の期間だったがその間には棋聖戦で3回も準優勝している。関係者の話によるとK先生は七段になった頃から囲碁の普及活動に傾注し、日本棋院の理事にも就任した。対局中にも棋院の用事が入るとそちらを優先することがしばしばだったらしい、ご自分の昇段よりも斯界の発展を望まれたのだろう。そんなお人柄を慕ってK先生の教室はどこでも盛況を極めている。昇段祝いの席で先生は「まだ最高峰の九段をめざしている、それまで生徒さんたちは待っていてください」と言われ出席者全員が大拍手と歓声を上げる。「26年は待てないですよ」「5年以内で達成してください」熟年が多いからこんな声になる。棋院の規定によると八段から九段に上がるには7冠のいずれかを取ること、または現段位から200勝することとなっている。1年に20回対局し、5割の勝率としても20年かかることになるがK先生はこれに挑戦されるということだ。先生は七段から八段になるときには26年かけて150勝を得ているから十分に自信はお持ちだと想像している。先生の精神力と体力、そして持続力を見習いたいものだ。

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