防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年11月15日号
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寄せ書き
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仲間のためなら頑張れる
 
第307ダンプ車両中隊(大久保) 3陸曹 都井寿昭
 私は4月から7月まで第35普通科連隊部隊集合教育「レンジャー」に参加しました。実は私がレンジャー教育に参加するのは2度目で1度目は、ただ漠然としたレンジャー隊員への憧れから挑戦し、訓練半ばで原隊復帰となりました。復帰直後は「このままレンジャー隊員になることはあきらめようか」と思っていました。しかし、私の挑戦を応援してくれる多くの先輩方から励まされ、その中でも他部隊のレンジャーの先輩からの「もう一度挑戦してこそ本物だ」という言葉は頭から離れることがありませんでした。
 そして1年半が経過し「男だったら、もう一度挑戦しよう」という気持ちから再びレンジャー教育に参加することを決意しました。年齢も29歳となり、中隊長からも、「次はないぞ。これがラストチャンスだ」と言われ更に気持ちが奮い立ちました。
 無事に素養試験に合格し教育が始まり体力調整、山地潜入、空路潜入、水路潜入といった基本教育は、非常に過酷なものでしたが、同期とともに乗り切ることができました。特に10マイル走の時には部隊の仲間が休日にも関わらず、長時間をかけて応援にかけつけてくれて、久しぶりに部隊の仲間の顔を見て、感謝の気持ちと元気が溢れ無事走りきることができました。
 訓練も後半になり想定訓練に突入し、想像を絶する厳しい状況が続き何度も諦めようと思いました。しかし「2度目の挑戦、絶対に帰れない」という背水の陣で臨んでいることと、ある助教から「自分のためには限界があるが、仲間のためなら頑張れる」と言われ同期のため、バディーのためなら、どんな苦しい状況の中でも耐えきることができました。無事に卒業することができ部隊で唯一のレンジャー隊員になることができたのも、共に苦しみに耐え抜いた仲間、そして常に励ましてくれた周囲の応援があったからこそだと思っています。
 そして、この度一番自分が実感することができたことは「一度の挫折や失敗で諦めず挑戦することの大切さ」だと思います。今後は応援してくれた方々への恩返しとして後輩、特に失敗を恐れない隊員の育成に力を入れ、自分の経験を踏まえて後輩隊員の活模範となれるよう日々努力を継続していきます。
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息子の成長を楽しみに
 
