防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2013年10月15日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 6-7面(PDF) 9面 10面 12面

地域とともに、地域のために
防衛基盤のより一層の強化に尽力

地本便り
-
松島基地で「ブルーインパルス激励だモン」
県営業部長くまモンの被災地訪問を支援
熊本地本

 熊本地本(本部長・山中敏弘1陸佐)は9月25日、空自松島基地(基地司令・有馬龍也空将補)の協力を得て、熊本県が行っている「くまもとから元気をプロジェクト!」の福島・宮城編を支援した。このプロジェクトは、熊本県営業部長のくまモンが「全国各地に元気とほのかな幸せを届ける」という趣旨で行われており、今回は福島・宮城の被災地訪問の一環として松島基地を訪れた。
 ブルーインパルスの拠点としても知られる松島基地は、東日本大震災の津波で基地および多くの航空機が被災し、現在も復旧活動中。そこで松島基地に所属する隊員に、くまモンが激励と元気のエールを送ることとなった。
 当日は基地司令や熊本県出身隊員をはじめ、多くの隊員がくまモンを出迎えた。また宮城県のキャラクター「むすび丸」と東松島市のキャラクター「イート君」もくまモンの出迎えに訪れ、会場に華を添えた。
 基地内に入った3キャラクターは、駐機してあるブルーを見つけるや否や我先にと機体に駆け寄り対面。
機体の前でくまモンの登場を待っていたブルーのパイロットや整備員たちに笑顔で歓迎され、その後は熊本県出身隊員も一緒に写真を撮ったりするなど、くまモンが元気を届けている様子がうかがえた。
 熊本県出身隊員からは「こんなに近くでくまモンに会えて嬉しい。熊本が恋しくなり、実家に帰省したくなった」などのコメントもあり、くまモンの元気パワーと影響力の大きさを感じさせた。
 くまモンは原付バイクで作られたブルーインパルスJr.の隊員も激励して熊本をアピールするなど、営業部長としての職責をしっかりと果たしていた。
 また、くまモンは突然「ブルーインパルスJr.に乗りたい」と希望。急きょ隊員たちはリクエストに応え困惑しながらも大きな体のくまモンを全員でサポートし、何とか車体に乗せることに成功。Jr.に乗ったくまモンは御満悦で、威風堂々とアクセルを吹かして周囲の笑いを誘っていた。
 最後の見送りでは隊員たちは別れを惜しみ、くまモンが見えなくなるまで手を振っていた。
 熊本地本は「今回のプロジェクトでは、くまモンの営業力の高さを改めて実感するとともに、県との良好な関係を築くことの重要性を深く認識し、今後も意欲的に各種広報に取り組んでいく」としている。

