防衛省は、3月5〜8日にベトナムへの能力構築支援を行った。
2013年に予定されている初のPKO派遣を目標に準備を進めるベトナムの要望を受け、PKO分野におけるベトナム側の実務レベルの担当者である、同国防省軍医局長ヴー・クォック・ビン少将以下6名を招聘。
防衛省でのブリーフィング、朝霞駐屯地の陸自CRF司令部、宇都宮駐屯地の陸自中央即応連隊、目黒地区の統合幕僚学校国際平和協力センターでの研修を通じて、自衛隊が20年間にわたる経験から保持するPKO分野の各種ノウハウを提供した。
5日は、防衛省で、防衛省国際政策課による日本のPKO関連法案などの説明と、陸自によるPKO派遣に至るまでのプロセスなどの説明が行われた。6日は、CRF司令部でCRFの概要や派遣部隊の運用の説明、PKO関連の装備品展示があり、中央即応連隊では連隊の概要や即応態勢の維持などに関する説明、現地活動を想定した野外訓練研修などが行われた。7日は、国際活動教育隊の幹部課程教育訓練の集大成である指揮所演習を研修し、8日は、統合幕僚学校で国際協力センターの概況説明、防衛省で意見交換が行われた。
今回のベトナムからの研修受け入れは、24年度から本格的に始まった防衛省の能力構築支援事業において、当該国からの招聘事業としては初の試みとなった(東ティモール、カンボジアにおける支援事業は防衛省からの要員派遣)。 |