防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   800号 (2014年4月1日発行)
-
1面 2面 5面 8面 9面 10面 11面

上級曹長認証式
米軍横田基地
 3月8日、米空軍横田基地において上級曹長認証式が行われ、航空自衛隊准曹士先任、新井岳志准空尉をはじめ空自隊員と家族、総勢85名が参列した。
 上級曹長認証式は、昇任率わずか2%といわれる米空軍下士官の最高位である最上級曹長への昇任確定者を祝い、個人の自覚を高める機会として年1回開催される米空軍の式典。空自からも、「共に讃え友好を深めよう」という趣旨のもと、約10年前から米空軍横田基地司令の招待により、その年度に空曹長に昇任した2〜4名が参加している。日米交流に顕著な功績があったとして横田近傍部隊から推薦された者の中から、本年度は航空幕僚監部人事教育部、小柳儀洋空曹長、航空支援集団司令部装備部、渡辺博空曹長、航空中央業務隊基地援護室、平井博之空曹長、防空指揮群通信電子隊、宮富昭浩空曹長の4名が選ばれ、被認証者として家族と共に祝福を受けた。
 式典では米横田基地最先任下士官、マニュエル・ロブレスレノソ最上級曹長と、空自横田基地准曹士先任、秋元洋一准空尉が「伝統の継承と任務遂行、規律の順守と幹部の補佐、率先垂範と部下隊員の指導、同輩との協力と意思の疎通」という「最上級曹長の責任」を読み上げ、「以上の責任を受け入れますか?」と問いかけた。被認証者が「受け入れます」と答えると、晴れて最上級曹長として認証され、米横田基地司令マーク・オーガスト大佐、ロブレスレノソ最上級曹長、新井准尉から記念の盾が贈呈された。
 新井准尉は、「日米下士官の友好関係深化は、日米同盟の強化に寄与すると言っても過言ではない」と英語でエールを送った。

平成25年度
方面等給与担当者集合訓練実施
 3月14日、防衛省A棟陸幕会議室で陸上幕僚幹部給与室(室長・牛島弘樹1陸佐)主催「平成25年度方面等給与担当者集合訓練」が行われた。
 職能向上と給与制度の適切な運用を目的とした同訓練には、各方面総監部から給与専門官など9名、全国の大臣直轄部隊から人事幹部など37名の計46名が参加。陸幕から平成25年度末以降の給与制度の変化事項や、各部隊長の責任、諸手当の認定行為、俸給などに関する教育、人事院による給与の総合的見直しや早期退職募集制度における給与関連について情報提供が行われ、各方面総監部からは業務上の参考となるように「遺族に対する若年退職給付金の支給」など、現場での特異事例や教訓を紹介。参加者同士の情報交換も行われ給与担当者同士"横の連携"も大いに深まった。
 牛島室長が訓練の冒頭「26年度は変更事項が目白押しです。疑問点が無いように新年度からの変化に備えてください」と参加者に要望したように、給与削減の終了、前出の人事院による給与制度の総合的見直しのほか、退職手当の段階的引き下げなど、隊員を取り巻く給与に関する環境は変化が著しい。給与担当者の役割もますます大きくなるだけに、参加者は皆、真剣にメモを取り積極的に質問を行った。初めて参加した担当者は、「説明がわかり易く大変勉強になった」「今回教育を受けた内容は、隊員に直接影響するので、しっかり情報提供をしていきたい」と感想を述べた。

「もっと強くなりたい」
第39回全自衛隊少林寺拳法大会

 第39回全自衛隊少林寺拳法大会(大会長・全自衛隊少林寺拳法連盟会長大越康弘)が2月15日、香川県多度津町の少林寺拳法連盟本部において開かれ、自衛官拳士らが年に一度の晴れ舞台で日頃の修練の成果を競い合った。大会には全国の自衛隊から20支部・約110名の隊員が参加。組演武で最優秀賞を受賞した防衛省少林寺拳法部の小田遥さんは「初めて自衛隊大会に参加して、自衛隊連盟のレベルの高さ、団結の強さを感じた。大会後のレセプションでは全国の参加者と親睦を深めることができ、とても楽しい時間を過ごすことができた。このような経験ができたのも少林寺拳法を続けてきたからこそ。大会に参加できて本当によかった」と感想を述べた。
 今後の目標について「これからも修練に励み、もっと強くなりたい。そして来年は市ヶ谷での大会開催となるので、より多くの自衛官が出場してくれるよう大会運営についても頑張りたい」と話していた。

