|
躍動する北海道部隊 |
|
北千歳駐屯地等で中級陸曹集合教育
第1特科団
北千歳 |
第1特科団(団長・梶原直樹陸将補=北千歳)は3月1日から14日までの間、北千歳駐屯地及び北海道大演習場において第2回中級陸曹集合教育を行った。
教育は、中級陸曹として必要な知識及び技能を修得させるとともに、陸曹として必要な資質の向上を図ることを目的として行われ、第1特科団内の中級陸曹40名が参加した。
精神教育、服務及び防衛教養、戦術、戦闘、戦技訓練等の教育を受けた被教育者は、教育修了後「自分の任務を再確認することができ新たな目標ができました」、「今回の教育でいろいろな人の話を聞くことができ自分の視野を広げることができました」と感想を述べ、部隊の中核として活躍する決意を新たにして各部隊に帰隊した。 |
|
冬季戦技能力を競う
第3普通科連隊
名寄 |
第3普通科連隊(連隊長・坂本雄一1陸佐=名寄)は、2月17日から19日までの間、平成25年度連隊冬季戦技競技会を行った。
競技会は、個人機動・部隊機動・アキオそれぞれの平均タイムの合計で競い、各中隊は、昨年末から積み重ねてきた練成の成果を発揮し優勝を目指した。
また、第2偵察隊(隊長・西藤寿洋2陸佐)・偵察直接支援小隊(小隊長・山1陸尉)・米国アラスカ州から部隊研修で来訪中の米陸軍がオープン参加した。
17日は、19日に勤務員等で出走できない隊員が参加し、アイスバーンという条件に苦しみながらも、中隊の起爆剤となるべく必死に力強い走りを見せた。
18日に行われた開会式で坂本連隊長は「組織力を発揮し勝利を目指せ」「安全管理の徹底」の2点を要望した。
19日は、前日の降雪によりコース内に雪が積もり、ワックスの選定等厳しい条件下の中での競技となったが、全員が最後まで諦める事無くゴールを目指した。
また、各中隊からの選抜選手による部隊機動、アキオの部では、先に個人機動で走り終えた隊員達が応援に駆けつけ選手を鼓舞し、コース上は各中隊が選手と応援一丸となって熱戦を繰り広げた。
結果は、第2中隊(中隊長・黒木3陸佐)が2年振りの優勝、重迫撃砲中隊(中隊長・左高1陸尉)が僅差で準優勝となった。
閉会式では、部隊表彰及び年代別の個人表彰が行われ、個人練度の大きな底上げが見られるとともに来年度の師団冬季戦技競技会優勝への大きなステップとなった。 |
|
空自「ろっきー」着任
帯広地方協力本部 |
帯広地本(本部長・山下和敏1陸佐)は、3月24日、航空自衛隊の着ぐるみ「ろっきー」が新たに着任し、陸海空による広報態勢が整った。これまで、先行して活躍していた、陸の「びっきー」、海の「ひマリン」は、帯広地本管内のイベント、艦艇広報等へ積極的に登場し、自衛隊の認知向上のため活躍した。このほど、北海道東部に生息するオジロワシをモデルにした空の「ろっきー」が着任したことで、広報態勢が一層強化されたことになる。
この日は、帯広地本の部員にお披露目し、じ後、第5旅団司令部において深津孔第5旅団長へ山下本部長とともに表敬した。また、地元新聞社の取材も受けるなど「ろっきー」は着任早々全力で飛び回った。
帯広地本は、「びっきー」「ひマリン」「ろっきー」の3キャラクターを最大限に活用し、自衛隊に対する親近感をより一層高め地域を盛り上げる役割も果たしていく。 |
|
世界一を目指す!
一般幹部候補生を盛大に出迎え
第12施設群
岩見沢 |
第12施設群(群長・末廣1陸佐=岩見沢)は、3月7日に着隊した2名の一般幹部候補生を盛大に出迎えた。
幹部候補生は岩見沢駐屯地に到着後、配置先である第312施設器材中隊、第302坑道中隊の案内のもと孫別演習場スキーコース5qを機動し、営庭で群全隊員から出迎えられ、群長に着隊報告した。
群長から「世界一の幹部を目指せ」と歓迎の言葉を頂いた後、幹部候補生達は「世界一の施設中隊ひいては世界一の施設群を作る」と抱負を述べ、第12施設群の幹部としてその第1歩を力強く踏み出した。 |
|
緊急輸送に関する協定締結
北部方面隊
札幌 |
北部方面隊(総監・田邉揮司良陸将=札幌)は、3月3日、北海道内のフェリー会社などでつくる北海道旅客船協会(小樽市)との間で、災害時の緊急輸送に関する協定を締結した。
自衛隊が旅客船協会や運航事業者とこのような協定を結ぶのは初めてとなる。締結式は総監部で行われ、田邉総監と協会会長蔦井孝典氏が協定文に署名した後、固い握手を交わして今後の協力を確認した。
本協定は、大規模災害の発生又は、発生する恐れがある場合に、派遣部隊を迅速に活動現場へ輸送することを目的としており、自衛隊側が協力を要請するときの必要事項として、緊急輸送の対象(部隊等、装備品、燃料を含む補給品)、協力要請手続き、運航事業者からの業務状況の通報要領及び緊急連絡調整先に関する情報交換等について規定している。
協定締結の背景には、離島及び本州との間が海で離隔した北海道の地理的特性に加え、東日本大震災直後の部隊集中時に北部方面隊の約96%が民間フェリーに依存する等、大規模の人員・車両を緊急かつ迅速に移動させるためには、民間輸送力確保の枠組が必要だとの教訓がある。
また、同協会は、昨年2月に北海道警察、同3月に北海道との間で、それぞれ災害時の緊急輸送にかかる協定を締結しており、方面隊としては、ニーズの競合が予想される限られた船舶輸送力の利用調整を円滑にするためにも、協定締結のための調整を進めてきた。
今回の協定締結により、平素から協会及び運航事業者と緊急の連絡調整及び情報共有の態勢を整えることができ、また必要となる民間船舶による輸送力の確保が容易になり、自衛隊派遣部隊の初動の迅速化が可能となった。
協定締結について田邉総監は「迅速な移動のための態勢づくりで一歩前進することができた。対処態勢の充実はより一層の民生の安定化につながる」と述べている。 |
|
〈お詫び〉
3月15日号本紙5面、山梨地本の記事中に「災害派遣要請を受理した第1特科隊」とありましたが正しくは「災害派遣要請を受理した第1師団」です。4面航空自衛隊60周年記念行事推進事務局設置のキャプションで、深津1空佐となっておりますが正しくは深澤1空佐です。訂正し、お詫び申し上げます。 |
|
NEXT → |