防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   888号 (2014年8月1日発行)
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来館者500万人を達成!!
浜松広報館
エアーパーク

 空自浜松広報館(エアーパーク=館長・片岡一彦事務官)は、7月13日、午前9時55分に来館者500万人を達成した。来館500万人目は名古屋市中村区の会社員・西岡英輝さん(28才)と妻・永莉さん(30才)、長女・愛莉ちゃん(1才)。500万人達成を記念し、広報館展示資料館1階ロビーでセレモニーが行われ、「くす玉割り」を行った後、荒木正嗣浜松基地司令から500万人目の西岡英輝さんに認定書と記念品が贈られた。
 式典で荒木司令は「航空自衛隊と、浜松基地60周年という記念すべき年、また、浜松広報館15周年という節目の年に500万人を達成できうれしく思います。今後もご来館の皆様がご満足していただける浜松広報館を目指して参ります。今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします」と挨拶。500万人目の西岡英輝さんは、「webページでそろそろ500万人達成とは知っていたが、初めて浜松広報館に訪れた自分たちがまさか500万人目になるとは思っていませんでした。びっくりですが大変うれしいです」と挨拶した。
 式典後、西岡さん一家は、展示資料館、展示格納庫を見学し、各種展示機等を目の前に「思っていた以上に規模が大きく、展示も豊富で驚いた。普段接点のない自衛隊について勉強したい」と興味深げに見学していた。また、フライトシミュレータも夫婦で体験し、「難しかったが、大変おもしろかった。また、是非、家族で訪れたい」と満足した様子だった。
 なお、式典終了後、参列した来館者に祝500万人達成記念としてオリジナル缶バッジの配布を行った。


部外との絆 更に強く
小牧基地
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災害時の管制・飛行会合

 6月18日、空自小牧基地(司令・上ノ谷寛空将補)で「第1回防災パイコンミーティング」が開催された。(パイコン=パイロット・コントローラーの略)阪神淡路大震災や東日本大震災の対応の教訓から、迅速かつ安全に効果的な捜索救助活動を実施するためには被災地での活動航空機同士、航空機と地上との空地の通信設定には緊密な連携が必要であるとし、自衛隊内だけではなく関係機関との横の連携による態勢の強化が重要であるという発想から実施することとなった。陸上自衛隊第10師団の協力も得て各機関へ声がけをし、愛知県の災害対処に係る管制・飛行関係の民間企業2社、公機関6機関、自衛隊7部隊から約40人が参加するミーティングとなった。そこでは各機関の取り組みや新しいシステムの研究を相互に紹介し合い、これまでの成果や今後の課題を確認した。自衛隊が地震対処計画中に示す飛行情報共有のための周波数の周知、陸上自衛隊が保有する野外レーダー(P20)の紹介、民間企業が実施している災害時の航空機の動態管理状況、そしてJAXAが研究開発しているD—NET(災害救援航空機情報共有ネットワーク)の紹介等があり、互いに質問も飛び交う熱い会合となった。
 これまで各機関内や一部の機関が集まって実施する防災会議や航空関係の会合はあったものの、管制・飛行関係に特化した官民多数の機関による会合は実施できていなかったため、今回のミーティングは非常に意義のあるものになった。また、会議後の親睦会では、より熱い議論<CODE NUMTYPE=SG NUM=6DAF>が交わされ相互理解が促進された。今後も関係機関等と一層の連携を図りシームレスに対応できる態勢をさらに充実すべく日夜任務に励みたい。

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予備自訓練で見学会

 小牧基地は6月20〜24日、26年度第1回予備自衛官招集訓練を実施した。今年度の方針は各種事態に耐え得る心・技・体を充実させること。また、隊内外の両面から予備自衛官制度等を含め、更なる自衛隊への理解の促進及び基地広報等を併せて実施する狙いで、本年度から新たに、隊長、准曹士先任、任期制隊員等に招集訓練を見学させ、予備自衛官の家族及び企業主等を基地へ招へいした。
 当日は、来基者へ予備自制度を説明し、各種事態における予備自の役割が国防等に直結しており、防衛省・自衛隊の予備自への期待が極めて高いこと等、制度の趣旨等に理解を求めた。特に、招集訓練の基本教練見学時、企業の社長でもある予備幹部自衛官が小隊教練の指揮を執る姿を直接社員に見学させることにより、万が一の事態に社長が予備自として招集されても社員がしっかり会社を守ることを社長と社員の両者が理解する会社環境の構築に貢献した。また、予備自の家族等は機敏に行動する姿を確認し、予備自に対し尊敬の思い等を増すことができた。
 小牧基地は、「見学会は予備自制度の理解促進及び広報に効果絶大だった。継続することが重要。基地と自治体等の共存共栄は基より、ひいては防衛省・自衛隊への理解促進の一助となるものと考える」としている。


