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   2004年10月1日号
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第1回東部方面徒手格闘大会開催!!
23チーム180名が参加
終始白熱した好勝負を展開
滝ヶ原Aに初の栄冠
 第1回東部方面徒手格闘選手権大会(大会会長=東部方面総監部行政副長・師富敏幸将補)が7月3日、自衛隊体育学校体育館(朝霞駐屯地)で行われ、滝ヶ原Aが初の栄冠に輝いた。
 この大会は、東部方面隊管内の各支部の強い要望と関係者の熱意と努力により方面の徒手格闘連盟が今年4月に設立され、記念すべき第1回の開催となった。
 参加した各選手は第1回ということもあり「部隊の名誉」と「自らの誇り」にかけ最後まで諦めず競い合った。
 大会には、23チーム(18支部)約180名が参加。開会式に続いて午前9時すぎから団体戦が始まり、午後からは各階級別の個人戦が行われた。
 団体戦は、全自衛隊徒手格闘選手権大会でも常に上位に位置する空挺団、滝ヶ原(富土教導団)、板妻(34普連)の強豪がひしめき合い、第1回戦から白熱した試合が続いた。
 決勝戦は、滝ヶ原Aと板妻Aの両チームの対戦となった。滝ヶ原Aは、2回戦から準決勝まで引き分け1を失うだけの圧倒的強さで勝ち上って来た。一方、板妻Aも順当に勝ち進み、接戦が予想された準決勝では、空挺団を4対0で下し決勝戦まで駒を進めた。
 部隊の名誉をかけ、闘志を漲らせ互いに譲らぬ試合を展開した結果、滝ヶ原Aが4対1で勝利を収めた。
 午後から行われた個人戦は、無差別級32名、中量級30名、女子の部6名の階級毎それぞれ自らの誇りをかけ終始白熱した好勝負が繰り広げられ、真に第1回大会にふさわしい盛り上がりを見せていた。
 上位入賞団体、個人は次のとおり。
 〈団体〉▽優勝=滝ヶ原A▽準優勝=板妻A▽第3位=第一空挺団、練馬A
 〈個人・無差別級〉▽優勝=関口勝仁(教施隊)▽準優勝=羽場悟(空挺団)▽第3位=北本聖一(立川)、島根勇樹(普教連)
 〈同・中量級〉▽優勝=喜入征樹(空挺団)▽準優勝=佐藤充生(普教連)▽第3位=寺田栄(普教連)、大渕直也(板妻)
 〈女子の部〉▽優勝=山本万代(東通群)▽準優勝=野呂瀬博子(東通群)▽第3位=橋本理子(霞ヶ浦)、川田絵梨(松戸)

