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   2006年3月15日号
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20普連創隊50周年を祝う
<神町>
想い出のタイムカプセル発掘
 神町駐屯地の第20普通科連隊(連隊長・佐藤末明1陸佐)が、創設50周年記念行事を間近にひかえた2月9日、10年前の連隊創設40周年記念日に埋設したタイムカプセル発掘行事を実施した。
 タイムカプセルは、10年前に2号隊舎(連隊隊舎)東側の土中1メートルに埋設されたもので、それぞれ中隊ごと6個のカプセルに入った当時の中隊編成表、写真、新聞、それに寄せ書きしたサッカーボールや缶詰と乾パンなど、懐かしい珍品の宝物が続々出てきた。
 10年も経つと当時の隊員は半数以下で、「これは誰や〜」と、開けてびっくり玉手箱の状態であった。この中身は、50周年祝賀会食場に展示され、OBらも懐かしそうに微笑みながら見入っていた。
 また、新たに20年後の創立70周年記念日に開封する立派なステンレス製のタイムカプセルが用意され、各中隊はたくさんの夢と想い出を未来の隊員にプレゼントする準備をしている。

100リッター献血運動を実施
<福知山>
 「深めよう部隊の絆と地域の絆」を今年のスローガンに掲げる福知山駐屯地(司令・佐藤正久1陸佐)は1月31日、冬場の輸血用血液の不足を受け、献血は命の絆「100リッター献血運動」を実施した。福知山赤十字血液センターの献血車2両、ボランティアを含む職員16名が対応する中、訓練の合間を縫って府内の最高記録256人オーバーに臨み、センター職員も驚く、285名114リットルの献血と骨髄バンク登録55件の偉業を達成した。
 駐屯地では、司令が福知山市献血推進協議会の委員を務め、毎年3回定期献血を行っており、隊員たちが献血に協力している。
 献血は冬場、寒さと風邪の流行など、献血者が体調を崩したり予防薬を飲んでいるケースが多く、毎年血液が不足がちになることから、今回この運動を隊員に呼びかけた。
 午前9時、献血運動がスタート。隊員たちは続々献血車に集まり献血を行った。正午までに95名(38リットル)が実施され、午後2時半には司令も献血を行った。その後も隊員の数は増え、当初予定していた午後4時終了を2時間延長、5時半には献血推進協議会会長である高日音彦士長が運動に対するお礼と隊員の激励のため、駐屯地を訪れた。
 福知山赤十字血液センターの谷口重喜管理課長は「福知山の献血センターが開設された1983年以降、これほどの献血を取り扱った例はなく、驚きと感謝の気持ちで一杯です」と語った。
 献血を終えた隊員たちは「血液を必要とする人たちに安定して血液を供給し、地域に貢献できることに意義がある」と献血後の感想を述べていた。
 福知山駐屯地では、今回の100リッター献血運動を通じ、部隊や地域との絆はもとより、地域貢献の大切さを再認識し、府民に尊敬され必要とされる部隊を目指していく、としている。

