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自衛隊ニュース   961号 (2017年8月15日発行)
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25万人広報官作戦
<陸上幕僚監部 人事教育部募集・援護課>
広報資料用の漫画を全隊員に配布

 陸幕人事教育部募集・援護課は、7月下旬から8月初旬にかけて「25万人広報官作戦」を実施している。これは、全自衛隊員(自衛官・事務官)に募集広報資料を配布し、夏季休暇間の帰省等で部外の方と会う時などにその資料を活用して自衛隊の魅力を紹介し、隊員自主募集情報(平成29年4月より縁故募集から隊員自主募集に名称変更)の収集に努めるというもの。
 その資料は、16ページの漫画になっており、中学校の同級生の男女が地本を訪れ、入隊を志すという内容になっている。その他に、入隊した隊員の声なども掲載し、現場の声を直接届けることもできる。
 隊員自主募集情報は入隊率が高く、貴重な情報源となっているため、全自衛官25万人に広報官となってもらい、1人でも多く自衛官になってもらおうとの作戦である。

日米最先任下士官等会同
統合した教育の提案等活発な意見交換される
 7月12日から14日にかけ、統幕最先任宮前稔明准海尉は、日米最先任下士官等会同を開催した。今回は、初めて米軍横田基地内で行われ、日米下士官の相互運用性向上のため、自衛隊及び米軍の下士官教育等の現況を情報共有した。下士官育成のための意見交換も陸海空や日米の垣根を越えて活発に交わされ、相互理解の深化と信頼感の醸成を図った。今回で6回目となるこの会同も回を重ねていくうちに参加人数も多くなり約40名の参加となった。在日米軍だけでなく、米国ハワイから米太平洋軍最先任スパダロ最先任上級曹長を筆頭に、座間・嘉手納・コートニー・横須賀・三沢等からも米軍各最先任らが一堂に介した。
 自衛隊側からは、宮前統幕最先任を筆頭に、川畑陸自最先任上級曹長・関海自先任伍長・山崎空自准曹士先任らが集まった。現在直面している課題及び将来の目標や米欧州軍・米太平洋軍の現況や情勢などの把握及び親睦を深める事が出来た。これからの新しい取り組み方や考え方、例えば最先任上級曹長等の計画的な育成や、米軍との共同訓練だけでなく、日米下士官の統合した教育についての提案など前向きで積極的な意見が多かったのが印象的だった。

目指すはメディック! 救難員選抜試験
<航空自衛隊航空救難団>
裸眼視力0・3以上に緩和

 航空自衛隊航空救難団は7月25日から4日間、小牧基地において救難員選抜試験を実施した。湿度70%以上、気温32度を超える猛暑の中、23名の「熱い」隊員が全国から集結し、日頃の訓練成果を発揮した。
 選抜試験は適性検査、水泳検定、体力検定の順で実施し、全てに合格した者だけが航空身体検査、そして面接等試験へ進むことができる。今年度からは選抜試験の基準が見直されるとともに、航空身体検査における裸眼視力が0・6以上から0・3以上へと緩和された(細部は航空救難団ホームページに掲載)。
 救難員は通称メディックと言われ、「救難活動最後の砦」として人命救助の最前線で活躍しており、合格した隊員は約1年間、自衛隊岐阜病院、陸上自衛隊空挺教育隊そして救難教育隊で教育を受けた後、全国の救難隊に配置される。受験者の一人からは「入隊前から憧れていたメディックに必ずなります」との力強いコメントがあった。
【選抜試験基準】
▽水泳検定‥クロール500mを12分59秒以内、横潜水25m以上、水深4mで呼吸停止30秒以上、立ち泳ぎ5分以上
▽体力検定‥懸垂10回以上、腕立て伏せ40回以上、腹筋45回以上、かがみ跳躍45回以上、300m走64・9秒以内、重量物(65kg)搬送200m以上

日米連携による地域貢献
地域の子供たちとふれあい
<空自幹部会>

 空自幹部会(市ヶ谷、横田)は、6月24日に米軍横田基地と共同して、米軍多摩ヒルズゴルフコースにおいて、「タマキッズゴルフ」の活動を支援した。「タマキッズゴルフ」は、地域の子供たちにゴルフを教えているボランティア団体であり、藤井誠米軍多摩ヒルズゴルフコース副支配人が平成17年に地域住民と米軍の架け橋とすべく設立したジュニアレッスンプログラム。本支援活動は日米連携を通じゴルフを通した地域への貢献及び青少年育成を趣旨としたものであり、昨年12月に続き2回目の開催支援となった。
 当日は梅雨の合間の晴れた日、絶好のコンディションの中、競技が開始された。日頃からゴルフの技術はもちろん、ゴルフを通じて競技マナーを身に付けた子供たちは、この日も大人たち顔負けの数多くのナイスショットを繰り出し、抜群の安定感あるプレーを見せつけて大人たちの称賛を浴びていた。
 終了後、クラブハウス内で行われた閉会式では、杉山良行航空幕僚長から子供たちに記念品が手渡された。子供たちの喜ぶ笑顔が印象的だった。引き続き空自を代表して杉山空幕長は「空自と米空軍が共同でこのような行事を支援することは意義深いものであり、今後も継続していきたい」と述べ、次に米軍を代表して夫人と子女とともに参加したウィンクラー第374使命支援群司令官は「日米共同でのこのような行事は非常に意義のあるものであり、これに参加できることは非常に光栄なこと。楽しい時間をありがとう」と述べた。
 参加した子供たちは、本行事を通して英語に対する興味や他国の文化への理解を深めることができた様子だった。
 また、当事務局スタッフの最大の想いは、「日米連携による地域貢献」、支援活動の「継続」であった。今回、無事2回目を迎えられたことに安堵するとともに、3回目に向け、改めて気を引き締められる1日となった。

 部隊長名は、実施当時のものです


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