防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   891号 (2014年9月15日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
日本トランスオーシャン航空(株) 福地 武広
福地氏は平成25年4月、第83航空隊(第204飛行隊 准曹士先任)を3空尉で定年退職
 私は、平成25年4月に航空自衛隊那覇基地第83航空隊第204飛行隊勤務を最後に定年退官しました。このたび南混団援護業務課の御支援を頂きJALグループ日本トランスオーシャン航空株式会社に再就職し1年と3ヶ月を経過しています。業務内容は那覇空港西側整備地区メンテナンスセンター運航点検整備第2点検整備課に所属し737―400・DHC―8・ERJ170・CL―600型旅客機の定期整備における時間で管理されている部品の交換支援、点検用パネルを開けて内部の状況確認支援、潤滑グリス注油作業、防錆処置及びクリーニングなどの航空機の安全運航に必要な整備業務に従事しています。
 第2点検整備課においては、16名中13名が自衛隊航空機整備経験者で現役時の整備関係者の先輩方に囲まれてチームワークのとれた明るい職場であり、好条件の勤務環境の中で、日々の整備業務に携わっております。
 入社当初は、戦闘機(小型機)の整備経験がほとんどの私にとって、滑落防止ベルトを着用しての高所作業は脚がすくみ戸惑いを感じましたが、今ではすっかり慣れ安全を第一に整備作業に従事しています。
 沖縄に本社を置くJTA日本トランスオーシャン航空株式会社は、1967年7月1日に運航開始以来、人身死亡の無事故を継続しております。沖縄発日本の翼(うちなーの翼)として皆様に信頼され選んで頂ける航空会社であり続けられるよう、お客様に「安全・安心・優しさ」の提供に努めています。
 最後に、企業理念である「感謝・信頼・挑戦」を念頭に充実した第2の人生を過ごしていきたいと思っています。今後、ご定年を迎えられる皆様には自衛隊で培った気力と体力に自信を持って就職活動に挑戦し、自分に適した再就職にめぐりあえますように祈念しております。

寄せ書き
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"おもと"のススメ
国分駐屯地業務隊 陸曹長 柏木勇人
 私の趣味は園芸です。私が育てている植物の中の一つ"おもと"を紹介します。
 万年青(オモト)は、五百年くらい前に自生していた珍しい品種を採取して育てたのが始まりです。そのあと、長い年月に育種改良を重ねてきた歴史があります。昔からめでたい植物、縁起の良い植物と言われています。故事で有名なのは、慶長11年に徳川家康公が、おもとを床の間に飾って江戸城に入城したといわれています。
 「伝統園芸植物」として春蘭、富貴蘭等同様の人気があります。おもとは、ユリ科(最近はスズラン科との学説になっている)で多年生植物、原種は山陰から九州地方の低山地に自生し、社団法人おもと協会では500種類登録されています。おもとの魅力は、葉姿や色彩、葉芸の変化です。葉芸は気品に満ちた図虎、虎斑、縞柄、覆輪、竜芸などバラエティーに富んでいます。四季を通じて緑を保ち、葉芸が年毎に変化して美しく成長していきます。おもとの葉芸は、茶道の「詫び、寂び」の境地にも通じ、その色彩と葉姿の中に自然の織り成す芸は千変万化で気品があります。
 おもとは、夏は多湿や暑さに弱く、冬は寒さに弱い。土が凍らなければ大丈夫なのでその点に気をつけて育てればりっぱに育ちます。休みの時に、ゆっくりと植物を眺め葉の模様や形を観察し、やすらぎを感じています。皆さんも植物を時間をかけて育て、日本の詫び寂びを感じてみませんか。
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35km行軍訓練を終えて
 一般陸曹候補生(滝ヶ原) 2陸士 小林 拳
 8月7日、新隊員後期教育において35q行進訓練が実施されました。
 前期教育での行進訓練が、自分には非常に辛かったので、35キロを完歩できるか不安でした。しかし、行進中に同期が励まし、声を掛けてくれたお蔭で、最後まで頑張ろうという気持ちになり、完歩することができました。また、途中で挫けそうになった時に、頑張っている同期の姿を見て自分にも更にやる気が湧いてきました。
 厳しい訓練でも、同期と励まし合えば乗り越えて行けると感じました。これからは、自分から積極的に声を掛けて同期の力にもなっていきたいと思います。
 また、この訓練で成果のあったことは、精神面の強化が図られたことだと思います。入隊する前は自分に自信がなく、すぐに諦めてしまう事がほとんどでした。入隊して訓練を重ねていく内に、同期との絆も深まり、「同期と一緒に、苦しい事でも最後までやり遂げたい」と思うようになり、自分自身が成長したと感じています。今後も、同期と切磋琢磨して教育修了の日を迎えたいと思います。
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新隊員後期教育に入隊して
一般陸曹候補生(滝ヶ原) 2陸士 平元誠人
 私は、神奈川県の武山駐屯地での教育を修了し、ここ静岡県の滝ヶ原駐屯地において、7月8日から新隊員後期教育を受けています。
 当初は、人間関係や武山駐屯地との生活環境の違いに戸惑いましたが、前期教育を修了した自信を糧に気持ちを切り換え、1週間ほどで、滝ヶ原駐屯地の環境に慣れることが出来ました。訓練においても新たに、89式小銃や機関銃等を取り扱うようになり、習得するのが大変ですが、前期教育とは違い、より専門的な普通科隊員としての訓練を受けることができ、前期よりも更にやる気が増して来ました。
 後期教育も中盤となり、私は、この特技課程教育を修了するための基礎となるのは体力だと考えています。私が自衛隊に入った目的は、心身の鍛練なので、体力検定で良い結果を出す事が目標です。ここには、同じ様な目標を持った同期が沢山いるので切磋琢磨していこうと思います。
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協同転地演習に参加して
 第33普通科連隊(久居) 2陸曹 口和幸

