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<寄せ書き> |
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いくつかの教訓 |
新潟県中越地震体験談 |
新潟募集事務所所長 1陸佐 樋口善正 |
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たまたま、実家(新潟県十日町市)に帰省していた23日夕、地震は起こった。テレビは倒れ部屋の壁は落ちてくる、窓がゆがんで見える。両親を連れとりあえず外に逃げた。自身の恐怖を体験した。そこで便利だった、あれば良かった等、感じたいくつかを紹介する。
連絡用の携帯電話については、もちろんほとんど繋がらないがとりあえず災害用伝言板に入れた。(見てくれた人がいたかどうか?)メールは繋がる確率は高い。(呼集連絡網にアドレスも入れる必要がある)また、停電でバッテリーが心配だった。車両からの充電装置が災害時に有効だと感じた。部隊では、常にそうであるように車両には常に燃料は満タンであるべきと感じた。(暖房用としても)
また、水の確保だが、幸いにも実家が田舎なので水の確保は何とかできたが友人に持って行くにも水専用のポリタンクなどない。そこで役に立ったのが大きなポリ袋である。清潔でどんな形にもなる。段ボール箱とバケツに入れた。有効であった。(短いホースを袋に入れ輪ゴムで留めればそそぎ口になる)
最後に部隊からの習慣で車に積んであった野営用の携帯ガスコンロ、寝袋、使い捨てカイロは有効であった。
災害を目の当たりにし体験して、防災用品等常備の必要性を深く痛感した。また自衛官としての経験が幸いした。 |
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防災訓練に参加して |
10特5大12中即応予備2曹 奥井隆行 |
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豊川市の防災訓練に即応予備自衛官として参加しました。この訓練は、私にとって災害派遣を想定した待ち望んだ意義ある訓練でした。
現職時代、私の職種は「基地通信隊」という特殊性から災害派遣は勿論、訓練もしたことがありませんでした。東海地震などの大地震が起きたときに「パニックになって何もできないのではないだろうか?」と不安を抱えていました。それが今回の防災訓練に参加できたことで、そんな不安も消え去り「何をするべきか」と前向きに考えられるようになりました。もし大地震が起きたら、当然私も被災者になっている可能性が高いわけですから、まずは家具等の転倒防止や高所に物を置かない、非常持ち出し袋の用意、避難場所の確保等、自分と家族の安全を守る事が第一だと思います。
しかし私は即応予備自衛官です。災害派遣で非常呼集がかかれば、自衛官として出頭しなければなりません。出頭手段は状況により徒歩に限定される等困難が予想されます。その際、出頭するだけで体力切れとなり戦力外とならにように体力練成を努めたいと思っています。
今回の防災訓練に参加したことで一番教訓になった事は防災に関する問題意識を肌で感じ、自覚したことです。私は、東海地震の危機に直面している豊橋に来ました。こちらに来て認識のズレを感じました。それは他の地方の人は地震に対しての防災意識が低いということです。必ず来ると言われている東海地震なので、今から万全の備えを進め、いつ、どこにいても大丈夫といえる態勢を早く整え伝えていこうと思います。
是非、防災訓練を30日間の訓練の中に、必須科目として取り入れて頂きたいと感じた訓練でした。 |
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命の水を大切に |
15普通2中隊 1陸曹 宮園克弘 |
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私はこの度8月の定期異動で沖縄から当地香川県に参りました。こちらの方は非常に雨が少なく、そのため全国一日照時間が多い県と聞いています。美味しいうどんが出来る所も、この安定した温暖気候が良質の小麦を育てるからでしょうか。
さて、沖縄県も雨が少ない地域です。従って、頻繁に断水危機に見舞われます。その対策として沖縄ではダムの建設は勿論の事、各家庭でも屋上に必ず給水タンクを設置してあり、丸型や角型のタンクがやたら目を引きます。つまるところ両県は他府県に比べ、水の有り難さを身をもって感じている所でしょう。香川県でも、要所に貯水池をたくさん拝見でき、先人の知恵を今に見る事が出来ます。空海が手掛けたという満濃池など全国一の人工池と聞きました。改めて、命の水という言葉が身にしみます。 |
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身分証明書に入れている写真 |
幼い子供の写真で奮起 |
第103全般支援大隊 2陸曹 小関 武広 |
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私の身分証明書の中には平成12年頃の幼い頃の子供、息子(6才)、娘(2才)の可愛い盛りの写真が入っています。
単身赴任の人が家族の写真を持ち歩くといった事を見聞きしますが、私自身は他人事のように思っていました。そんな私も今年3月に上富良野に単身赴任となりました。それまで、子供はお飾りのようなものでしたが、こちらに来るとき、妻が子供の写真を身分証の中に入れてくれました。何かのまじないの様なものだったのか、自然と持たされた感じだったのですが、こちらにいると子供たちの笑顔が宝物になります。
そんな子供達も息子が小学6年生、娘が小学2年生となり、だんだんと生意気になってきています。しかし、身分証の中の子供達はあの当時、私に甘えてくる可愛い頃のままです。ついつい顔がにやけてしまいます。そして、不思議とその頃の若々しい自分に戻り、子供達の為にもガンバルゾと思うのです。
そんな私も身分証の中に子供達の写真が入る前の独身時代は、当時恋愛中だった可愛い妻の写真が入っていました。今では変身してしまいましたが、当時の私の陸教生活を支えてくれたのは、あの頃の可愛い妻の写真でした。 |
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「頑張っています」新しい職場 |
活躍するOBシリーズ |
前向きな姿勢とプラス思考で |
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東京海上火災保険(株)釧路損害サービス課 山本 茂 |
山本氏は平成14年8月、釧路駐屯地業務隊を1陸尉で定年退職。56才 |
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諸先輩方や援護室の強力なお力添えで入社することができ、今年の10月で早2年が経とうとしています。
職務内容は自動車事故による対人賠償業務ですが、複雑多岐にわたるため未だに判断に迷うことが多く、その度に形振り構わず上司、先輩から懇切丁寧な指導を受けています。
自衛隊では常に実践を想定した訓練をしていますが、まさに今、私にとって毎日の職務が実践と思っています。対応如何によっては、相手の強引とも思える要求や不満が容赦なく立ち向かってきます。
世の中には、今まで全く接したことがない様々な人がいます。それぞれ内容も異なり、同じ案件はありません。その時々に応じた状況判断により、柔軟な対応が求められます。それに最悪なシナリオも視野に入れていかなければなりません。今まで安易に判断し、これで大丈夫と思った案件は大体、後で思わぬ方向に発展し、慌てしまう結果となっていますので要注意です。
私の職場は、比較的女性が多いのですが、男性、女性を問わず緊密な連係プレーが必要です。その善し悪しが事故の早期円満解決の鍵となっているのです。日頃の業務には、妥協を許さない毅然とした態度の反面、お互いに立場を理解し、思いやりのある家庭的な雰囲気に一層心強いものが感じられます。
現役でも、定年後でも、やはり一番大切なことは健康です。それは十分に解っていても、忙しいと疎かになりがちですので、自己管理には特別な配慮が必要です。
仕事にはストレスがつきものです。気分転換を図る趣味などを持つことも大切ですが、前向きな姿勢とプラス思考が、ストレスをちいさくしてくれるものと思っています。 |
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