熊本地本(本部長・山中敏弘1陸佐)は9月25日、空自松島基地(基地司令・有馬龍也空将補)の協力を得て、熊本県が行っている「くまもとから元気をプロジェクト!」の福島・宮城編を支援した。このプロジェクトは、熊本県営業部長のくまモンが「全国各地に元気とほのかな幸せを届ける」という趣旨で行われており、今回は福島・宮城の被災地訪問の一環として松島基地を訪れた。
ブルーインパルスの拠点としても知られる松島基地は、東日本大震災の津波で基地および多くの航空機が被災し、現在も復旧活動中。そこで松島基地に所属する隊員に、くまモンが激励と元気のエールを送ることとなった。
当日は基地司令や熊本県出身隊員をはじめ、多くの隊員がくまモンを出迎えた。また宮城県のキャラクター「むすび丸」と東松島市のキャラクター「イート君」もくまモンの出迎えに訪れ、会場に華を添えた。
基地内に入った3キャラクターは、駐機してあるブルーを見つけるや否や我先にと機体に駆け寄り対面。
機体の前でくまモンの登場を待っていたブルーのパイロットや整備員たちに笑顔で歓迎され、その後は熊本県出身隊員も一緒に写真を撮ったりするなど、くまモンが元気を届けている様子がうかがえた。
熊本県出身隊員からは「こんなに近くでくまモンに会えて嬉しい。熊本が恋しくなり、実家に帰省したくなった」などのコメントもあり、くまモンの元気パワーと影響力の大きさを感じさせた。
くまモンは原付バイクで作られたブルーインパルスJr.の隊員も激励して熊本をアピールするなど、営業部長としての職責をしっかりと果たしていた。
また、くまモンは突然「ブルーインパルスJr.に乗りたい」と希望。急きょ隊員たちはリクエストに応え困惑しながらも大きな体のくまモンを全員でサポートし、何とか車体に乗せることに成功。Jr.に乗ったくまモンは御満悦で、威風堂々とアクセルを吹かして周囲の笑いを誘っていた。
最後の見送りでは隊員たちは別れを惜しみ、くまモンが見えなくなるまで手を振っていた。
熊本地本は「今回のプロジェクトでは、くまモンの営業力の高さを改めて実感するとともに、県との良好な関係を築くことの重要性を深く認識し、今後も意欲的に各種広報に取り組んでいく」としている。 |