7月31日、陸上幕僚監部で陸上自衛隊最先任上級曹長表彰式・交代式が行われた。表彰式・交代式は番匠幸一郎陸上幕僚副長、上尾秀樹陸幕監理部長、山崎幸二陸幕人事部長、小畑良弘統幕最先任下士官、宮前稔明海自最先任伍長、夏目修第3代海自最先任伍長、新井岳志空自准曹士先任、磯野義浩中央即応集団最先任曹長、陸幕所属の隊員が参列し執り行われた。表彰式では、君塚栄治陸上幕僚長から第3代陸自最先任上級曹長・清水一郎准陸尉に第3級防衛功労章を添え賞詞が授与され、交代式では、清水准陸尉から君塚陸幕長に最先任上級曹長識別章が返納。新たに第4代に指定された鈴木喜晃准陸尉に同識別章が手渡された。
清水准尉は、平成22年8月の陸自最先任上級曹長着任以来、103個駐屯地、142個部隊を訪問し、全国の部隊の隊員の意識、問題点を直接把握、確認し、陸幕長に報告。関係部署に情報提供や意見を提出。「上級曹長から陸士に至るまで多くの隊員との懇談、討議等を通じて制度上の問題点の把握や曹士の意識改革の醸成に寄与した」(君塚陸幕長)。その他、年間2回の最先任上級曹長会同を立案・計画、各種会議や部隊研修等を通じ、海・空自との交流も重視。また、在日米軍を初め他国軍との交流を実施する等、下士官交流の基盤構築と友好関係の強化に寄与する高い功績を上げた。
清水准尉は、表彰式・交代式に引き続いて、隊員を前に、「隊員目線になって、一隊員の考えまで陸幕の中央組織に反映をさせようとやってきました。最先任だけが頑張ってやっていけるものではなく、皆さんが一緒になって支えてくれ、協力してくれるから、私たちがある。これからも引き続きお願いします」等と挨拶。後任の鈴木准尉について、「人格者であり、意識の非常に高い方」と評し、全幅の信頼で後事を託していた。 |