他部隊への教育支援と部外講話
航空安全管理隊
立川

 自衛隊唯一の飛行安全専門部隊である航空自衛隊航空安全管理隊(隊司令・橋本進空将補)では、飛行安全や航空事故防止に深く関係する部隊の飛行安全等活動のため、当該部隊の研修なども受け入れている。
 6月5日には、陸上自衛隊航空学校(三重県明野市)の幹部特修課程学生(飛行幹部)等約15人を、同10日には防衛大学校(神奈川県横須賀市)の訓練教官等約25人を、同26日には、海上自衛官を含む岐阜病院航空医官課程学生等約20人を対象として空自立川分屯基地で航安隊の概要、航空事故調査や航空事故防止対策等に関する説明を行った。
 航安隊の任務や活動状況等をよく知らない隊員もいて「航安隊のことがよくわかった」「航空事故調査の実施要領が具体的で勉強になった」と各部隊等の教育訓練の目的達成に大きく役立てることが出来た。

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航空機事故と報道テーマに部隊講話
 また、7月11日には元産経新聞記者の大塚智彦氏を招き、部隊講話を行った。橋本隊司令以下約40人が、航空機事故と報道についての生々しい話に時間を忘れて聞き入っていた。「新聞記者としての裏話など非常に興味深かった」「今後、新聞を読む時の参考になった」などと大好評。航空機事故時の報道のあり方やその過程を知りマスコミへの理解を深め、隊員の知識向上に役立った。今回の講話を聞いてからの御巣鷹山研修(8月に実施予定)は、違った面も見ることが出来るだろう。

地元企業、有名企業28社参加
入間基地で業種説明会

 空自中部航空方面隊司令部援護業務課は、6月25日、入間基地東地区体育館で、平成26年度入間業種説明会を開催した。この業種説明会は、入間基地退職者雇用協議会との共催で、定年退職予定隊員及び任期制退職予定隊員を対象として毎年行われており、今回で第7回を数える。
 当日は定年退職予定隊員、任期制隊員及びその上司等280人、企業側は、雇用協会員企業28社が参加し、体育館を埋め尽くした。
 開会式では、中部航空方面隊司令部幕僚長・石川均1空佐、続いて共催の雇用協・豊田義継会長が挨拶し会の成功を祈念した。
 業種説明は、午前、午後合わせて、建設業、製造業、ガス業、小売業、金融業、飲食サービス業、介護事業、観光業及び警備業の9業種について、10企業により行われた。各企業からは、20分という限られた時間で、それぞれの業種の具体的な仕事の概要、必要な資格とその取得方法、更には今後の展望等について要点よく説明されたため、隊員も真剣に聞き入っていた。
 企業の多くは、入間基地の隊員には特に馴染みの深い地元企業であったり、全国チェーン展開している有名企業であり、その点からも、隊員は興味をもって真剣に受講していた。
 参加した企業からは、「多くの隊員の皆さんに話を聞いていただき、とても説明のし甲斐がありました。こちらも大変勉強になりました」といった感謝の言葉や、「この次は、一人一人の隊員と面談したい」といった次に向けての希望を聞くことが出来た。
 また、参加した隊員からも、「各業種の業務内容や、企業が求める社員像を聞くことが出来、とても有意義で勉強になった。是非、機会を設けて、その他の業種についても説明して欲しい」、「今現在の雇用状況を知ることができ、とても参考になった」と、今後の再就職活動へ向けて前向きの話を多く聞くことができた。
 中部航空方面隊司令部援護業務課は、「『再就職活動を開始するにあたり、社会にはどのような業種があるのか教えて欲しい』という隊員の要望を受けて、今回、このような形で業種説明会を開催した。参加した隊員みんなが、再就職活動において、本日聞いた説明を参考にしてもらいたい。秋には、企業面談会を計画しているので、是非また参加して欲しい。今後も、一人でも多くの隊員がより良い条件で再就職できるよう、意義のある就職援護施策を続けていきたい」とこれからの抱負を話していた。


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