国内外で好成績
<体校>
 7月中、国内外で開催された大会に体育学校選手が出場し、好成績をおさめました。競技内容と結果(上位)は次のとおりです。大会名、開催地、日程、選手名、成績の順
 〈レスリング〉▽カナダカップ国際大会(トロント・10〜11日)渡邉小百合1陸士=女子F59kg級3位(3勝1敗)▽ペオグラゾフ国際大会(ロシア・25〜26日)山本英典2陸曹=F60kg級優勝(5勝)
 〈ボクシング〉▽国体予選(埼玉・6〜8日)瀬戸口利秋陸士長=フライ級優勝(2勝・国体代表)、山本京平陸士長=バンタム級優勝(2勝・国体代表)、平間武大3陸曹=Lウエルター級優勝(2勝・国体代表)、森里志陸士長=ウエルター
級優勝(2勝・国体代表)
 〈ウェイトリフティング〉▽国体予選(埼玉.11日)堰川康信3陸曹=62kg級優勝(S115.0J145.0T260.0・自己新)、富永憲志2陸曹=69kg級優勝(S127.5J100.0T255.0・T自己新)、綾部昌慶1陸士=73kg級優勝(S110.0J135.0T245.0・自己新)
 〈射撃〉▽全国夏季ピストル大会(埼玉・9〜11日)上之園正一2陸尉=エアピストル60M優勝(582点)、RFPM2位(582点)
 〈アーチェリー〉▽関東クーゲットアーチェリー選手権大会(山梨・11日)脇野智和3陸曹=シングハラウンド2位(1239点)、重谷圭詞郎陸士長=同3位(1210点)▽全日本実業団大会(愛知・17〜18日)、脇野3曹=オリンピックラウンド優勝(109点)、重谷士長=同2位(105点)、自衛隊体育学校Aチーム優勝(233点)、同Bチーム2位(213点)
 〈水泳〉▽日本実業団水泳競技大会(秋田・7月31日〜8月1日)奥野智裕2陸曹=200m自由形優勝(1分54秒61)、宮嶋武綱陸士長=同4位(1分56秒52、自己新)、小泉渓海士長=100mバタフライ3位(56秒44・自己新)、谷口晋矢2陸曹=200m個人メドレー優勝(2分04秒49・大会新)、体校チーム400mメドレーリレー優勝(3分49秒71)、同400mリレー優勝(3分29秒98)
 〈陸上〉▽メモリアル・レオン・ビュレ(ベルギー・17日)森祥紀2陸曹=800m2位(1分48秒12)▽サボゲーム(フィンランド・18日)鈴木尚人2陸曹=800m優勝(1分52秒12)▽ナイトハンデゲントフーズデン(ベルギー・21日)森2曹=800m2位(1分49秒62)▽KBCナイト(ベルギー・31日)森2曹=800m優勝(1分49秒23)

岩手山登山ルート解禁
冨樫司令らが安全祈願
<岩手駐屯地>
 麓に岩手駐屯地(司令・冨樫勝行1佐)の演習場を抱える岩手山(2,038m)は7月1日、火山活動の影響による規制がとけ6年ぶりに、7ルートある登山ルートが全面解禁となった。
 この日、早朝6時から岩手山登山ルートの一つ馬返しの登山口で安全を祈願する神事が行われ自衛隊から駐屯地司令が参加した。
 神事終了後、駐屯地司令はじめ5名の隊員が山岳協会等の関係者とともに山頂を目指し登山を開始、11時半頃岩手山山頂に到着した。360度のパノラマを見わたす山頂で正午から約200人の登山者が見守る中、雫石町、西根町、滝沢村、松尾村の関係者がピッケル交換を行い透き通るような青空の下、全員で万歳三唱をし安全を祈願した。
 岩手山の山開きで駐屯地司令が一緒に登るのは初めて。山頂では駐屯地司令を囲み、一緒に登った人々から「自衛隊さんが一緒に登ってくれると非常に心強く安心して登れます」と多くの人から声をかけられた。
 岩手山は岩手駐屯地に所在する各部隊にとっても錬磨の道場の一つ。登山解禁により今後各部隊が登山訓練を順次計画しており、翌2日には第9特科連隊本部中隊、16日には同教育隊の新隊員による登山訓練が行われた。

