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自衛隊ニュース   947号 (2017年1月15日発行)
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新年のご挨拶を申し上げます
防衛副大臣 若宮健嗣
 明けましておめでとうございます。隊員及び御家族を始め関係者の皆様におかれては、よき新年をお迎えのことと存じます。
 近年、防衛省・自衛隊にとって、南西地域の防衛態勢の充実は極めて重要なことから、この地域における自衛隊配置の空白状況の解消のための取組を着実に進めてまいりました。
 昨年1月には、那覇基地に第9航空団を新編し、3月には、与那国沿岸監視隊を新編いたしました。7月には与那国島を訪問し、隊員諸君が真摯に任務に取り組む姿を見て、大変心強く感じました。
 今後とも、南西地域の防衛態勢を充実させるべく、地元との丁寧な調整に尽力してまいります。
 また、地元、特に沖縄の負担軽減は安倍内閣の最重要課題の一つです。私自身、幾度となく、沖縄の地にまいっておりますが、昨年末、20年来の懸案であった北部訓練場の過半、沖縄県内の米軍施設・区域の約2割に当たる、沖縄の本土復帰後最大の返還の実現は、大きな前進でありました。これは、本件に携わった多くの関係者の真摯な努力の積み重ねによるものだと感じております。
 私も、引き続き「できることはすべて行う、目に見える形で実現する」という政府の基本方針の下、全力で沖縄の基地負担軽減に取り組んでまいります。
 防衛省・自衛隊が取り組むべき課題は数多くありますが、私も副大臣として全力で職務に取り組む所存です。
 最後に、本年が皆様にとって幸多き年となるよう祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。
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防衛大臣政務官 宮澤博行
 新年おめでとうございます。読者の皆様、そして全国各地及び海外での任務に就かれている隊員諸君、本年もよろしくお願い申し上げます。
 近年、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しています。特に、北朝鮮は、昨年中に二度の核実験を強行しました。また、弾道ミサイルを20発以上発射しており、その技術的信頼性を向上させていると見られます。
 また、中国は、我が国周辺海空域で活動を急速に拡大・活発化させ、力を背景とした一方的な現状変更の試みを継続しています。昨年6月に、中国海軍戦闘艦艇が初めて尖閣諸島周辺の接続水域内へ入域しました。また、中国機に対する緊急発進回数も大幅に増加しております。
 このような状況下で、自衛隊は、我が国の領土・領海・領空を断固として守り抜くという強い使命感のもと、日々の任務を遂行しています。
 また、自衛隊は、南スーダンPKOや海賊対処行動など、国際社会の平和と安定のため、汗を流してきました。
 私は、昨年、政務官として、派遣部隊への激励を行いましたが、士気高く、意欲に満ち溢れた隊員諸君と接し、世界各地で自衛隊の活動が高く評価されている訳を知ることができました。
 防衛省・自衛隊として、本年も、このような国際社会の取組に積極的に関与してまいります。
 我々が果たすべき役割は多岐にわたりますが、私も稲田大臣をお支えし、全力を尽くしてまいります。
 最後に、隊員や御家族を始めとする関係者の皆様の御健勝をお祈りして、新年の挨拶とさせていただきます。
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防衛大臣政務官 小林鷹之
 明けましておめでとうございます。国内外の各地で勤務されている隊員の皆様、御家族の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年は、各国との防衛協力・交流を、ハイレベルの協議から共同訓練、能力構築支援、防衛装備・技術協力まで、様々な分野で積極的に推進することができた年となりました。
 昨年10月から11月にかけ、三沢基地において、史上初めて戦闘機部隊による日英共同訓練が行われましたが、日英協力の新たな一ページを開くものであったと思います。
