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891号 (2014年9月15日発行) |
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雪月花 |
甘辛両刀使いの筆者はお祭りの屋台でも一番にたい焼きを目指す。ありがたいことに防衛省の近くにも有名なたい焼きやさんがありよく行く、四ッ谷駅から徒歩5分の「わかば」である。戦後まもなく起きたあの有名なたい焼き論争もこのお店から始まっている。直木賞作家で演劇評論家の安藤鶴夫さんが昭和28年3月19日の読売新聞での論陣「しっぽから食べたら、しっぽのはじっこまで見事に餡が入っていた。一ッ金十円也のたい焼きにうまいまずいを言うのではない、ぼくはそのたい焼きに人間の誠実さを味わった」が火をつけた。一方、「尻尾はいうなら箸なおし、餡はしつっこい」と反論したのが映画監督の山本嘉次郎さんだった。山本さんは麻布十番の「浪花屋総本店」のたい焼きをこよなく愛した人だった。その頃筆者は地方の中学生でこの論争はおぼろげにしか知らなかったが最近、宮嶋康彦さんの労作「たい焼きの魚拓」を読むとマスコミを巻き込んでの大喧嘩に発展していったらしい。最後には古今亭志ん生さんが仲裁に入り両者の言い分を尊重してドローになったことを知った。今「わかば」は一個百五十円になっているが尻尾までぎっしり餡が詰まっている、手のひらに来るずっしり感はまことにたのもしく嬉しい。恵比寿駅の「ひいらぎ」や人形町の「柳家」もお勧めしたい味だ。 |
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普天間移設工事に伴い
要請書を大臣に提出
仲井眞沖縄県知事ら来省
江渡大臣「速やかに対応」 |
9月10日、江渡聡徳防衛大臣は沖縄県の仲井眞弘多知事の表敬訪問を受けた。
この中で仲井眞知事は米海軍普天間基地の移設による5年以内の運用停止について「この問題を最終的に解決してほしい」と要望。江渡大臣は「地域の方々の危険除去をしっかりと考えていかなければならない。それは知事の思いと一緒だ」と答えた。
引き続き、江渡大臣は普天間基地が移設を予定している名護市辺野古の2区長の訪問を受け、辺野古区長、豊原区長、九志区長の3区長連名による「普天間飛行場代替施設建設に伴う諸要望の実現について」の要請書を受け取った。嘉陽宗克辺野古区長は代表して要請書を読み上げ、通学路や下水道等の補修による生活基盤の整備、移設建設工事に伴う騒音や水質汚濁の防止、住宅・医療・教育・企業立地環境の整備、基地負担に見合った補充的施策の実施等を求めた。
江渡大臣は「安倍総理からも政府一丸となって沖縄の負担軽減に取り組むよう指示を受けている。この要望にできるだけ速やかに対応できるように汗を流したい」と述べた。 |
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