私は自衛隊を退官後、名古屋銀行内田橋支店にて勤務しています。私の主たる業務は支店長付のドライバーですが、フロアマネージャーや庶務関係の業務も行っています。
　ドライバーを再就職後の仕事として選択した大きな理由は「車の運転が好き」ということでした。しかしながら趣味でドライブを楽しむことと、業務で車を運転することとは、その責任の重さが異なります。支店長の足となって他支店やお得意様を訪問する際には、安全運転はもちろんのこと、目的地に予定どおりに到着するということも非常に大切です。当初は名古屋市内の道を覚えるのも一苦労でしたが、現在では名古屋近郊や知多方面の地理も覚えたことで、気持ちに余裕を持って業務に取り組んでいます。
　職場ではコミュニケーションを大切にしています。私のもう一つの顔であるフロアマネージャーは、ATM操作でお困りの年配者に対する補助や店舗周りの環境整備などがその業務です。接客は初めての経験でしたが、人と話すことが好きな私はお客様とのコミュニケーションをとても楽しみにしています。また店舗周りの剪定作業や花壇の整備は、支店の従業員にも喜ばれ、コミュニケーションのきっかけにもなっています。中でも支店長付のドライバーとして、最も大切なコミュニケーションの相手は支店長です。再就職した当初は緊張の連続でしたが、業務に慣れるに従いスムーズにコミュニケーションすることができるようになってきたと思います。コミュニケーションすることは、支店長やお客様からの信頼を得る有効な手段であると思います。
　再就職後、間もなくして東日本大震災が起きました。私はテレビで自衛隊の支援活動を見るばかりで、何もできない自分が歯がゆくてたまりませんでした。一方で後輩隊員たちの勇姿や活躍を見た人々に自衛官の存在意義を認められたことを自衛隊OBとして頼もしく、また嬉しくも感じています。これから定年退職される方においても、様々な不安や悩みがあると思いますが、自衛隊で培った忍耐力と体力を生かし、またチャレンジ精神を発揮することで再就職を有意義なものとしてください。

　勝田駐屯地(司令・赤松雅文陸将補)は7月13〜15日、大洗港第4埠頭イベントバースにおいて、茨城地方協力本部が実施する平成25年度艦艇広報を支援するとともに大洗町の海開きイベントに協力した。
　艦艇広報のため海上自衛隊第1海上訓練支援隊(呉)から訓練支援艦「てんりゅう」が入港する一足先に、本イベントのもう一人の立役者「10式戦車」が13日未明、第1戦車大隊(駒門)より到着した。現在、大洗町を舞台としたTVアニメ「ガールズアンドパンツァー」(通称ガルパン)が人気を呼んでいるため大洗町への10式戦車の登場が実現した。
　駐屯地からは装輪装甲車と偵察バイクの装備品展示、1/2トラックのジープ試乗、水際地雷敷設装置による体験航行を実施したほか、施設学校音楽隊による音楽演奏でイベントに協力した。装備品の周辺は来場者が詰めかけ直接触れたり、記念撮影や体験試乗・航行と、来場者からは沢山の笑顔と笑い声が溢れていた。
　また、第302保安警務中隊から特別儀仗隊の隊員が参加、10式戦車をバックに訪れた来場者と記念撮影を行い、普段では見ることのできない儀仗隊員の姿に多くの来場者が長蛇の列を作った。このほか、ガルパン声優の渕上舞さん、中上育美さん、中村桜さんが登場し、1日艦長やトークショー、戦車とのコラボで会場を盛り上げた。勝田駐屯地は、「3日間行われた艦艇広報と海開きイベントには3万2千人が訪れ、多くの方へ自衛隊をPRすることが出来た」としている。