 東南アジア諸国を始めとして、多くの国々に対し、能力構築支援事業を実施してまいりました。私も9月にモンゴルを訪問し、事業の修了式に出席しましたが、モンゴル軍が自衛隊の高い技術を積極的に習得するプロセスを通じ、両国の関係が力強く築かれてきたことを実感しました。
 さらに、防衛装備・技術分野においても各国との協力を進めています。昨年10月、フィリピンとの間で、同国の能力向上のため、首脳間の合意を受け、海自練習機TC-90の移転や、フィリピン海軍パイロットの教育等も進めているところです。
 本年も、諸外国との防衛協力・交流を力強く推進してまいりたいと思います。
 このほかにも、防衛省・自衛隊が取り組むべき課題は数多くありますが、精一杯職務に励んでまいりますので、なお一層の御協力と、隊員の御家族を始めとする関係者の皆様の御理解・御支援をお願いいたします。
 最後に、本年が皆様にとって素晴らしい年となるよう祈念申し上げまして、私の新年の挨拶といたします。

〜中央即応集団〜
魁の風
Central Readiness Force
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派遣海賊対処行動部隊
フクザワ中学校を訪問
日ジ友好の懸け橋
 派遣海賊対処行動支援隊司令(第6次要員)佐藤和之1陸佐及び派遣海賊対処行動航空隊司令(第25次要員)坪倉大吾2海佐は、12月19日、フクザワ中学校学校長モハメッド・カウラ・ブルハン氏を表敬訪問するとともに、同校で実施されている青年海外協力隊隊員主催の日本語教室を支援した。
 本訪問は、同校教職員及び生徒に日本文化及び日本語を理解してもらうとともに、将来にわたる日ジ関係構築の資とすることを目的として実施したものである。
 同校は、1995年に日本の出資により設立され、福澤諭吉の教えを学校教育の基本としている。過去、同校への自衛隊の訪問は実施されていたものの、数年間交流が途絶えていた。このたび、在ジブチ日本国大使館及びJICAの支援と連携して、同校で実施されている日本語教室を支援するという形で交流を再開させることができた。
 学校長モハメッド・カウラ・ブルハン氏は、「来訪を心から歓迎するとともに、将来にわたって自衛隊活動拠点と密接な関係を構築していきたい」と述べた。
 拠点隊員は、青年海外協力隊員の統制のもと、生徒達に数の数え方、自己紹介等の日本語会話を指導するとともに、柔道有段者による武道教室を実施した。生徒達は初めて見る柔道、初めて習う技に驚き、興奮していた。
 今後、派遣海賊対処部隊とフクザワ中学校は、日本語教室・文化紹介支援を継続するとともに、自衛隊拠点訪問等を通じて、相互理解と交流を深めていく予定である。
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パプアニューギニアで能力構築支援
軍楽隊に演奏指導
 1月10日、防衛省で、パプアニューギニア国防軍軍楽隊に対する能力構築支援事業のために、同国に派遣される兵庫剛1陸佐以下7名が、小林鷹之大臣政務官に出国報告を行った。
 パプアニューギニアは2018年開催予定のAPEC閣僚・首脳会議のホスト国であり、音楽教育や吹奏楽器演奏が浸透していない同国にとって、外交儀礼等で演奏する軍楽隊の能力向上が喫緊の課題となっている。同事業として27年から軍楽隊要員を我が国に招聘したり、陸自音楽隊要員をパプアニューギニアに派遣したりする等、軍楽隊の新編に必要な知識・技能の向上に向けて教育を行っている。今回の派遣期間は1月14日から3月18日まで。
 小林政務官は「本案件は昨年の伊勢志摩サミットで、総理から発言があったとおり、2018年のAPEC主催国を支援するという非常に重要な意義を帯びた任務です。関係各国から注目されていく任務ですので、日の丸の誇りにかけてがんばってもらいたい」と派遣要員を激励した。兵庫1陸佐は「ゼロから育成していくという意味でも非常に重要であり、意義の大きい事業です。その中で日本人にしかできない、同じ目線に立ち、彼らに寄り添って育成する、というスタンスで実施をしていきたい」と意気込みを語った。

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