私は第17普通科連隊Aチームの大将として、第56回全国銃剣道能美大会に出場し、見事「優勝」することができました。
私は今年の4月に大分県別府市に駐屯する第41普通科連隊から転属してきて、当初1ヵ月間は第1中隊で勤務し、5月に入り連隊の銃剣道訓練隊に入りました。41連隊では約2年間、手首の怪我で満足のいく訓練ができず、各種大会にも参加できない状態で、昨年の10月頃にやっと怪我の状態も良くなり、訓練を再開することができるようになりました。その中で17連隊への転属が決まり、約2年間の穴をこの部隊で埋めるには、まず結果を出して信頼を得る必要があると思っていた矢先、教官から「いきなりだけど大将で使う」と言われ、不安はありましたが「チャンスだ!」と思い、「約2年間溜め込んだ力を爆発させてやろう」と今大会に臨みました。
正直、優勝できるとは思ってはいませんでした。試合前の自分の中での目標は「まずはベスト8以上に入賞すること」と思っていましたが試合が進むにつれ、チームのみんなが大将の自分に負担をかけないよう頑張ってくれ全て、すごく楽しい試合ができ、途中から「このチームは負けない!」という何とも言えない安心感がありました。
結果、優勝という最高の成績を収めることができ、その喜びを味わうことができましたが、それよりも、このチームの本当の一員となれた気がして、その方が私にとってとてもうれしく安心でき、これからの自分への大きな一歩となった大会でした。
連隊の皆さんはFTC(富士トレーニングセンター)など多忙な訓練の中、我々銃剣道訓練隊が大会に集中できる環境を作っていただけたことに感謝し、これからも自分を高めつつ後輩を鍛え、日々の訓練に励んでいきたいと思います。 |