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自衛隊ニュース   2013年10月15日号
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武力攻撃など国民保護措置想定
関係機関との連携訓練を実施

 北部方面隊は、9月26日、国民保護を想定した関係機関との連携訓練を実施した。
 この訓練は自衛隊と各自治体(北海道及び道内市町等)、地方行政機関(北海道防衛局等)及び指定公共機関(公共交通機関、通信関連会社、電力会社等)が武力攻撃等における国民保護に係る各機関の役割を理解するとともに、住民避難に関する調整要領の具体化を図ることを目的として行われた。
 訓練は、最初に国民保護措置に関する勉強会を実施して認識の統一を図った後、武力攻撃予測事態から武力攻撃に至る事態推移の全体像を把握しつつ、関係機関相互に調整が必要な事項を確認して平素からの準備の重要性を認識した。また、住民避難に関しては要避難地域と避難先地域の自治体が相互に調整するとともに、公共交通機関等との討議を通じて避難住民の輸送について具体的なイメージアップを図ることができた。
 参加者からは、「討議等を通じて地域住民の方々の避難を実施するための調整など、平素からの相互連携と準備の重要性を認識することができ非常に有益だった」などの所見があった。


豪・韓から艦艇も参加
第6回西太平洋潜水艦救難訓練 日本開催
海上自衛隊

 海上自衛隊は9月20〜28日、潜水艦救難技量の向上と参加各国との信頼関係の増進を目的に、相模湾と横須賀市で第6回西太平洋潜水艦救難訓練を開催した。
 同訓練は、平成12年から2〜3年ごとの開催で、日本開催は平成14年に続き2回目。参加国は日本、米国、オーストラリア、韓国、シンガポールで、オブザーバー参加国はロシア、タイなど6カ国。訓練には、潜水艦3隻、救難艦2隻の他、訓練全般を把握できる護衛艦1隻と海面警戒に当たる艦艇4隻が参加した。
 21日に横須賀市内のホテルで開催された開会式には日本、韓国、ロシアなどから約100名が参加。潜水艦隊司令官・鍜冶雅和海将の開会宣言、歓迎スピーチの後、佐藤正久政務官(当時)の来賓挨拶、参加各国に記念の楯が贈呈された。
 期間中、台風の影響による強風、うねり等により25日の洋上訓練は実施できなかったものの、計画を柔軟に変更し、オブザーバーなどの研修はほぼ実施することができた。
【参加艦など】▽海自 練習潜水艦「ふゆしお」、潜水艦救難艦「ちはや」、護衛艦「ひゅうが」、多用途支援艦「えんしゅう」、掃海艇「つのしま」、掃海艇「まきしま」、水中処分船母3号▽豪州 潜水艦「ウォーラー」▽韓国 救難艦「チョン・ヘジン」、潜水艦「イー・チョン」


9人2部隊が受章
第11回「国民の自衛官」表彰式

 第11回「国民の自衛官」表彰式(協力・防衛省、協賛・日本防衛装備工業会、防衛懇話会、主催・フジサンケイグループ)が10月4日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で行われた。表彰の対象は任務の枠を越えて「国民に感動を与える行動をした自衛官」、日常の行動を通じて「社会との絆を強めた自衛官」等。受章者は次の通り。
 【陸自】▽萱沼文洋3陸佐(陸上幕僚監部防衛部情報通信・研究課)※第34次ゴラン高原派遣輸送隊隊長▽石生雅久陸曹長(第101不発弾処理隊=那覇)▽井本淳2陸曹(第7普通科連隊本部管理中隊=福知山)▽足立繁俊3陸曹(同)▽加藤親3陸曹(第10後方支援連隊第1整備大隊=春日井)▽櫻田和子予備1陸曹(第47普通科連隊=海田市)【海自】▽第31航空群第71航空隊(岩国)▽松田弘毅1海佐(補給艦「おうみ」艦長)※砕氷艦「しらせ」前艦長【空自】▽第83航空隊(那覇)▽加藤治3空佐(第1輸送航空隊飛行群第401飛行隊=小牧)▽小林丈人1空尉(第5高射群=那覇)