11年ぶり九州で巡回演奏
<東京音楽隊>
 東京音楽隊(隊長・渡仲郁夫2佐)は、福岡市で行われた陸・海・空自衛隊音楽隊合同コンサートに引き続き、大分市(大分県立総合文化センター)、熊本市(熊本県立劇場)、宮崎市(宮崎県立芸術劇場)、鹿屋市(鹿屋市文化会館)、鹿児鳥市(鹿児島県文化センター)での巡回演奏を実施した。
 東京音楽隊の九州での巡回演奏は昭和62年、平成5年以来である。事前に用意された入場整理券がなくなってもなお問い合わせがあり、また各会場とも早くから聴衆が押寄せる等、東京音楽隊への感心は高い。更に、宮崎市では中・高校生を対象に模範演奏及び演奏指導を実施し、また鹿屋市では地元の鹿屋中央高校吹奏楽部との共演を行うなど、若年層へのアピールの充実も今年度の特徴となった。
 第1部は渡仲隊長指揮によるクラシックと吹奏楽曲から、マーチ王、J.P.スーザの行進曲をメドレーにした「スーザ!」で勇壮に幕を開けた。続いて九州出身の古川正也士長のホルン独奏「演奏会用小品」と、宗奈緒子1士によるマリンバ独奏「ウイルアム・テル幻想曲」を華麗に演奏し華を添えた。第1部最後はA.リード作曲「エル・カミノ・レアル」を演奏し、客席は情熱的なスペイン風の雰囲気に引き込まれていった。
 第2部は竹内弘美1尉指揮による東京音楽隊が得意とするジャズ・ポピュラーのナンバーを中心にプログラムを組み、宮越総己1曹のアルト・サックス独奏「すべてをあなたに」、成澤明徳2曹のトランペット独奏「煙が目にしみる」など、各隊員の妙技を披露した。ラストはジャスピアニスト、C.コリアの傑作「ラ・フェスタ」。リズミカルでスピード感溢れる熱狂的な演奏に拍手はいつまでも鳴り止まなかった。
 アンコールでおなじみの行進曲「軍艦」、そしてサンバの名曲「トリステーザ」を演奏し、盛大に幕を閉じた。

チビヤン大会で思い出づくり
スポーツ・体験試乗など終日賑う
<小月>
 小月教育航空群(群司令・遠山和雄1佐)は7月24日、基地を一般開放し、「ちびっ子ヤング大会」を開催した。
 例年より梅雨明けが早く連日の強い日差しが照りつける猛暑のなか、下関市内をはじめ、基地周辺住民のスポーツ大会に参加する小学生を含む、父兄、家族等2,821名が来隊した。
 ちびっ子ヤング大会の主行事であるスポーツ大会では、グラウンド、体育館及び屋内訓練場において、ソフトボール、ポートボール及び剣道の3種目が実施され、大会に参加する子供達(56団体約800人)や応援の父兄達が早朝から続々と押し寄せた。
 各会場では、それぞれの優勝を目指し、日頃の練習の成果を遺憾なく発揮し、うだるような暑さの中、「珍プレー、好プレー」が続出。選手、応援者が一丸となり熱戦が繰り広げられた。また、閉会式に参加した子供達は試合の疲れも見せず整斉として、協議委員長から優勝チームには賞状、トロフィー及び賞品が授与され、3位までの入賞チームの選手一人ひとりに各大会会長からそれぞれ金、銀、銅メダルを掛けてもらい喜びを噛み締めていた。
 そのほか、基地内において、地上訓練機の体験試乗、花飛行機及びスタンプラリーなど多彩なイベントや楽しいゲーム等が実施され、基地内は終日元気一杯の子供達の歓声が響き渡っていた。エプロン地区では、当基地保有の初級練習機(T-5)の前で飛行服及びヘルメットを着用し、思い思いのポーズで隊員からポラロイドカメラで記念撮影をしてもらったり、航空機説明隊員に「どうして飛行機が空を自由に飛べるの」等の難題を質問して説明隊員が困惑した場面も見られたが、終止熱のこもった説明に子供達は感心しきりであった。
 今年も一番人気だったのは、海軍カレーと地上訓練機の試乗。海軍カレーには、多数の人が列を作り準備した500食分の食券が、販売からわずか40分ほどで完売した。地域住民には"小月基地のカレーは美味しい"と浸透しており、『初めて食べましたけど、味、量、値段とも申し分なく美味しくて非常に満足でした』と大好評であった。
 地上訓練機の試乗では、待ち時間が最大1時間30分以上になったが、終了までに約200人の人が模擬操縦を体験した。体験者には、操縦体験証明書が発行され、操縦体験証明書を手にした子供達は口々に「本当に空を飛んでいるみたいで面白かった。」と大喜びしながら次のイベントコーナーへと走り去って行った。

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