　東京地本(本部長・湯浅悟郎陸将補)港出張所は7月31日、秋葉原の大型書店「書泉ブックタワー」9階イベントスペースで「親子で知ろう!僕らのヒーロー自衛隊」を開催した。
　会場には国際貢献活動のパネルやミリメシの展示、自衛隊のDVDの映像が流されたほか、第54次南極地域観測協力で「しらせ」が持ち帰った南極の氷の体験コーナー、防弾チョッキの試着・撮影、子供向けの制服の試着・撮影コーナーがあり、南極の氷が溶け太古の空気が弾ける音に耳をそばだてつつ「しらせ」について質問する人や、「こんなに重いの!」と防弾チョッキの重量に驚いた後でDVDの映像に見入る人、陸海空の制服がどれも魅力的で選びかねる子供など、各コーナーはそれぞれに来場者の関心を集め、楽しみながら自衛隊への理解を深める役割を果たしていた。
　同店は秋葉原駅前、国道のすぐそばにあり、平日の昼下がりでも大勢のビジネスマン、観光客などの人通りが絶えない。PRのため地本のキャラクター「トウチくん」が店頭に現れると振り返る人が多数、大注目を集めた。トウチくんは同店5階の軍事書籍コーナーにも出現、イベント最中は忙しく店内外を行き来して各所で記念撮影のリクエストに応えるなどフル回転の活躍だった。

　国分駐屯地(司令・照沼敏1陸佐)は、7月13、14日に実施された第49回霧島国分夏祭りに参加した。
　霧島市役所正面の夏祭りステージで、13日午後4時から開会宣言・オープニングセレモニーで祭りがスタートした。市中パレードでは、トリを駐屯地音楽部・自衛隊車両による行進で華を添えた。午後7時からは総踊りがあり、国分駐屯地も司令をはじめ各部隊の隊員で構成し約2時間にわたり熱の入った踊りを披露した。
　2日目は、御輿部門に第12普通科連隊から7個中隊が参加して祭りを盛り上げた。
　午後5時過ぎの子供みこしに始まり元気みこし・舞鶴御輿・国分寺御輿の順に五通り山見せから、気合充分で、祭り最大イベントの国分寺御輿競争が10個チームで行われた。勝負の見所は、5連覇をかけた第3中隊と対戦車中隊の混成vs京セラであり、熾烈な闘いの幕が切って落とされた。本部管理中隊が先陣を切ってスタートし、一般の団体と交互に競った。観客からは「さすが自衛隊!気迫が違う!」という喚声で賑わった。レースの結果は、自衛隊勢を抑え、新記録を叩き出した京セラが優勝。5連覇をかけ勝負に挑んだ自衛隊勢は非常に悔しい思いだったが、何よりもこの2日間、誰1人怪我なく終了できたことを、心から感謝しつつ幕を閉じた。

　皆さん。お元気ですか?　暑気あたりで体調があまりよくない方もいらっしゃるのではないでしょうか。夏風邪もはやっています。冷房と屋外の酷暑の差で油断をすると風邪を引いてしまいます。着るものに一寸した工夫がいりますね。外出時の日傘も快適だと聞きました。今年は男性用の日傘も良く売れているそうです。一寸したことで、夏を快適に過ごせたり、省エネにつながったりするものです。東北地方も梅雨が明け、暑い夏が全国的に広がっています。ご自愛ください。
　今回の表現は、夏の飲んべえの一言です。"Ice cold beer sounds good to start!"「まずはキンキンに冷えたビールがいいねえ」です。to startは、「最初に、始めるにあたっては」という意味です。当コーナーでは"Beer to start!"「とりあえずビールね」で紹介しました。ice cold beerは、氷のように冷たいビールということで、キンキンに冷えたビールの実感を出しています。ビアガーデンなどで冷えたビールをあおるのは、日本の風物詩です。アルコールが飲めない人は、ノンアルコールでお付き合いですね。最近はビール味から様々な味のノンアルコールドリンクが増えたので、それなりに楽しめます。

　暑い日が続いています。日中はほとんど外出をせず、職場の冷房が効いた部屋で過ごしますので、大変恵まれた環境にいますが、省エネには気をつけています。通勤時の一駅散歩も続けています。公園の中をゆっくり歩きながら、季節の移り変わりの微妙な変化を楽しんでいます。楽しく陽気な心で、ストレスを溜め込まない健康な日々をお過ごしください。それでは皆さん。See ya!