防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   882号 (2014年5月1日発行)
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米英と防衛交流
岩蕪摶拠キ
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英国参謀総長と意見交換
 岩楓ホ統幕長は4月11日、英国防参謀総長・ホートン陸軍大将を公式招待し、防衛省で意見交換を行った。英国幕僚長級の日本訪問は12年ぶり。
 会談では双方の情勢認識の共有をはじめ、防衛政策等に関する理解促進、防衛協力・防衛交流の推進に関する意見交換を行い、相互の信頼関係の強化を図る上で非常に有意義な機会となった。特に、統合運用やPKO等に係る情報共有及び今後の展望等について率直な意見交換を行った。また、岩蕪摶拠キは、昨年末に策定された国家安全保障戦略や防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画について説明し、日本の防衛政策についてホートン大将の理解を得た。
 今後とも、英国との防衛協力・防衛交流は重要であると認識の下、日英両国の更なる防衛協力の深化、信頼関係の強化を図ることで一致した。
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北米両国を訪問
 岩楓ホ統幕長は3月30~4月6日まで、アメリカ・カナダの北米両国を訪問した。3月31~4月2日まではカリフォルニア州サンディエゴで第3艦隊司令部、キャンプ・ペンデルトンのI MEF(第1海兵機動展開部隊)司令部を訪問した。I MEFではV-22オスプレイを視察した。
 4月3日には米国防大学で、統幕長を招待したデンプシー米統合参謀本部議長と会談。多岐にわたる日米同盟及びアジア太平洋地域の課題について意見交換を行った。特に、地域の趨勢、自衛隊と米軍による抑止力及び対処能力を強化する必要性、「日米防衛協力のための指針」の見直しに関して自衛隊及び米軍の役割、任務及び能力について意見交換を行った。また、共通の安全保障上の課題に効果的に対処するため、引き続き、情報共有及び日米共同対処の実効性の向上に努めていくことに合意した。
 引き続き、4月4日にはカナダのローソン統合参謀総長と懇談。安全保障情勢の意見交換のほか、多国間枠組みでの協力を重視し、PKOなどの国際社会の平和と安定自衛隊とカナダ軍の協力を、防衛交流等を通じ更に発展させることが重要であるとの認識を改めて共有した。

東京五輪でメダルを
自衛隊体育学校入校式
 今年9月のアジア大会を経て2年後のリオ五輪、2020東京五輪を見据えた自衛官アスリートたちが再スタートを切る節目の日。第53期特別体育課程入校式が4月16日、自衛隊体育学校(学校長・保坂一彦陸将補=朝霞)で行われた。
 今年の特別体育課程学生(以下、特体生)は148名。平成26年度体育特殊技能者としてスカウトされた直接入校選手は、3大会連続五輪出場の谷井孝行2空曹(陸上班/50q競歩)をはじめ10名(別表参照)、スカウトされ昨年入隊、特体生候補集合訓練を経て今年新たに入隊した選手は22名。部内外からの来賓、新入特体生の家族ら多数が見守る中、式典では特体生の紹介に続き、37歳の学生長・山下敏和1陸尉(射撃班)が代表し、来年3月19日まで入校を命じられた旨を申告した。
 壇上に掲げられた日の丸を前に、陸海空の制服に身を包んだ特体生が自衛官としての意識を高めた入校式。彼らの前で保坂学校長は、"リオで世界の頂点に""東京五輪で全種目メダル獲得"という体育学校の目標を改めて伝えるとともに「我々の仲間が緊張感を持って配備につき、訓練に励んでいることを決して忘れることのないよう」などと式辞した。これらを受け、公の場で制服を着たのは任官後初という谷井2空曹(前SGHグループさがわ)は「自衛官として身が引き締まる思い」と自己の役割を再認識。東京五輪決定を受け更に充実する体育学校の恵まれた環境で鍛練を重ね、アジア大会での金メダル獲得、その先のリオ五輪でのメダル獲得を目標に掲げていた。
▽日本選手権2連覇
 谷井2空曹は4月16日、石川県輪島市で行われた50q競歩の日本選手権に優勝し、アジア大会代表を確実なものとした。タイムは3時間41分32で日本歴代2位記録。日本記録保持者の山崎勇喜2陸曹は2位だった。
【レスリング】
赤熊猶弥2陸曹 フリー84kg級
※25年度全日本選抜2位、全日本学生選抜優勝
馬場菜津美2陸曹 女子 72kg級
※23年度講道館7位、24年度全日本選抜出場
【柔道】
金子瑛美2陸曹 女子 57kg級
※25年度全日本学生2位、11月から強化指定選手
【アーチェリー】
坂野太一1陸曹 リカーブ部門
※22年度全日本選手権優勝、24年度全日本フィールド優勝
平 美香2陸曹 女子 リカーブ部門
※24年度全日本室内優勝、25年度全日本選手権2位
【ウエイトリフティング】
高尾宏明2陸曹 56kg級
※25年度国民体育大会優勝、25年度インカレ優勝
【陸上班】
佐久間 健2陸曹 長距離
※2012全日本大学駅伝区間1位、ハーフ1時フ3分38秒
谷井孝行2空曹 50km競歩
2012ロンドン五輪出場、2008北京五輪29位
【水泳班】
橋爪久司2空曹 背泳ぎ
※2013ジャパンオープン7位、インカレ優勝
【近代五種】
伊谷温子2海曹 
※25年度ハンガリー国際出場、全日本選手権優勝

