私は、平成25年4月、陸上自衛隊東北方面後方支援隊勤務を最後に定年退官を迎え、仙台地区援護センターの御支援を頂き宮城交通株式会社に就職の運びとなりました。自衛官OBでは、初の本社勤務でもあり、自衛官の評判と誇りを汚さないよう日々頑張っております。
現在、路線バス運転士等の採用及び新人運転士教育の一部を担当しております。地域に貢献する奉仕の精神と、無事故・無違反を遵守する規律心の高い退職自衛官を採用し、優秀な運転士を育成することが私の任務です。実際に、自衛官OBで沢山活躍している者の中には、任期制退職者で、現在営業所長を務めている者もおります。再就職は、地域社会に根付き、貢献出来る喜びを感じており、このことを、会社の職務に活かしたいと思っております。
職場ではパソコン業務、採用説明会や運転技術競技会のイベント、除草作業等を行うこともあり、自衛隊での経験が全てで活かされております。自衛隊で色々な業務に真剣に取り組んできて本当に良かったと痛感しております。例え些細な業務であっても、再就職の礎となっております。どんな仕事でも最後までしっかりやることは一般社会でも同じです。
企業では、健康とコミュニケーションがとても大切です。退職まで健康管理に気をつけ、職場の仲間と会話を積極的に交わすことにより、お互い意思の疎通をして、楽しく勤務することが重要です。そのためには、趣味の話題などが輪を広げるのに有効です。"趣味"を持って下さい。そして、"自信"を持って下さい。(自衛隊を定年まで貫いた自信)
再就職は、自分の適性に整合した職業を選択することが一番大切です。資格を取得したから、資格を保有しているから、あるいは賃金の優越で選択するだけでは不十分です。資格を持つことも自衛隊で必要ですが、どんなことを経験したかが重要です。自分が経験したことを活かして就職活動をすれば良いと思います。自衛隊で経験したことを発揮できる仕事は沢山あるはずです。有意義で長く続けられる職業を選択されることをお勧めいたします。 |