-
自衛隊応援団を総動員して募集広報
ゆるキャラ、県職員も応援
三重地本
 三重地本(本部長・木戸口和彦1陸佐)は三重県、津市、中日写真協会の支援を受け9月2日、新学期の開始に合わせて3つの高校が最寄駅としている近鉄津駅で募集広報を行った。
 三重地本は今年度当初から自衛隊の応援団を増やすべく、部外関係各署に対して自衛隊各種行事への参加協力を積極的に働きかけている。今回は募集大作戦の一環の駅前広報で、津市のゆるキャラ「シロモチくん」「ゴーちゃん」と一緒に、三重県募集事務担当者と「2013津クィーン」が乗降客に笑顔と爽やかな声で挨拶しながら募集チラシを配布した。ゆるキャラ、津クィーンと記念写真を撮る学生たちの光景も見られるなど、明るい雰囲気で広報活動を行った。
 市内在住の津クィーン、八木美海さんは「迷彩服を着て国を守る大変なお仕事をPRでき、非常にやりがいを感じました。ぜひ、また参加させてください」と話し、また三重県市町行財政課の自衛官募集事務担当者である大園枝里さんは「大変貴重な体験をさせていただきました。今後もこのような行事に積極的に参加したい」と意気込みを語った。
 三重地本は「今後も部外との協力体制を強化し自衛隊の応援団を拡充して、地域と一体となった募集広報を目指したい」としている。
-
伝統ある"隊員の整列入場"で
任期制隊員対象の合同企業説明会を支援
愛知地本
 愛知地本(本部長・田渕忠史1陸佐)は9月25日、名古屋市国際会議場内で開催された「愛知地区合同企業説明会」を支援した。再就職を愛知地区で希望する任期制隊員を対象とするもので、同地区では平成21年度から任期制隊員の就職援護業務は民間委託されているため、主催は民間委託会社だが愛知地本はこれまでのノウハウと地域企業との信頼関係を活かして、任期制隊員の円滑な再就職のため積極的な支援を行った。
 今回の説明会には陸自108人、海自15人、空自44人の合計167人の隊員が参加するとともに、県内で求人を行う企業118社が参加。愛知地本と協力関係にある愛知県退職自衛官雇用協議会に加入している企業も数多く参加した。
 説明会に先立ち、愛知地本援護課の担当者からのアドバイスや委託会社の直前セミナーなどが行われ、隊員は緊張した面持ちで真剣に聞いていた。その後、愛知地本が主催していたころからの伝統である"隊員の整列入場"が行われ、自衛官らしいきびきびとした動作で「よろしくお願いします」と大きな声であいさつを行った後、企業のブースへ元気良く向かった。
 会場では隊員の熱気に包まれる中、それぞれが再就職を希望する企業の採用担当者の説明を真剣に聞き入り、なかには終了時間の午後4時30分間際まで熱心に説明を聞く隊員もいた。参加した企業の採用担当者も「良い人材と出会うことができた」と話していた。
 愛知地本は「任期制隊員の就職援護業務は、愛知では民間委託になっているものの自衛隊退職後に県内での就職を希望する隊員に対しては積極的にサポートしていきたい」としている。
-
小学生らに災害派遣体験談
大野地域事務所が公民館の依頼で
 福井地本(本部長・堀博幸1海佐)の大野地域事務所(所長・石田善和1陸尉)は9月12日、勝山市鹿谷公民館からの依頼を受け、鹿谷町の地域イベント「合宿通学」に参加中の鹿谷小学校4年生14名とボランティア10名に対し災害派遣体験談講座を開催した。
 最初に石田所長が挨拶の中で「自衛隊の活動を見たことある人?」と質問すると、元気に手を挙げ「直接見たことはないけど、テレビの番組では見たことある」と回答が返ってきた。
 今回の本題である災害派遣体験談講座では、東日本大震災発災当時は宮城県の松島基地所属で、現在は福井地本募集課広報班・広報係長の松宮一洋2空曹が自分の体験談を交えて大震災における自衛隊の活動などを紹介した。参加者は松宮2空曹の体験者ならではの話に、熱心に真剣な眼差しで聞き入っていた。
 体験談講座終了後の73式小型トラックなどの見学とミニ制服の試着では、子供たちの大きな歓声とボランティアの人たちの童心に返ったような笑い声が聞かれた。
 また、非常用糧食の展示とともに行われた乾パンの試食では、参加者たちは「喉が渇くけど、おいしかった」などと話していた。
 大野地域事務所は「今回の活動は小学校4年生とボランティアの20数名に対する自衛隊の活動紹介ではあったが、最後に公民館長から『大変有意義な活動ができました。ありがとうございました』との言葉をいただき、実りある一日となった」としている。
-
防大・防医大 進学説明会開催
岐阜地本
 岐阜地本(本部長・伊東修1空佐)は9月4日、市立鶯谷高校で昨年に引き続き防大・防医大の進学説明会を開催した。
 進路指導教諭の協力の下、3年生30名が参加。はじめにDVDを放映し、教育施設や生活環境などを紹介しイメージアップを図った後、新設した防医大看護学科の制度など細部について詳しく説明した。生徒たちも熱心にメモを取るなど関心の高さがうかがえた。質疑応答の時間には受験資格や卒業後の進路状況などについて質問があり、説明会終了後には志願票を提出する生徒もいた。
 岐阜地本は「進路先に選考してもらえるよう、説明を行う環境を築くためにも、学校との信頼感の醸成に努めていきたい」としている。
-
航空祭で募集広報
百里分駐所
 茨城地本(本部長・許斐輝幸1陸佐)の百里分駐所(所長・福永淳一3空佐)は9月8日、百里基地で行われた第29回「百里基地航空祭」で募集広報を行った。
 普段立ち入ることのできない基地内には7万5000人の空自ファンや家族連れが訪れた。多くの戦闘機や輸送機の展示をはじめ様々なイベントが行われ、主力戦闘機F—15の操縦席の見学コーナーや、ブルーインパルスの機体の見学などで、記念写真を撮るための長蛇の列ができた。
 百里分駐所は募集広報コーナーを開設。募集パンフレットなどを活用して多くの若者に自衛隊の魅力を伝え、志願者獲得に努め、また基地の広報コーナーとともに多くの人に自衛隊のPRを行った。
 百里分駐所は「これからも航空祭などの行事を最大のPRの機会として利用し、一人でも多くの優れた人材を獲得したい」としている。

6-7面(PDF) NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2013 Boueihome Shinbun Inc