スマホ・SNS・HP多彩な情報発信
三自衛隊共通スマホアプリ
「キミにエールAR」
 3月26日に自衛官募集広報の一環として提供開始した自衛隊史上初の陸海空三幕公認スマートフォンアプリ「未来のキミがキミを応援!"キミにエールAR"」が好評だ。同アプリは主に若年層に自衛隊に対する興味を抱いてもらい、入隊を希望するきっかけにしてもらうことが狙い。提供開始直後からネット上を中心に話題を呼んでいる。
 使い方は「キミにエールAR」のアプリをGoogle
playまたはApp Sto
reからダウンロード(無料)。アプリを起動しスマートフォンで自分の顔を撮影。三自衛隊の制服(男女各9種類)を着た「自衛官になった未来の自分=アバター」を作成する。自衛官募集ホームページなどに掲載されている專用の「ARマーカー」にかざすと立体のアバターがアクションをとりながら音声で「気持ちが前向きになる」メッセージを投げかけてくれる。メッセージは、有名人の名言や自衛隊トリビアがある。アクションは「敬礼」「ほふく前進」「手旗信号」など全12種類。作成したアバターと自衛隊装備の背景画像を組み合わせ「スタンプ」を作成でき、メールや、ツイッターなどのSNSで利用できる。募集担当官の名刺やパンフレットなど広報ツールにもアプリの案内やARマーカーを掲載している。

航空自衛隊らしいHPに
空自
 今年7月に創設60周年を迎える航空自衛隊は、60周年の記念ロゴマークに次いで、各種SNSと連動したネット上でのPR活動、情報発信を強化している。
 4月17日にリニューアルした空自の公式ホームページを開くとトップページに人気の高い「フェイスブック」「ツイッター「ユーチューブ」「ニコニコ動画」のリンクが張られ、各コンテンツ内の空自投稿サイトに飛ぶことができるようになっている。
 4月1日に公式にスタートした「フェイブック」には各種イベント情報が書き込まれている。同様の情報が盛り込まれている「ツイッター」ではすでにフォロワーが2万人を超えているほか、動画投稿サイトの「ユーチューブ」では「2010年の航空自衛隊CF30秒バージョン」がすでに再生回数が2000回を超えるなど注目を集めている。特に人気のあるアップロードはこのほか「ブルーインパルス プロモーションムービー」、「THE EXPERTS(広報ビデオ)」となっている。
 空幕の担当者は「従来の待ち受け型のHPより情報発信がしやすい環境が整った。今後は、各コンテンツもその都度アップデートしていくので楽しみにしてほしい」と意欲を見せている。

雪月花

 加治屋百合子さんのバレエ「くるみ割り人形」を渋谷のオーチャードホールに次女と見に行った。アメリカン・バレエ・シアター(ABT)で加治屋さんが少女クララを踊るということで。ABTはパリオペラ座、英国ロイヤル、ボリショイと並ぶ4大バレエ団の一つ、これらのバレエ団でソリストを務めるのは日本人ではただ一人ということだ。華奢な体でしなやかに跳び舞う様が手も足も長い大柄な外国人を圧倒している、そして可愛いい。開演前には一種独特のざわめきがロビーに漂っていた、世界のソリストを生で見られることへの期待だ。そして子どもも多い、将来の加治屋さんやウルセナ・ロバートキナさんらを目指しているのだろう。日本はバレエ人口が世界でもトップクラスでバレエ大国と言われている。朝日新聞によると国内のバレエ教室は4千をこえ生徒の総数は約40万人にのぼるそうだ。その効果だろう若手の登竜門と言われるローザンヌ国際バレエコンクールでは今年も優勝と準優勝、6位を日本人が占めた。17歳、15歳、18歳で将来が大いに楽しめそうだ。今日のチケットを用意してくれた次女も小さい頃はバレエに熱中し短い足でトウシュウズを蹴っていた。何回も発表会に付き合わされた、家族を挙げて応援したがいまは普通のおばさんになってしまった。加治屋さんは上海バレエ学校の頃は朝6時から夜まで踊り漬けの毎日だったそうだ、根性がちがう。


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