海自第2航空群(群司令・明石健次海将補=八戸航空基地)は3月4日、首都圏の報道関係者を対象にP—3Cによる海氷観測状況などを公開した。
日本海北部、北海道周辺海域などを守る2空群のP—3C2機がオホーツク海の海上を稚内沖から知床半島沖まで観測飛行。天候は「良好」で機体の揺れもほとんどなく絶好のフライト日和となった。氷の白さと海の青さが見事なコントラストの模様を描き、上空からの眺めはまさに絶景。
その後、船舶に対する警戒監視飛行の様子も公開。上空から画像を記録するが、船の乗員に危惧を与えないよう、真上を通過しないようにしているという。
海氷観測は冬期、北海道近海で、船舶の安全航行に影響する海氷の状況を観測するもので、得られた資料をもとに気象庁が予報を作成し、関係機関などに通報、海難の未然防止に役立っている。海自は昭和35年から気象庁の依頼で観測を実施、平成18年には1000回を記録した。 |