防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2013年8月15日号
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1面 4面 5面 6〜7面(PDF) 9面 10面 12面

〜中央即応集団〜
魁の風
Central Readiness Force
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子供たちが安全に通学できるように
UNMISS派遣施設隊が小学校の敷地内に橋を設置
 国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に派遣されている自衛隊施設部隊は7月15日から19日(いずれも現地時間)にかけて、UNMISSの指図の下、ジュバ市ボンゴロギ地区のポロティ・スター小学校に簡易歩道橋「絆橋(KIZUNA Bridge)」を設置した。
 「雨季に生徒の通学の妨げとなっている川に橋を架けてほしい」-「絆橋」は学校職員からUNMISSに直接依頼があり、派遣施設隊が「ボンゴロギ小学校簡易歩道橋整備」として設置したもの。
 ポロティ・スター小学校には敷地内を流れる小川に橋がなく、児童たちは川の中を渡って通学することを余儀なくされ安全面、また衛生面でも問題があった。今回、自衛隊が簡易歩道橋を設置したことで、児童たちの通学環境が大きく改善された。
 7月22日に行われた完成式典には、校長のガブリエル氏やPTA代表者をはじめとする学校側関係者、ボンゴロギ地区議長のアルフォンス・アマ氏、地元牧師、児童の保護者のほか、小学校の児童約500名、地域住民多数が参加。自衛隊からは派遣施設隊長の梅本哲男2陸佐以下約20名の活動担任部隊員が招待された。
 式は小学校教員の司会で進行し校長、梅本隊長の挨拶に始まり活動部隊の紹介と続いた。整備を担当した第2施設小隊の隊員が司会者から一人一人紹介を受けると会場からは大きな拍手が沸いた。そしてメインイベントであるテープカットに移り、司会者のカウントダウンでテープがカットされると生徒と保護者、住民たちが皆、揃って歓声を上げながら絆橋を渡った。
 式典の後、小学校側から生徒たちによる合唱とダンス「Wonderful Day」の披露があり、途中から保護者や議長らもダンスに加わり、会場中が熱気に包まれた。
 イベント後には、最先任上級曹長と曹友会長から学校職員に、慰問品のサッカーボールとブローチ(青森県在住の小山田さん等協力会の手作り)を贈呈した。
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私たちが架け橋に
第2施設小隊 3陸曹 樋口 瑛佑

 今回、小学校の簡易歩道橋構築にあたり、初めて分隊長を経験させていただきました。私が設計した通りに橋を構築することができ、施設科隊員として今後の自信につながると思います。
 しかし、的確な作業指示や隘路発生時の対処がうまくできなかった場面もあり、まだまだ未熟であることを実感するとともに、何か一つの物をつくり上げる時には周りのサポートがいかに大事か認識することができました。
 最後に、この「絆橋」の由来通り、私たちが日本と南スーダンとの架け橋となれるよう、これからも真摯に任務に取り組み、みんなで頑張っていきたいと思います。

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「共に働くのが楽しみ」
UNMISS豪軍要員へ統幕長から感謝状
 統合幕僚監部は6月27日、在オーストラリア日本国大使館を通じてUNMISS豪軍要員への統幕長感謝状を贈呈した。
 この感謝状は昨年8月から今年3月までUNMISSにおける日豪協力のため、南スーダンでオーストラリア国防軍連絡チームの一員として日本隊現地支援調整所要員とともに活動し、南スーダン派遣施設隊の円滑な活動に大きく貢献した2名の豪軍要員に贈呈した。オーストラリア国防軍デビット・スタンリー陸軍中佐とインドラ・ガーナー空軍大尉両名の功績に対し、自衛隊を代表して統合幕僚長から謝意を表する趣旨で贈呈したもの。 
 感謝状の伝達式は大使公邸で、豪側は国防軍副司令官ビンスキン空軍中将をはじめとする軍・政府関係者、日側は大使館公使、防衛駐在官らの陪席のもと秋元特命全権大使を主催者として行われた。伝達にあたり秋元大使からは「日本と豪州は地域の隣人として価値観を共有しており、特に近年は安全保障分野での協力がめざましく発展している。両名のUNMISSにおける自衛隊の活動への支援は、同活動の円滑化に大きく貢献するのみならず、今後の日豪防衛協力の礎になるものである」との趣旨の謝意が2名の被贈呈者に伝えられた。ビンスキン国防軍副司令官は「南スーダンという過酷な環境の中、自衛隊と共に活動したという経験を今後の勤務にも生かし、引き続き日豪防衛協力の発展に貢献して貰いたい」と2軍人の労をねぎらった。
 2名共に「自衛隊と共に活動し、そのプロフェッショナリズムに触れたことは大変良い経験だった。また隊員との人と人との関係を構築することができ、今後様々な場面で共に働くことが楽しみ」と喜びを語るなど、自衛隊と豪軍の連携の強化のみならず日豪両国の関係深化が図られた。

マスコミ対応強化
「機動・研究班」を新設
空幕広報室
3本柱で業務

 8月1日、「空飛ぶ広報室」である空幕広報室に新しい班「機動・研究班」(班長・丸山直昭1空佐)が誕生した。
 機動・研究班と言えば初代のF-86Fブルーインパルスを思い出すが、86ブルーは「空中機動研究班」(第1航空団第2飛行隊内のある浜松基地で発足し1962年〜1981年まで活躍)で少し名称が異なる。
 7月末までは、主に発信を行う「広報班」とそれを支える「報道班」の2班だったが、現場に進出して直接支援を行ったり、その広報効果等を分析・評価する「機動・研究班」の3本で今後は広報業務を行うことになる。
 航空自衛隊の広報の花形「ブルーインパルス」が誕生して51年。マスコミ対応が主な任務である「機動・研究班」の活躍もブルーインパルスの「空中機動研究班」に負けない活躍が期待される。


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