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   2004年10月15日号
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大野功統長官、今津寛副長官、北村誠吾、柏村武昭両政務官の略歴は次のとおり。
 大野功統(おおの・よしのり)長官略歴▽香川3区選出、衆議院議員(自由民主党)▽昭和10年10月、香川県生まれ▽東京大学法学部卒業▽大蔵省国際金融局国際機構課長、議員秘書、郵政政務次官、大蔵総括政務次官、科学技術総括政務次官、文部科学副大臣、運輸委員長、日米防衛協力のための指針に関する特別委員会理事、大蔵委員会筆頭理事、議院運営委員長、予算委員会筆頭理事、党国防部会長、党金融証券関係団体委員会委員長、党内閣部会長、党政務調査会副会長、党副幹事長、党憲法調査会副会長、与党年金制度改革協議会座長、党年金制度調査会会長▽当選6回(衆6回)
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 今津寛(いまず・ひろし)副長官略歴▽北海道6区選出、衆議院議員(自由民主党)▽昭和21年9月、北海道生まれ▽中央大学法学部卒業▽旭川市議会議員、北海道議会議員、運輸委員会理事、予算委員会理事、沖縄及び北方問題に関する特別委員会筆頭理事、内閣委員会理事、文部科学委員会委員、国際テロリズムの防止及びわが国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会委員、党安全保障調査会副会長、党国防部会長▽当選3回(衆3回)
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 北村誠吾(きたむら・せいご)政務官略歴▽長崎4区選出、衆議院議員(自由民主党)▽昭和22年1月、長崎県生まれ▽早稲田大学政治経済学部卒業▽佐世保市議会議員、長崎県議会議員、厚生労働委員会委員、安全保障委員会委員、災害対策特別委員会委員、議院運営委員会委員、農林水産委員会理事、武力攻撃事態対処特別委員会理事、党遊説局次長、農林水産関係団体委員会副委員長、労働関係団体委員会副委員長、党内閣部会副部会長、党国防部会副部会長▽当選2回(衆2回)
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 柏村武昭(かしむら・たけあき)政務官略歴▽広島県選出、参議院議員(自由民主党)▽昭和19年1月、広島県生まれ▽早稲田大学第一文学部卒業▽樺国放送、潟zワイト代表取締役、総務委員会理事、災害対策特別委員会筆頭理事、・決算委員会委員、政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会委員、北朝鮮による拉致間題等に関する特別委員会委員、党広報本部マルチメディア局次長、党組織本部労政局次長、党本部財政・金融・証券団体副委員長、党本部情報・通信団体副委員長、党政務調査会非営利組織(NP0)特別委員会副委員長、党国会対策委員会副委員長▽当選1回(参1回)

大野功統長官着任訓示(全文)
 このたび防衛庁長官を拝命いたしました大野功統であります。防衛庁長官として、国家存立の基本にかかわる崇高な任務に携わることとなり、その使命と責任の重みを痛感しております。かかる大任を引き受けた以上、半世紀にわたり築かれてきた実績を引き継ぎ、わが国の平和と独立を守り、更には国際社会でわが国に求められている責任と役割を果たすため、全力を傾けてまいる所存であります。
 この際、防衛庁長官着任に当たっての所信を申し述べ、私の決意の一端を表明したいと思います。
 3年前に発生した米国同時多発テロは、従来の国家対国家、民族対民族といった国際紛争の一般的な概念では捉えることのできない、新たな脅威として全世界に大きな衝撃を与えました。世界的規模の武力紛争が生起する可能性は遠のいたとはいえ、現在の国際情勢は、新たな側面を加えながら、依然として不透明・不確実な要素をはらんでいます。このような状況にあって、わが国が今後とも平和と独立を守り、国の安全を保つためには、防衛力の本質である「抑止力」を最大限発揮するために、自衛隊の法制面、運用面、装備面について整備を推進するとともに、日米安全保障体制を堅持する一方で、国際社会における国際平和への取組についても積極的に寄与していく必要があります。以下4点を申し述べます。
 第1に、防衛力の在り方の検討であります。弾道ミサイル防衛といった新たな脅威への対処を進めるとともに、わが国を含む国際社会の平和と安定のための活動に主体的・積極的に取り組むためには、防衛力全般にわたる見直しが必要です。石破前長官を議長とする「防衛力の在り方検討会議」においてこれまで積み重ねられた議論を引き継ぎ、現在行われている「安全保障と防衛力に関する懇談会」の御意見も踏まえて、本年末までに新たな防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画を策定いたします。
 第2に、統合運用についてでありますが、時々刻々と移り変わるわが国を取り巻く環境の変化に対応し、将来にわたって自衛隊の任務を迅速かつ効果的に遂行するためには、自衛隊の統合運用態勢を強化することが極めて重要であります。来年度予算の概算要求に、防衛庁長官の補佐機構たる統合幕僚監部の新設を盛り込みましたが、この新機構が十分に機能し、「自衛隊の運用は統合運用を基本とする」態勢へとスムーズに移行できるよう、所要の措置を講じてまいりたいと思います。
 第3に、国際平和への取組みであります。米国同時多発テロ以降、国際社会の焦点となったテロとの闘いにおいて、現在、自衛隊はテロ対策特措法に基づきインド洋で米軍等の艦船に対する洋上給油等の協力支援活動等を行っています。また、イラク人道復興支援特措法に基づきイラクの復興を支援するための活動も行っているところであり、これらの活動は、いずれも国際的に高い評価を受けております。国際社会の一員として、わが国が国際平和に貢献することは当然であり、今後とも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。派遣される隊員諸官にはご苦労も多いことと思いますが、諸官が流すその汗が国際平和を支えていることを自覚し、任務を遂行していただきたいと思います。
 第4に、日米安全保障体制をより緊密かつ実効性のあるものにしてまいります。日米安全保障体制はわが国の安全の確保に必要不可欠であるとともに、アジア太平洋地域における平和と安定を維持するために引き続き重要な役割を果たしていくものであります。私は、日米間における防衛政策に関する緊密な協議などを通じて日米安全保障体制の信頼性の一層の向上に努めて参ります。また、沖縄県民の御負担を軽減すべく、引き続き、SAC0最終報告の着実な実現に向け最大限努力してまいります。
 この他、防衛庁の省への移行については、国政における防衛の重要性が増大していること等を踏まえ、是非とも一日も早くその実現をお願いしたいと考えており、この問題について政治の場での議論が深められていくことを心から期待しております。
 最後になりますが、わが国が万全の防衛態勢を保持するためには、防衛に携わる諸官一人一人が、任務の重要性と責任の重みを自覚し、職務に精励することが肝要であります。私はここに、わが国の防衛に全力で取り組むことを固く誓うとともに、諸官が一丸となって各々に課せられた任務を全うされることを強く希望し、私の着任の訓示と致します。(9月28日)

空自創立50周年記念
エア・フェスタ2000開催
<浜松基地>
米空軍サンダーバーズと空自ブルーインパルスに
10万人の目が釘づけ
サンダーバーズ(左)、ブルーインパルス(右)の各機体を前に米軍、空自関係者が一同に(10月3日、浜松基地で)
 航空自衛隊が昭和29年7月1日に発足してちょうど50年。全国の基地ではいろんな行事が続いている中、浜松基地(司令・堀 好成空将補)でも10月3日大勢のファンを集めてエア・フェスタ2004が開催された。
 この日の呼び物は米空軍のサンダーバーズと空自のブルーインパルスの競演だった。サンダーバーズは世界中に駐在する米軍69万人を慰問するとともに空の親善大使として世界各国を回っている。今回はアジアツアーの一環として日本にも飛来、三沢、百里基地でも披露するはずだったが、いずれも航空祭当日は天候の関係で中止になっていた。それだけに日本最後のチャンスになる浜松にファンは期待していた。徹夜の車が基地周辺に列を作る状態で開門も2時間早めた。いつまでたっても朝からの雨は降り止まず、お目当ての両機種は滑走路で待機したままだ。天候調査もギリギリまで延ばしたものの結局サンダーバーズの曲技飛行は中止。しかし三沢へ帰投する6機が目の前をドッシリとした貫禄と轟音で次々に離陸する姿にファンは、これだけでも今日来た甲斐があったと自らを慰めていた。1日中降り続く雨の中、ブルーを始め大半の飛行も中止になった。
 一方、雨に関係のない格納庫ではT-4の操縦公開が行われた。脚の出し入れや操行舵、方向舵を動かしながらの説明にみんな熱心に聞き入ってた。隣ではレーダーと運動するぺトリオットや20mm機関銃の展示などがありここにも人だかりが続いていた。駐機場での名物の花自動車もすっぽりビニールで覆われ、まるで幌馬車のよう、子供達はこれにもおおはしゃぎだった。
 この日の入場者数は約10万人。朝から浜松駅のシャトルバスには長い長い列、隣の花博のバスの何倍もの人だった。(吉田佳子)

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