皆様お元気でしょうか。今年1月に航空自衛隊を退職したばかりの新入社員です。以前から興味があった損害保険会社に勤務しております。第二の人生の活躍の場として、チャンスがあればやってみたいと思っていた職です。
職務の概要ですが、当社任意保険契約者が事故に遭われたときの相手方のお怪我の対応や契約者様ご本人のお怪我の対応を実施します。また、相手方のお怪我に関して事故解決までの示談交渉業務を併せて実施します。人を相手にする仕事であり、事故の状況を報告書から把握して迅速にお怪我の対応を実施しなければならず契約者、相手方、病院および代理店様などとの意思疎通を図るのは特に難しい状況です。また、契約者様、相手方の価値観や意識の問題もありますが、ご要望にお応えするのは大変で多くの苦言などに対して自らを冷静にして、いかに対応するかは慣れるまでは大変でした。
自衛隊を退職して感じたことは「謙虚であることの大切さ」です。年齢も高く在職時の意識を変えて新しい仕事に集中するのは簡単なようで難しく言葉遣い一つとっても言い回しには気をつけなければなりません。
皆さん退職自衛官は責任感が強く規律正しい点が大きな評価要素であることに間違いありません。しかし、仕事に対する姿勢は一般的に受動的な方が多いと言われています。自ら考え自ら行動する姿勢を在職中から意識して持ち続ければ、再就職してからの大きな強みとなります。
最後に援護業務に携わる方々だけに限らず在職されていらっしゃる皆さん、一般の方々は意外と自衛官について理解されている方は少ないと感じます。それだけ会社員は仕事に追われて毎日を過ごしているからでしょう。多角的な面から民間企業の方々へのアプローチを積極的に実施し自衛官の職場を見ていただくことが必要だと感じています。それが強いては、自衛隊の任務遂行の基盤拡大にもなり、退職自衛官の人材価値を知っていただくことにもつながるものと思います。 |