第38普通科連隊(八戸) 3陸曹 浅田 学
 昨年、息子が地元のリトルリーグに入団しました。きっかけは今の小学校に部活ないこと、友だちがやっていたこと、私自身野球をしていたこともあり、なんとか息子に野球をやってもらいたくて時間をかけ、ゆっくり少しずつ野球に「はめて」いきました。
 その甲斐があり息子はリトルリーグに入団をしてくれました。毎週、土日朝9時から17時まで練習があり、平日は定期的に夜18時から21時まで室内の練習場を借り練習、息子より親が何気に大変です。
 青森県にはチームの数が少ないため、岩手、宮城へよく遠征や大会に参加しています。たまたま入団した月に宮城県で楽天主催の大会があったため、いきなりの試合デビュー。ルールも解らず1塁の次はどこに走るのかも解らず、ポディションの位置、名前も解らないまま試合に出て奇跡のヒット! しかし1塁から2塁へ向かわず、なんとベースを駆け抜けそのままライトの方向へ一直線…さすが我が息子(笑)、マイナーではよくあることだそうでひと安心(汗)。監督もコーチも怒ることなく「教えてなくてごめん」と逆に息子に謝っていました。その光景を見て「このチーム、いいチームだな」って思いました。
 今では、どっぷり野球にハマり多少体調が悪くても練習がある日は必ず行くようになり、私も仕事が休みの時は一緒に練習に行き手伝いや子供たちの相手をするようになり、趣味の釣りも行く暇がなくなり今では一週間のうち土日が一番キツイ感じです。
 これからの息子の成長を楽しみにしながら業務、訓練を励んでいきたいと思います。
 目指せレギュラー、左のエース!
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地域に寄り添い支えに
第7普通科連隊(福知山) 3陸曹 園田せり
 9月15日、台風18号が近畿地方を直撃、私の住む福知山市は由良川が氾濫し多数の床下浸水などの被害が発生しました。
 被害から初めての休日の23日、私は福知山曹友会の一員としてボランティア活動に参加しました。
 私が行った地域はマスメディアでも大きく報道された興地区、戸田地区でした。そこで集積された大量の瓦礫を分別しながら、ゴミ収集車に積み込むという作業を行いました。私は自衛隊に入隊して7年目となりますが、災害派遣の任務に携わった経験はなく「女性である私が力になれるのか」とても不安でした。しかし作業を始めると不安を感じる暇もなく、自然と体が動きました。
 瓦礫の回収に各家々を回りながら見る光景は悲惨で、収穫前の田んぼは泥にまみれ、浸水した跡がくっきりと残り、辺りは異臭が漂っていました。その光景を目の当たりにして、改めて被害の大きさを実感させられました。
 地域の方々も復旧作業に取り組まれ、被災しているにも関わらず、私たちボランティアの顔を見ると一人一人に「ご苦労様です」と笑顔で声をかけてくださり、逆にこちらが元気をいただきました。
 一番身近である地域の皆様に寄り添い支えとなり、自衛官としてできることを今後も協力していきたいと思います。
 「頑張ろう! 福知山」
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陸海空自が結束
第13施設中隊(海田市) 3陸曹 佐々木勝成
 陸海空下士官交流の場として自衛隊合同リレーチームを結成し「廿日市縦断宮島国際パワートライアスロン大会」に6月23日、参加しました。世界遺産である宮島の厳島神社大鳥居をスタート地点として、スイムから始まり高低差約900メートルの陸上コースをバイクとランで駆け上がり、ゴールのあるウッドワン美術館を目指す全長79・5キロのコースです。
 合同チームはスイムを海自、バイクを空自、ランを陸自の私がそれぞれ担任しました。今回のような大きな大会に参加するのは初めてで、合同チームということもあり自分がチームの足を引っ張るのではないかという不安な気持ちでいっぱいでしたが、仲間から襷を受け取ったら前を走る選手を抜き去ることだけしか考えられませんでした。チームの成績は5位入賞と思っていたよりも好成績で、応援に来てくれていた人たちからも歓喜の声が上がりました。
 今回の大会を通じ、選手である私たちをはじめ関係された方々の陸海空自衛隊員としての絆を一層深めることができたのではないかと思います。
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分隊の皆に感謝
第6施設大隊(神町) 2陸曹 吉田真也
 分隊長という役職に就き、初めての中隊検閲を受閲するにあたり、2つの目標を立て今検閲に挑みました。
 まずは「任務の完遂」です。小隊、中隊および戦闘団の任務達成に寄与することを念頭におき積極的に行動することを心掛けました。
 次に「分隊員に何か一つ得させること」です。分隊長として自分の後ろ姿を見せ何か感じてもらえるのが理想ですが、自分にプラスになるものを何か今回の検閲で得てもらい自信を更に付けさせることでした。
 これら2つの目標は達成できたと感じています。優秀隊員として分隊から私が表彰されましたが、分隊員が自分の命令指示に従い、精一杯の努力をしてくれたことにより結果的に私が受賞しましたが、これは分隊全員のものだと心から思います。分隊の皆に感謝するとともに、更に精強な分隊を目指して日々努力していきます。
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不安から楽しみへ変わる
 第7航空団(百里) 空士長 一石亜希 (宮崎地本投稿)
 「新田原分駐所での臨時勤務を命じる」と言われてから到着するまで、臨時勤務という喜びと私に勤まるのだろうかという少々の不安を抱いていました。しかし、到着してから職場の雰囲気の良さがすぐに伝わり楽しみへと変わりました。
 臨時勤務としての仕事は広報活動の中のほんの一部にしかすぎなかったかもしれませんが、様々な広報活動に参加させていただき貴重な体験をさせていただきました。また、熱心に志願者を採用させようと仕事されている広報官の姿を見て、試験勉強に頑張っている高校生と接するなかで、募集の大変さを身に染みて感じました。そして高校生たちが後の後輩になるのかと思うと、より一層のやりがいや責任の重さを感じました。一言で自衛隊と言っても知らなかった職種や制度があり、これから勤務を続けていくにあたり大変勉強になりました。
 最後になりましたが、本部長をはじめとする新田原分駐所の方々、3ヵ月という短い期間ではありましたが、本当に恵まれた環境で最後まで楽しく仕事をさせていただけたのも皆様のおかげであると思っています。
また分駐所で勤務する機会があれば、ぜひ勤務したいと思っています。本当にありがとうございました。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
自ら考え自ら行動する姿勢で
三木氏は平成25年1月、空自新田原基地第5航空団司令部を2空佐で定年退職。55歳

 皆様お元気でしょうか。今年1月に航空自衛隊を退職したばかりの新入社員です。以前から興味があった損害保険会社に勤務しております。第二の人生の活躍の場として、チャンスがあればやってみたいと思っていた職です。
 職務の概要ですが、当社任意保険契約者が事故に遭われたときの相手方のお怪我の対応や契約者様ご本人のお怪我の対応を実施します。また、相手方のお怪我に関して事故解決までの示談交渉業務を併せて実施します。人を相手にする仕事であり、事故の状況を報告書から把握して迅速にお怪我の対応を実施しなければならず契約者、相手方、病院および代理店様などとの意思疎通を図るのは特に難しい状況です。また、契約者様、相手方の価値観や意識の問題もありますが、ご要望にお応えするのは大変で多くの苦言などに対して自らを冷静にして、いかに対応するかは慣れるまでは大変でした。
 自衛隊を退職して感じたことは「謙虚であることの大切さ」です。年齢も高く在職時の意識を変えて新しい仕事に集中するのは簡単なようで難しく言葉遣い一つとっても言い回しには気をつけなければなりません。
 皆さん退職自衛官は責任感が強く規律正しい点が大きな評価要素であることに間違いありません。しかし、仕事に対する姿勢は一般的に受動的な方が多いと言われています。自ら考え自ら行動する姿勢を在職中から意識して持ち続ければ、再就職してからの大きな強みとなります。
 最後に援護業務に携わる方々だけに限らず在職されていらっしゃる皆さん、一般の方々は意外と自衛官について理解されている方は少ないと感じます。それだけ会社員は仕事に追われて毎日を過ごしているからでしょう。多角的な面から民間企業の方々へのアプローチを積極的に実施し自衛官の職場を見ていただくことが必要だと感じています。それが強いては、自衛隊の任務遂行の基盤拡大にもなり、退職自衛官の人材価値を知っていただくことにもつながるものと思います。


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