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| スポーツよもやま話 |
| 根岸直樹 |
| 「やめないで」コールを背に貫き通した男の意地 |
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また一つ“巨星"が落ちた。「巨星? 去勢の間違いと違いますか」と言って白い歯を見せた。「けっこう危いジョークだよ」と言われて「ごめん。そんなこと言われたことなかったんで、あわてちゃった」とまたニッコリ。その笑顔が何ともいえない。
日本ハム・新庄剛志外野手(34)。中日との日本シリーズを最後にユニホームを脱いだ。まだ十分通用するのに何で? ファンはもちろんのこと球界関係者も若すぎる引退を疑問視した。あの工藤(巨人)は、44才でまだ来季を目指す。清原(オリックス)は「140キロも打てない」と言われながら、39才のシーズンでの再起をすでに宣言しているというのに…。
新庄が「引退」を口にしたのは、開幕間もない4月18日のオリックス戦だった。満塁弾を含む1試合2本塁打で“お立ち台"に立ったときだ。いきなり「今季限りでユニホームを脱ぎます」と。それから1シーズン、日本シリーズまで新庄は「日本ハムのために」精いっぱい暴れ続けてきた。
スタンドの「やめないで」コールの中で、夢と感動と、驚きと笑いを与え続けた男は、どこまでも冷静。「ボクは一度、あれは1995年だったか、とてもプロでやっていけないと思った」ことがあったとか。練習に遅刻して、グラウンドに正座させられた年だ。しかしその後、阪神のユニホームを着た野村克也監督(現楽天)と出会い、考えが変わる。外野からマウンドへ。失敗はしたが、投手との“二刀流"も、監督の提案でやってのけた。
「お客さんにトコトン喜んでもらえることが、プロとして最も大切な仕事だと思った」という。00年から3年間、米大リーグに在籍(メッツ・ジャイアンツ、またメッツに復帰)したことで、この思いはさらに倍加した。
日本ハム移籍は「帰国したとき、一番初めに声を掛けてくれたから、このチームのために、ボクにできる全てを投げ出したい」と誓った。ハデハデな格好、エリ付き色違いアンダーシャツ、真っ赤なリストバンド、怪獣のかぶり物…。ファンは大喜びだった。札幌ドームは連日、満席に。「それだけが原因ではないが、新庄のパフォーマンスによってチームのムードが大きく変わった。結束力も強まった」と、ヒルマン監督もその存在を最大限に認めていた。
「残念だが、いかにもあの男らしい。人生、思うがままに生きている。しかし、プロ野球としては大変な損失だな。もったいない」と野村監督(楽天)。「これから何をやるか知らん。タレント、俳優など引く手あまただろうが、政治家にだけはなってもらいたくないな」とひと言、付け加えることも忘れなかった。
ファンの声は「何年か後、必ずプロ野球に戻ってくれると信じています」「巨人の監督になってほしい」「別の世界でも、われわれに力を貸して下さい」…。小2のとき中心となって結成したという福岡の少年野球・長近ファイターズの選手のひとりは「ボクらのチームの監督になって下さい」とファンレターを出したそうだ。
ちなみに、新庄の年俸は推定3億円。「それくらいタレント、CM出演だけで楽に稼げる。上限? どこまでいくか見当もつかない」と、芸能担当記者のひとりはせん望まじりにソロバンをはじいてくれた。 |
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| HOME's English Class |
| (防衛ホーム 英語教室) |
| MR. KUBOTA IS EXCESSIVELY POLITE |
| クボタ ミスター イズ イクセッシブリー ポライト |
| 窪田氏は慇懃無礼だ |
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Hi! How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。関東地方も冷え込んできました。冬支度はお済みでしょうか。今年の秋は、このコーナーで秋探しを呼びかけたこともあり、都会の中でも秋を感じるものがたくさんあることが分かりました。秋を堪能できました。これからは寒さの中に温かいものを見つけていこうと思います。楽しみです。
さて、今回の表現は、“Mr.Kubota is excessively polite"「窪田氏は、慇懃無礼だ。」です。Politeは、「丁寧な、礼儀正しい、上品な、教養のある」といった意味です。Excessivelyは、「過度に、はなはだ」という意味で、この表現のポイントになります。Excessivelyを使うと「必要以上に〜だ、あまりに〜だ」という意味合いになります。過ぎたるは猶及ばざるが如しですね。中庸ということばが、生きています。口語表現では、「非常に」という強調の意味で使うこともあります。He excessively likes Rock music.「彼はむちゃくちゃロックが好きだよね。」となります。
関東もいよいよ冬の到来です。急な冷え込みで体調をくずすことなく、健康にお過ごしください。外出後のうがい、手洗いを習慣にして、風邪を予防して、楽しく冬を過ごせたらいいですね。冬ならではのものを見つけて、鑑賞し、堪能する。自然の小さないとなみに目をとめてみると、生活が何倍にも楽しくなります。こんどは、冬さがしをしてみませんか。
それでは、皆さん。See ya! |
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2006年11月1日号