最優秀賞受賞者
【組演武】
○男女混合三段以上の部  防衛省  生形良隆・小田遥 
○男子三段以上の部  航空千歳  濱田卓・重松紀 
○初二段の部    浜松南  落合孝典・森大樹 
○1〜3級の部    航空千歳  石丸武・石丸治子 
○4級〜見習いの部  海自徳教空群  桑田希・松下将也 
【単独演武】
○五段以上の部  千僧自衛隊  藤井健司
○四段の部    航空芦屋  三宅輝伸
○三段の部    航空新田原  大坪信介
○初二段の部   航空新田原  野々村翼
○1〜3級の部   航空芦屋  楠田祥平
○4級〜見習いの部  航空新田原  有村卓郎


〜中央即応集団〜
魁の風
Central Readiness Force
-
パール・ブリッジ完成
 国連トンピン地区内に派遣施設隊の手により日本隊、インド隊の宿営地をつなぐ橋が建設されました。インド歩兵大隊は、日本隊の隣に宿営地を構えており、日々様々な形で協力しながら任務を遂行しています。日印両国が、南スーダンの国家建設のために共に汗を流すことが、国際社会の平和と安定及び日印の友好関係のより一層の発展につながることを願って、橋は「パール・ブリッジ(Pal Bridge)」と命名され、2月22日に派遣施設隊及びインド歩兵大隊により、竣工式が執り行われました。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOBシリーズ
株式会社にしけい 鹿児島支社 春田博明
 私は、定年退官後引き続き再任用となり平成24年7月末日をもって59歳で自衛隊を卒業となりました。当初は、自衛隊生徒として入隊以来現在まで40年以上も自衛官として勤務してきたので、再就職は少し休憩して翌年4月にしようと考えていましたが、私の考えを援護センターの担当者に伝えると「50代でも再就職は大変厳しい。60歳を超えたらほとんど希望する職種は無いし、就職自体も難しい」と言われ、自分の認識の甘さを痛感したのを覚えています。
 再就職準備は退職半年前から始めました。援護担当者との面接や自己分析等を実施し、私が希望する職種・勤務地・勤務内容等を伝え、援護センターからは求人情報を提示していただく、という作業がしばらく続きました。
 退職二週間前になった頃、概ね希望している職種の求人情報にやっと辿り着きました。1次及び2次面接、身体検査とトントン拍子で進み、退職日の前日に採用通知が届いた時は大変嬉しく、同時に再就職に際して私の認識を改めて頂いた援護担当者に対し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 再就職先は警備会社となり、現在は介護付き老人ホームの防災センターで勤務しています。勤務内容は、主として緊急事態(火災・停電・救急患者等)への対応、設備管理・施設警備等であり、館内の巡回点検、大浴場の湯量・温度管理等を行っています。各種管理はパソコンによるものであり、その機能の理解や活用は大変重要です。
 自衛隊で培った基本的事項、特に挨拶や依頼事項への迅速な対応、服装態度・節度等は既に身に付いていたため、職場では苦労も少なく快適に勤務できています。ただし、勤務場所には女性が多いため、言葉遣いや身だしなみには気を付けるようにしています。
 私の経験上、これから再就職活動を迎える皆さんへのアドバイスとしては、1つ目に『自己分析をしっかりやる』ということです。(1)何のために働くのか、(2)何ができるのか、(3)何をしたいのか等です。この自己分析をしっかりやっておかないと自分自身に納得がいく再就職は難しくなります。
 2つ目は『援護センターをしっかり活用する』ということです。退職3年前には定期的に援護センターを訪問し、再就職に対する事前準備や求人情報等の収集をしっかりやっておくことが大切だと思います。
 最後に、私の再就職にあたり援護して頂いた方々に紙面を借りてお礼申し上げます。

NEXT →

(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc