|
創立49周年を祝う |
<少年工科学校> |
アトラクションでPR |
|
少年工科学校(校長・武田正徳陸将補)では10月3日、創立49周年記念開校祭が開催された。この日は、あいにくの雨にもかかわらず会場の体育館は、部内外招待者をはじめ生徒家族で満員となった。
記念式典では、学校長式辞や来賓祝辞に続き、アトラクションへと移行した。ドリル部による一糸乱れぬファンシードリルが観客を魅了したあと、空手部、詩吟部合同による詩えん空手「空手道」では、詩吟部の吟ずる詩に合わせ空手部の気合の入った動作で、文武両道の学校の姿をアピールした。
引き続き、地元横須賀の緑ヶ丘女子高校のバトン部の応援によるバトン演技が披露され、100%の元気と100%の笑顔で華を添えた。
最後に、本校吹奏楽部による「抜刀隊」「凱旋」の素晴らしい演奏を披露し式典を終了した。
この後は、祝賀会食、文化クラブ作品発表、職種・中期校紹介、武器展示、模擬売店なども盛大に行われた。 |
|
労務管理機構を高く評価 |
<内閣府委員会> |
平成15年度業務実績で |
|
内閣府独立行政法人評価委員会は8月30日、駐留軍等労働者労務管理機構(粟威之理事長)及び総務省政策評価・独立行政法人評価委員会に対し、平成15年度の業務実績に係る評価結果をそれぞれ通知した。
独立行政法人は、独立行政法人通則法で各事業年度の業務実績を各府省に置かれる評価委員会の評価を受けなければならないことになっており、総合評価と項目別評価で評価される。
労務管理機構は、昨年度に「機構設立初年度であり、新たな実施体制を作り上げるという困難な年度であったことを勘案すれば、高く評価できる」とされた。そして平成15事業年度業務実績に対する評価結果についても、項目別評価では、すべてAという最高の評価を
得るとともに、総合評価では、理事長は業務処理にリーダーシップを発揮し、業務運営の効率化等の年度計画を着実に実施することができたと評価された。また、業務実績全体としては「機構の平成15事業年度業務実績については、全体として年度計画に沿って確実に業務が実施されており、中期目標の達成に向け着実に進捗しているものと認められる。設立後2年にして機構の業務処理に必要な基礎的な業務の仕組みや体制を概ね整備し得たことは高く評価できる。次年度以降、業務処理方法や組織の見直し、事務の効率化等を引き続き促進し、その着実な実施によって具体的な成果を上げていくことを期待する」と評価された。
内閣府独立行政法人評価委員会には駐留軍等労働者労務管理機構分科会など4つの分科会があり、労務管理機構分科会は小野旭労働政策研究・研修機構理事長を分科会長に委員5人が担当している。
独立行政法人駐留軍等労働者労務管理機構は、本部と10支部があり、職員は約400人。全国で、約2万5千人の駐留軍等労働者の労務管理等事務を実施している。 |
|
応募総数9千人上回る |
自衛隊体験飛行抽選会 |
|
|
平成16年度自衛隊記念日行事の一環として11月28日に空自入間基地で開催される「自衛隊体験飛行」の抽選会が10月25日、空幕会議室で行われた(写真)。
今回の公募はハガキのみでC-lジェット輸送機460名、CH-47J輸送ヘリコプター540名、合わせて1,000名。約2カ月間の受付け期間中、合計4,728通、9,501名の応募があり倍率は平均9.5倍となった。
抽選は、橋本誠一総務部長、谷野淳一広報室長によって、所谷尚武・防衛ホーム新聞社社長、中島毅一郎・朝雲新聞社社長立ちあいのもと厳正に行われた。
当日は、C-1機2機で12回、CH-47機が3機で18回運行し、約20分のフライトを行う。 |
|
防大教授による |
現代安全保障講座 開催 |
全国防衛協会連合会からのお知らせ |
|
全国防衛協会連合会主催による「防大教授による現代の安全保障講座」が開催されます。国際人の教養としての軍事学や日本の安全保障と軍事科学を学ぶためのもので、講座内容などは次のとおりです。
〈日時〉11月26日(金)午後1時から午後4時半
〈場所〉グランドヒル市ヶ谷 瑠璃の間(東京都新宿区市谷本村町4の1)
〈講座内容〉▽「新戦略立案の方策」=西村繁樹教授(1陸佐)
▽「クラウセヴィッツ『戦争論』と現代」=川村康之教授
▽「9・11後の米国の東アジア政策」=武田康裕教授
〈聴講申込み〉住所、氏名を明記してFAXか葉書で、11月11日(木)までに、〒162-0845東京都新宿区市谷本村町4の1市ヶ谷会館内 全国防衛協会連合会(電話03・3235・2338)へお申し込み下さい。先着300名まで受付けます。※聴講無料 |
|
イラク派遣を終えて シリーズ |
空自南西航空警戒管制隊
第5局射群第18高射隊 3空曹 檜山文男 |
|
私は、この度イラク復興支援派遣輸送航空隊第2期後段要員として4月中旬〜7月中旬までクウェートで勤務してきました。特技は無線整備員です。
クウェートでの業務については、国外という事で他の部隊支援が受け辛かった事や、整備体制が確立されておらず、モノ一つ請求するにも苦労した事など、国外での活動ならではの苦労がありましたが、今回は印象深く残っている日常の生活に重点をおいた感想を述べたいと思います。
今後クウェートへの派遣が予定されている方や興味を持っている方の参考となれば幸いです。
クウェートでの生活は、私が派遣前に想像していたものよりもかなりのギャップがあり、厳しいものでした。事前教育で概要については知ることができますが、知るのと体験するのでは大きな差があることを改めて実感した次第です。
まず第一に気候が違うということです。暑いということは当たり前なのですが、「暑い」というより「熱い」んです。私の原隊は沖縄であり、暑さには慣れているつもりでしたが、気温50度という世界はすごいものでした。基地内には、建物以外は砂しかありませんし、視覚的にもまさに酷暑という言葉が当てはまります。
第二に宿舎についてです。宿舎はクウェート空軍から借り上げた古いかまぼこ宿舎でした。最初に内務班に案内されたときにベッド周りにハエが数十匹もたかっていて、天井から下がっている昔懐かしいハエ取り紙にもぎっしり付いていました。それまで「さぁ、頑張ろう」と高まっていた士気が一気に下がった事を今でも鮮明に覚えています。更にベッドに寝ていると窓から砂が入ってきて顔にかかったり、シャワーを浴びる時にも水が出なかったり、せっかく支給された増加食もネズミにかじられたりと、現地では当たり前とはいえ、日本での生活環境(特に衛生状態)とはかけ離れていました。
第三に食事についてです。当初、食事はクウェート業者が作るアラビア料理でした。宗教上、豚肉の無い料理で、個人的には決して口に合うことの無いパン主体の食事を、他に食べるものがないのでしょうがなく食していたという感じでした。やはり日本人にとって米が無いのはつらいものです。
しかしながら、人間の順応性は素晴らしいもので、今述べてきた生活も1カ月もするとだんだん慣れてきました。更に隊員厚生面については、着実に整備されてきており、生活しやすくなってきています。現在では食堂も日本の施設が完成し、日本食が食べれるようになっています。内務班にも網戸(サッシ)ができ、以前より虫の侵入を防ぐ事ができるようになっています。
今回の派遣生活では人間の順応性に驚くとともに、やはり日本という国が如何に住みやすい国であるかを実感することができました。精神的にも派遣生活は我慢を強いられる事が多いのですが、良い経験が出来たと今は思うことができます。
業務面での甘えは許されませんが、生活面はやはり「住めば都」。ギャップを楽しむつもりで参加すれば、困難もまた楽しからずやかと思います。では「インシャー・アラー(神の御心のままに)」 |
|
防衛ホーム 俳句コーナー |
|
落葉積むばかり流人の父子墓 山崎 芳堂
残月に万の鶴唳(かくれい)大池より 吉永 紅市
角乗(かくのり)の若衆鯔背に木場の秋 生嶋千代女
秋惜む一会の墓にこころ寄せ 中野たか江
かさこそと話しかけくる落葉径 岡野アイコ
仕舞ぐせつきたる雛の髪手入 郷家たもつ
干瓢剥く緑の紐となる一瞬 伊藤なおみ
冷ややかに人は心の内見せず 小野道子
心なし夜はおとなしきシクラメン 小長谷敦子
水車小屋過ぎて花野の川となり 松本 弘道
空高く飛ぶこと知らず雪姿 山下 峰
陸奥の海祚紅葉の間に光る 石野つよし
廃坑の人影絶えて山粧ふ 羽田 豊道
母恋へば父をも思ふ小夜時雨 広田 忠男
大菩薩峠の尾根を鳥渡る 宮本 立男
断ち切れぬ浮世を断ちて秋遍路 杉田
奥祖谷の紅葉とり持つかづら橋 図子 嬰児
病むことの死より恐ろし秋の暮 高平 保子
晩秋の神々の里旅一人 小窪美和子
ささくれをなだめて夫の毛糸編む 畠中 洋子
選者吟
鳴けるだけ鳴いて十一月の虫 保坂 伸秋
(「栃の芽」誌提供)
「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=仙台防衛施設局総務部・畠中草史氏電話022・295・1281内線3100〉へご連絡下さい。 |
|
〈訂正とお詫び〉
9月15日号(第651号)「防衛庁・自衛隊高級幹部等名簿」の中に誤りがありましたので訂正するとともに関係者の方々にお詫び致します。正しくは次のとおりです。
▽海自第二一一教育飛行隊長・石黒紳浩2佐▽空自南混団司令部防衛課長・田中久一朗1佐▽内局防衛局計画課総括主任研究官・松本丈史技官▽技本札幌試験場の住所(郵便066-0011北海道千歳市駒里1032電話0123・42・3501)▽空自第一補給処保管部長・岩瀬辰男2佐 |
|
9面へ |