 協同転地演習にで、長距離移動間は車長及び交代ドライバーを、状況間は分隊長として参加しました。
 移動間長距離という事で、車両の運行前・中・後の点検を実施し、事故防止に努めるとともに車長としてドライバーを補佐し、安全運行に心がけるよう実施しました。深夜移動もあり、車が少なくスピードの出しすぎや睡魔に襲われそうな中、相互に協力して事故なく演習場に着く事が出来たのも、事故を起こさないという防衛運転が実施されていたからだと思います。これからも運行する際には、初心を忘れる事がないよう気をつけていかなければと思いました。
 演習場に着き状況に入るまで準備を十分にして、防御戦闘を実施しました。状況間分隊長として隊員に命令・指示を与え、分隊の指揮をとっていました。防御戦闘としてはあまり経験がなかったため、不安な事もありましたが、「自分は出来る」と言い聞かせながら実施していました。その間、小隊長や小隊陸曹からの助言も聞きながら隊員に命令・指示をしていた事があり、分隊長としてまだまだ不十分なところもあり、今以上に技能を練磨し、隊員から信頼されるように日々向上していく必要があると思いました。中級陸曹として、これからも前向きに訓練を実施していきます。
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レンジャー訓練を終えて
 第13普通科連隊(松本) 3陸曹 金指篤之
 「一山越えて己の未熟さを知れ! 一山越えて仲間の有り難さを知れ! そして一山越えて生きる事の有り難さを知れ!」
 これは部内出身幹部の小隊長から頂いた言葉ですが、レンジャー訓練はまさにこの言葉の通りの訓練でした。一山越える毎に自身の体力の少なさ、精神力の弱さというものがよく分かりました。また、山を越え、訓練を重ねる毎に強まる同期との団結力は、常に私の心の支えとなりました。
 そしてレンジャー訓練を終えて、自分がどれだけ多くの人に支えられて生きてきたかを知りました。大切なことに気づかせてくれたレンジャー訓練に本当に感謝しています。
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優勝のため、できること
 第35普通科連隊(守山) 陸曹長 松葉広司
 8月3日、私は富士登山駅伝に監督兼選手として参加しました。過去十余年、登山駅伝をはじめ県内外の大会に参加させて頂き、選手としては多くの場数を踏むことができましたが、監督という名誉と責任ある役職を併せて拝命した今回は、練習段階からその重責を痛感する日々でした。
 我が連隊は近年、優勝候補の一角として安定した走りを見せるもののあと一歩及ばず、トップとの差は毎回2、3分で栄光の座を逃してきました。「努力は無限」を合言葉に、現地における合宿を重ねてきましたが、チームのタイム向上と比例して他チームも同様にレベルを上げるなど、一筋縄ではいかない状況でした。今大会、監督兼選手としては苦難の連続でしたが、同時に「選手の気持ちが解る監督」に近づけたことは、私にとって貴重な体験となりました。選手の気持ちや意見を即、練習に反映させて選手とともに闘えば、さらに効率的な練習になると確信したからです。
 努力、継続が全てである駅伝は、奇をてらった作戦などありません。監督として、今の私にできることは、状況を打開するため、ただ愚直に「相乗効果」を獲得するのみだと思っています。それは練習を重ねて結果を残し、更に練習の場を獲得してより良い結果を残す、この繰り返しに尽きます。
 今大会は昨年の4位から一歩前進して第3位となりましたが、目指すは優勝ただ一つです。そのためにはあらゆる努力を惜しまず、応援してくださる全ての方々への感謝の気持ちを心に刻み、また、部内外に対する広報活動としてこの駅伝が我が連隊のPRとなるよう精進したいと思います。

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