イラク派遣を終えて シリーズ
空自第1輸送航空隊 整備補給群検査隊
2空曹 勝又久嘉
 私は、第7期イラク復興支援派遣輸送航空隊整備隊の一員として7月から4ケ月間、クウェート国アリアル・サレム飛行場に勤務しました。今回の派遣は前回派遣された第1期よりも1ヶ月長い派遣期間となりました。派遣が決まってからは「また、あの地へ行くのか」というのが正直な気持ちでした。気温が高いということは承知の上で派遣に臨んだのですが、日本からムバラク飛行場に到着し、降機した途端、目を射るような強い日差しに照りつけられ、まともに目を開けることができませんでした。前回の派遣は冬から春にかけてでした(クウェートに四季があるのかどうかは不明です)ので予想をはるかに超える暑さを経験するのはこれが初めてでした。暑さで揺らぐ景色を見ながら「この暑い中東の地で果たして自分がどれだけやれるのだろうか」と不安もありましたが、未知の世界へ足を踏み入れることが嬉しくもありました。
 整備隊は各特技ごとに仕事内容も様々です。私は、航空機整備ですのでC-130H型航空機の飛行前及び飛行後点検、計画及び計画外整備が任務の分隊の分隊長をさせて頂きました。また、一般検査員として整備状態の良否判定も行いました。
 日本と異なる環境及び任務であるため、整備内容も日本と異なる部分があることは承知していたつもりでしたが、限られた人員と器材で整備しなければならない難しさというものを痛切に感じる時もありました。航空機がイラク領空内に入るということは地上からの脅威に備えなければならないということであり、普段通りに整備しながらも異国での不測事態が頭をちらちらかすめました。気温50度の中、航空機は革手袋をしていても10秒と触っていられないほどの高温となります(記憶では56度までいったような気がします)。「灼熱」という言葉では表現しきれない熱さです。したたり落ちるはずの汗は、体から落ちることなく蒸発していき、凍らせておいたペットボトル入りのミネラルウォーターはあっという間に溶けてしまい、飲み忘れるともう最悪で、お湯になってしまうほどでした。この暑さは「適温以上になったサウナに入って、すぐには目が開けられない状態」と表現すればイメージしやすいでしょうか。「今日は涼しいね」という会話が聞こえてくる日の温度計は「46度」です。
 航空機に砂は大敵です。細かい粒子が機体のわずかな隙間から入り込み、構成品を壊す原因となるからです。砂による不具合を防止するため予防整備も行います。整備中に砂嵐がくると目を開けておられず、呼吸と一緒に砂を吸い込んでしまうため、ゴーグルとマスクを装着して整備作業を行います。
 特に今回は深夜あるいは夜通し整備作業をすることも多々ありました。毎日がとても忙しく、充実した日々でした。整備員は、派遣機を整備する最低限の人員でしたが、後方で支援してくださった方々や仲間のおかげで乗り切ることができました。
 このような生活の中で何よりうれしかったのが、現地の隊舎と食事でした。隊舎は前回派遣に比べても個人の空間がより確保された上に「サレムの湯」という浴場が整備され、心も体もリフレッシュすることができました。食事は、腕の良いコックさんがいつもおいしい日本食を作ってくれるので、仕事の合間や、仕事が終わってからの楽しみの一つでもありました。「今日の飯、何だっけ」と仲間同士で言い合い、「今日の、うまかったよ」とほとんど毎日のように聞いていた気がします。
 私は米軍、韓国軍、オーストラリア軍などと同じ地で勤務し、C-130H型航空機という世界各国が保有する航空機の整備員になり、改めて「世界のベストセラー機」の整備(かっこつけすぎました)に従事できたことをとても感謝しています。また、イラク復興支援派遣輸送航空隊のそれぞれの特技の方々の協力、そして何よりも日本における多大な支援があって初めて今の自分がいる、と今更ながら感じています。
 最後に、遠い異国の地で4ヶ月月間共にしてきた仲間に感謝します。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
THIS JOB IS REALLY KILLING ME!
(ジス・ジョブ・イズ・リリー・キリング・ミー)
この仕事はめっちゃしんどいよ
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。関東では春一番も吹き、温かい日と真冬のように寒い日が交互にきております。花粉かなり飛散しているようで、涙目やくしゃみをしている人を多く見かけます。風邪予防マスクと花粉症用マスクをつける人も多く見かけます。春は目前ですね。
 さて、今回の表現は、“This job is really killing me!”「この仕事はめっちゃしんどいよ」です。直訳すれば「私を殺している」です。英語独特の表現ですね。この仕事は本当に死ぬほど辛いということを表現しています。“Killing me”「むっちゃつらいわ」、「相当きついよ」ということもできます。まあ、仕事は何をするにしても簡単にはいきませんし、自分一人だけでできるものではありませんから、状況を一般的なものにして、“That's killing me!”「それは厳しいね。」と言い換えてもいいですね。状況に応じて使ってみてください。友人どうしで、軽口をたたき合うときにもつかえそうですね。
 春に向けて、気温や天候の変化が厳しくなると思います。年度末の忙しい時期にもあたります。くれぐれも体調に気をつけて、お励み下さい。Take care not to catch a cold.「風邪など召しませんように。」
 それでは、みなさん。See ya!〈スワタケル〉

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