7.5倍の激選経て公募当選者決定
はがき・メール応募総数5万7827通
厳正に実施、音楽まつり一般公募抽選会

 平成25年度自衛隊音楽まつり一般公募抽選会が10月9日、防衛省で警務科隊員立会いのもと厳正に実施された。抽選者は伊藤茂樹内局広報課長、松永康則、石川一郎、猿渡達也の各幕広報室長等が務め、応募往復はがきを公演回数及び券の種類別(一般券、青少年券)に区分して抽選。メール応募はコンピュータでアトランダムに抽選した。一般公募は9月1日から10月1日までの1ヵ月間、ポスターやチラシ、電話案内、webサイトで広く呼びかけ、往復はがき及びインターネットで応募を受け付けた。はがき応募券が2万6886通、メール応募数が3万1806通の計5万7827通。当選倍率は約7・5倍となった。今年度は11月15、16日の2日間、「力—POWER FOR PEACE—」をテーマに行われる。


空飛ぶ航空自衛官、再就職援護を発信
空幕援護業務課隊員2名が船橋で講演

 9月12日、船橋市内でALSOK(綜合警備保障株式会社)共栄会千葉ブロック会議が開催され、航空幕僚監部援護業務課課員2名が講師として航空自衛隊の活動状況、退職自衛官の再就職援護のPRを兼ねた講演を行った。
 ALSOK共栄会千葉ブロックとは、千葉県内に所在するALSOK協力企業主等の集まりで、今回の講演は、その会員で、航空幕僚監部の就職援護推進委員でもある太田茂氏の力添えにより実現したもので、当日は、32社40名が2人の講演を聴講した。
 "空を守る航空自衛隊、ビルを守るALSOK"と銘打った講演が午後4時40分に幕を開け、現役パイロットである高木永遠3空佐、一文字祐子空3佐がそれぞれパイロットスーツ、制服姿で登場すると、会場内は割れんばかりの拍手。やや緊張した面持ちながら、2人は勇猛果敢に講演をスタートさせた。
 自己紹介、航空自衛隊の任務・活動状況等の説明、そして、退職自衛官の再就職援護業務と進めていくうちに、2人の話にも熱が入り、持ち時間をオーバーするほどエンジンフルスロットルな講演ぶり。
 東日本大震災での活動やテレビドラマ「空飛ぶ広報室」の影響も大きく、聴講者は皆、普段接する機会のない現役パイロット、そして、あまり見聞きすることのない航空自衛隊の活動状況等の話を熱心に、関心を持って聞き入っていた。
 講演後も参加企業主等が退職自衛官の再就職に関心を示し、話が尽きることなく、有意義な講演会が幕を閉じた。
 空幕援護業務課は、「今後も、今回のような異業種企業等が集まる機会を捉え、航空自衛隊の魅力、そして、退職自衛官の再就職援護に関してご理解、ご協力を得られるようメッセージを発信していきたいと思います」としている。


隊員等の"文武両道"を体現
空自小牧基地で美術展開催

 9月25〜27日、基地体育館で、小牧基地美術展(主催:航空自衛隊小牧基地、共催:つばさ会、協賛:ともしび会)が開催された。同美術展は、日ごろの文化活動等の成果を発表するとともに、航空自衛隊の一体感醸成を図り、また、自衛隊員等が「武」のみならず文化面でも情操・感性を有していることを部内外へ広報することを目的としており、当基地での開催は平成3年以来、実に22年ぶりの開催となった。
 展示作品は隊員、OB、遺族及びその家族等から募集し、絵画、写真、書、陶芸、手芸、生け花等、作品総数230点に及んだ。どれも見入ってしまうような完成度の高い作品ばかりで自衛隊員等が「文武両道」であることを体現していた。展示は、一般公開され、基地内外からの見学者はとぎれることなく、連日、盛況のうちに終了した。


訂正(紙面)

 第868号3面「全自衛隊陸上競技会」の見出し「山下伸一2陸曹(滝川)」と記事中「山下伸一2陸曹(普通科教導連隊=滝川)」はそれぞれ「山下伸一2陸曹(滝ヶ原)」と「山下伸一2陸曹(普通科教導連隊=滝ヶ原)」の誤りです。訂正してお詫び致します。


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