防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   882号 (2014年5月1日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 12面

スポーツよもやま話
根岸直樹
復活を期す斉藤「最後と思って」
 いま、日本ハムの栗山監督は「やっぱり無理があったのかな」と反省している。4年目を迎えた斉藤佑樹投手(26)のことだ。栗山監督はダルビッシュが大リーグに移籍したとき「次のエースは?」と聞かれて「大谷が使えればいうことなし。他にも指折り数えれば指に余るが、カケるなら佑樹(斉藤)だ」といったことがあった。
 斉藤佑樹投手、2010年ドラフト1位指名で早大から入団して4年目。1年目6勝(6敗)、2年目5勝(8敗)とそれなりの星を稼いで、期待の3年を迎えた。ところが右肩関節唇損傷に見舞われ、シーズンを棒に振ってしまったのだ。その痛みへの大きすぎる期待だが、栗山監督の脳裏には早大時代のあの勇姿がこびりついて離れないのか。
 斉藤は早大のエースとして神宮のマウンドで華麗なピッチングを披露し続けたときだ。「ハンカチ王子」のあだ名で呼ばれたのは、顔の汗をユニホームの尻のポケットから取り出した真新しいハンケチでふく様が、あまりにも新鮮だったからで、斉藤の行くところ、若いギャルファンがどこまでもついて歩いていたのを思い出す。
 ところが勝負の3年目、右肩故障がたたって登板0。その斉藤に、4年目の復活を期待した栗山構想は、やはり無理ということだったのだろうか。開幕以降先発で連続のKO。オリックス戦などは、2年前の広島戦の1回1/3、被安打2、4四球、3失点、自責点2KO以降最短の降板だった。「復活には時間がかかるかもしれない」「ローテーション入りはもう無理」といった声さえ、関係者の間で出始めている。真白いハンカチどころか、泥まみれのタオルで顔を覆ってマウンドを降りる斉藤に、かつての"神宮のエース"の面影はない。
 それどころか、気になる雑音が出始めた。捕手のリードが悪い、野手のエラーが目立つ、併殺ができたのに…なぜ、オレのときだけ打線の援護がないんだ…。不平不満はあっという間にチーム内に広がってくる。二軍の選手が「オレ達は死に物狂いでやっているのに、あんな気楽な練習ではスタミナもつかないし、長いイニング耐えられる体力などできるはずがない」と話していたというウワサも流れてきた。
 斉藤にいわせれば「ファームの若い連中とは、趣味も話題も合わないことがある。鎌ケ谷(千葉の合宿・勇翔寮)でも、ボクはそんなに話し好きじゃないですから…。どこかの週刊誌に"不満分子"なんて書かれていたけど、撤回してください。5、6月までには肩の調子も戻るだろうし、出直します」ということになる。
 厚沢投手コーチも「マジメにやっている。リリースポイントが一定してきたし、バランスがよくなった。クセの少ない投手が一軍で成績を残すのには、球を低目に集めることが大切。リリースポイントが一定してくれば、いい結果につながるはず」と話している。
 投・打二刀流のルーキー大谷翔平投手が注目の的となっている日本ハム。「斉藤あたりが経験にものをいわせて投手陣を引っ張ってくれれば…」という栗山監督。「5回以前に交代させられるようでは、先発は務まりません」と復活を目指す斉藤佑樹。12年6月6日の対広島戦以来約2年ぶりの勝利投手を目指し「一心不乱にやるしかないです」とやる気十分。「いつも"仕方がないです"といい続けているようではダメ。それこそ、これが最後と思ってやりますよ。仕方がないです、これでおしまい」と若手に負けない練習をこなしている。今夏こそ期待できそうだ。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
I'm a people Person
アイム ア ピーポ パーソン
私はひと付き合いがうまい人間です。

 Hi! How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。天候が不順ですね。暑い日と寒い日が交互にやってきます。春になる前なら、三寒四温といいますが、4月になって寒いというのも妙な感じですね。新年度も1か月が過ぎ、環境も落ち着いてきたかと思います。これからギアーをシフトアップして夏に向かって加速度をつけていきたいものです。

 さて、今回の表現は、"I'm a people parson"「私は人付き合いがうまい人間です」です。誰とでもうまくやっていけるという意味です。People parsonと2つ単語を並べただけで、人間関係をうまく対処していく人という単語になります。便利ですね。訳文は、少し硬い感じがしますが、「人とうまくやっていけます」という感じで使ってください。欧米などでは就職のときに単刀直入に人付き合いについて聞かれることも多いといわれます。ただ、自分が判断するのと他人が判断することは、違いますので、自分がそう思えば、「そういう人」なんですね。誰がそう言っていますかとは、聞かれませんから。(笑)

 イギリスのマンチェスター大学に行ってきました。マンチェスター大学は、多くの学部、大学院、研究所が街全体に展開しており、マンチェスターは、大学の街という感じでした。ほとんどの建物が赤レンガでできており、中世の雰囲気が感じられました。ただWiFiは、どの建物にも整備されていて、ITは日本より進んでいます。機会があればいろいろと紹介したいと思っています。陽気でストレスの少ない生活を楽しんでください。
 それでは、皆さん。See ya!


防衛ホーム俳句コーナー
青蜥蜴去りし岩陰濡れてをり   制野和子
昴りもなく燃え盛る紅つつじ   石川千枝子
田に水を引くやたちまち昼蛙   井出かへい
長靴の案内人や菖蒲園      大平光枝
昴りて足踏みならす祭馬     小田智佳
中庭に薄翅蜉蝣癌センター    渡邊あきを
父の日や虚空をにらむ鬼瓦    東 秀文
酒蔵の神水を守る夏木立     折口桂子
昇り詰めふと鳴き止みし揚雲雀  岩田芳香
水底に目高の影の大きかり    尾野千惠子
白藤の揺るる旧家の垣根かな   岩城節子
母の日に子より手紙を貰ひけり  森 佳世
夏草に埋もれピンクの三輪車   宮崎 薫
風やさし心のなごむ五月晴    的場雅子
竹の子を掘りては眺む茶臼岳   人見冬菜
桐の花散りし棚田の畦を行く   堀川利枝
   選 者 吟
青芝に花嫁母の遺影抱く     成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc