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自衛隊ニュース   891号 (2014年9月15日発行)
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救難団と援護広報
中空援護課
 航空救難団と中部航空方面隊司令部援護業務課は、7月16日、就職援護広報を実施した。これは、日頃から退職自衛官の再就職に多大な協力を得ている入間基地退職者雇用協議会会員に対する感謝の意を表し、更なる求人及び採用を期して、航空救難団司令・杉山政樹空将補の発案により行われたものである。
 当日は、本年6月25日に開催された業種説明会において講師を務めた企業主をはじめとして27人を招へいし、CH-47J体験搭乗に臨んだ。
 梅雨明け前ではあったが、当日は晴天に恵まれ、搭乗機はまずスカイツリーを目指した。靄がかかって発見には若干苦労したが、最後はスカイツリーを見上げる形でその側面を一周することができ、参加者はその景色に感動するとともに、搭乗員の技量の高さに感心していた。その後、搭乗機は針路を西に変え、横浜方面を周回して入間基地に帰投した。大気も安定しており大きく揺れることもなく、参加者は約1時間の飛行を満喫していた。
 続いて、航空救難団司令による講話が行われた。これは、入間基地退職者雇用協議会の豊田義継会長が、杉山空将補が東日本大震災時の松島基地司令であることを知り、是非にとの依頼によるものであった。講話には体験搭乗に参加出来なかった会員も駆けつけ、参加者は、松島基地司令としての当時の貴重な体験、その重大な職責について謹聴していた。
 参加者からは、「貴重な体験をありがとうございました」といった感謝の言葉や、「クルーの皆さんの技術の高さに感心しました」、「いざ何かあった時の航空自衛隊の皆さんのご苦労を聞き、改めて指揮官を中心として厳しい任務に臨む隊員の皆さんへの信頼が高まりました」といった感嘆の言葉を聞くことが出来た。
 中部航空方面隊司令部援護業務課は、「企業の皆様から就職援護に協力を頂くには、隊員の姿を見てもらうことが一番大切です。その点で今回は、現場部隊から援護広報を提案して頂き、指揮官としてのお話と隊員の働きを、企業主の方々に直に体感して頂くことが出来、今後、求人、採用をはじめとして大きな効果が期待できます。今後も、積極的に就職援護広報を推進していきたいと思います」と述べていた。

T-4発着訓練展示
空自浜松広報館
 航空自衛隊浜松広報館は、8月19日〜21日の3日間、浜松広報館エプロン地区において、第1航空団による発着訓練展示イベントを行った。エプロン地区に到着したT-4への燃料補給や離陸前、着陸後に行うパイロットや航空機整備員による機体点検が来館者の目の前で行なわれ、多数の来館者は、機体点検の作業風景を興味津々に見学していた。パイロットがT-4に搭乗する前の「質問タイム」では、来館者から多くの質問がパイロットや整備員に寄せられた。来館者の1人から「飛行機の運転は難しいですか?」との質問にパイロットは「う〜ん!そうですね。子供の頃、自転車になかなか乗れず一生懸命乗れるまで練習しましたよね。飛行機の操縦もイメージ的には同じように思います(苦笑い)」と、わかりやすく笑顔で応えていた。また、T-4をバックにパイロットや整備員たちと一緒に写真撮影をしたりパイロット、整備員との交流を満喫していた。
 展示格納庫内では、浜松管制隊によるT-4発着訓練の航空管制状況の説明展示を行った。T-4パイロットと浜松管制隊管制官との交信状況を来館者に聞いて頂きながら浜松管制隊隊員がタイムリーにわかりやすく解説を行った。航空管制の交信を聞こうと浜松管制隊展示ブース周辺には、多数の方が集まり、浜松管制隊隊員に多数の質問が飛び交っていた。
 夏休み期間中かつ間近で航空機が見学できるイベントということもあり、平日実施にも関わらず3日間の来館者数は、延べ6、600人を超え、盛況の中、終了した。

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